表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怖恐 ~ 田代館の恐怖 ~  作者: くきくん
第二章 田代霊園
13/90

2-4

なんか無茶な例え話やのに、妙に納得してる二人が、俺を見つめてる・・・


まさか、俺が今の例え話のせいで間接殺人犯になってる?


「麻紀!順!今のは心の例え話や!そんな目で見るな!あほ!」


「世の中にはそれがしと違ってネイティブな人が多い。それがしみたいにポイティブやったら、ええんやけどな!」


ネイティブ?ポイティブ?ネガティブとポジティブの間違いやと思うで・・・調子乗ってわからん英語使うと恥かくで!


「まあ、そういう訳で、さっさと車を移動や。」


え?誰もポイティブにツッコミ入れへんの?そこスルー?


っていうか、これはすでに三対一で俺が不利や。黙って言う通りにしとこ・・・。なんやかんやで、すでに10分くらいは経過したやろ。


俺はバックギアにシフトを入れてゆっくりバックさせると、ハンドルを切り、シフトをドライブへ下げた。


もしや?と、思ったがすんなり車は門の前まで辿り着いた。


「よし、今のところは順調や。せやけど油断は出来へんで!順!ほんまに自衛隊の件大丈夫か?もし遅くなって暗くなってもうたら、大問題やで。今は三時過ぎや。あと三時間もすれば暗くなり始める。」


「多分大丈夫やと、思うけど、もう一回聞いてみるわ。」


そう言うと順は、衛生無線を取り出して、操作し始めた。って言うても、なんかボタン押しただけやけどな。


「おかしい!おかしいで・・・。」


「どないしたんや?」


俺と心が同時に聞く。麻紀も隣で不安そうな顔をしてる。


「電波状況は問題ないんやけど、繋がらへん。」


「叔父さんがたまたま近くにおらんだけちゃうの?」


「いや、呼び出しにさえならへん。ランプは緑やから、携帯で言うバリ四状態やねんけど・・・まあ、こんな時の為に他の通信手段は確保してるけどな!」


今度はリュックから、タブレットやら、ノートPCやら、スマホを取り出すと素早く電源を入れ、スマホでテザリングを始めた。


「・・・。ぜ、全滅だす。ピッチも、ドドモもcuもハードバンクも、エエモバイルも、圏外や・・・。終わった。無理や、死んだわ。」


おいおい!ポイティブなんちゃうんかいっ!って、それはちょっとマズくないか・・・。気になって俺も自分のスマホを確認する。やっぱり圏外や。麻紀のもあかんようや・・・心も首を横に振ってる。


「向こうもなかなかやるやないか!順!フォーメーションDに変更や!」


「ラジュー!」


だから、ラジューってなんや!そこは間違えへんやろ!普通!それに、なんや、そのフォーメーションなんちゃらって・・・


いつの間に打合せしとんねん!


「まあ、この程度は想定内や。但しこの場合、車からは降りなあかんけどな。ええか、まずここには俺たち以外の人間はおらんと思え!」


「いや、普通におるやん。あそこにも何人かおるし、売店にもおばちゃん二人おったやん!」


「おいおい、あれはどう考えてもこの世の者ちゃう!よく見てみ。駐車場に俺たちの車以外見当たらへん。近くに民家とかあらへんし、小さい子供や老人おるのに、歩いて来たとは考え難い。」


バスかもしれへんがな・・・。


「バスも考え難い。そもそも、地図には、田代霊園が載ってへんねん。地図に載ってない所にバスだけは運行してるなんてありえんしな。」


なかなか、鋭いな。たしかにそれは一理あるわ。


「そうなると、答えはひとつ。あの人達はエキストラや!それもあっちの世界のな。」


あっちってどっちじゃ!


「エキストラは、基本襲ってけえへんけど、あまり近づくと脅しくらいはあるかもしれへん。但し、売店のおばちゃんは名前くらいは与えられてるかもしれへん。むやみに近づくと、危険や。」


ますます言うてる意味がわからん。っていうか、心ってこんなにホラーオタクやったかな・・・。長い付き合いやけど、知らんかったし・・・まあ、たしかに肝試し企画するんは心やったけどな。で、これからどうするんや?それがわからん。


「心ちゃん心ちゃん!それやったらわざわざ車を降りんでもええんちゃうの?」


ええ、ツッコミや!麻紀!俺もそう思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ