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紅き伝説  作者: レッド
1章「異世界へ編」
14/22

13話

ふぅ~遅くなったです。私のリビドーが足りなくて…

深夜、リモーネのギルドに3つの人影が。




「はぁ~全く…いくら緊急のクエストだからって、クエスト終わりにいきなり呼ぶなんて酷いじゃない?」

3人の内の長身1人がそう言って急に召集されたのに文句を言う。


「そうニャ~!そうニャ~よ!こんな深夜に!!お肌荒れちゃうわ!」

そう言って獣人の一人が相づちを打つ。



「コラ!あなた達ダメよ。困ってる時はお互い様でしょ?」


リーダー格の人物が2人をたしなめる。



そして3人はギルドの中へ。




ギルドに入った3人は受付けに向かう。


それに夜勤の受付嬢が気づいた。



「どういったご用件でしょうか?」

「私達は緊急のクエストと言うことで呼ばれた、チーム青い薔薇よ。」


リーダー格が答える


その答えを聞き受付嬢が驚愕する。


「あなた様方があの王都の…」



「ええ王都ではそれなりに名が通ってるかと…」


「それより緊急のクエストとはなにかしら?私達内容を聞いて無いのよね。」


「あの~それが…こんな深夜に急いできて貰って悪いのですが…モンスターは討伐されて終いまして…」

申し訳なそうに受付嬢が答える。

「そう…それは良かったわね…しかし…私達が呼ばれるなんてそれなりに強いモンスターだと思うのだけど…この街にそんなに強いチーム居たかしら?」



「それが新米冒険者の男性らしくて。」



「へぇ~ルーキーね。で討伐したモンスターは?」


「それが……その……」

受付嬢が困った顔で答える。


「あの…モンスターと言うのがあの…その…通称赤鬼、オーガ希少種だったみたいなんです。」


「えっ!新米冒険者が倒せる相手ではないわ!王国の騎士団が討伐に乗り出すクエストよ!私達でもどうなるか…本当にルーキーが倒したの?」


「はい…その方のチームの方がオーガ希少種のピアスを持って参りました。」



「そう…まぁいいわ。クエストが無いなら帰るわよ!」


長身がそれを聞き悲鳴をあげる。


「リーダーそんな~」

そう言ってクネクネと体を動かす。


「こら!女の子がはしたないわよ!」


「ニャ~リーダー殺生な~休みたいのだ~」


獣人が不満そうに言う。それに長身も加わる。

「そうよ!リーダー!!私達クタクタよ~。それにこのリモーネの街は王都の歓楽街に負けず劣らず有名よ~。あとオーガを倒したルーキーも気になるでしょ~」


2人の意見を聞きリーダーは…


「ふぅ~しょうがないわね。2、3日休みましょうかね…ルーキーも見てみたいし…」


リーダーが更に


「そのルーキーの実力が本物なら…私達のお目にかかるなら、チームに入れて愛でるのもありね。」


受付嬢に目を向けるリーダー


「そのオーガを倒した人の容姿は?」


「はい。えっと…名前がトシ様で容姿は黒い髪に黒の瞳、服装は黒で統一されています。」


リーダーはそれを聞くと出口に向かって歩き出した。

「ありがとうね。」




そう言って去っていく青い薔薇の面々。




姿が見えなくなってから受付嬢がため息をこぼす。

「あれが王都で1、2を争うチーム…凄いプレッシャーだったわ…でもあのチームは確か…」



受付嬢の独り言は誰にも聞こえなかった。


もし、トシがこの場にいたら…

この後の惨劇には繋がらなかっただろう…


これも運命の女神のいたずらか…

あい

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