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紅き伝説  作者: レッド
1章「異世界へ編」
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9話

ゴブリンさんのお話

ゴブリン




彼らはその驚異的な繁殖力、適応力でこの大陸のどこにいても見かけることができる。



しかし個々の能力は高くなかった。


連携して敵と戦う知能もなかった。




ゴブリンの進化先のハイゴブリンになれる者も少なく。



ゴブリンの王ゴブリンロード、また別な進化先のオーガになれる者は一体何千匹のゴブリンの犠牲の上にたっているのか……想像もつかない。



しかし、そのオーガ又は、ゴブリンロードでさえ優秀な人間やエルフ、獣人達に狩られる始末。




このリモーネの南の森に生息するゴブリンの彼もまた、狩られる側の一匹であった。



しかし彼は他のゴブリンと違った。いや、違うと言うのは言い過ぎか……何も無ければ彼はこのまま、生きても狩られる側のままだった。



そう、彼は機会に恵まれたのである。




狩られる側から、同胞たちの憎き仇………冒険者と呼ばれる者たちを狩る側に…………






それは彼からすれば突然のことだったのだろう…



声が聴こえた。


「力が欲しいか?全てをねじ伏せる。絶対王者の力が。」



彼は頷いた。このままでは冒険者に狩られて死ぬだけだ。そんなの嫌だと。



「ならば、くれてやろう。絶対王者の力を」




声と同時に自分の体に力がみなぎって来るのを感じ、進化がはじまった。



その進化はハイゴブリンを通り越し、





彼をオーガに変えた。



ただのオーガではなかった………


一流と呼ばれる冒険者ですら彼と会えば死を覚悟するか、守りたい人達の為この赤い悪魔と相討ち覚悟で望まなければならない…



赤き肌、オーガより一回り大きな体。


オーガ〈希少種〉に




オーガ又はオーガ〈亜種〉でさえその凶暴性で危険視されるが、希少種はその比では無い。

凶暴性だけでは無い、オーガは、通常堅い筋肉の鎧に守られているが、所詮は筋肉。


剣で斬れば傷つくし、強い攻撃を急所に受ければ死にもする。





しかし希少種になると次元が違う。





並みの攻撃では、傷すら付けることがかなわない。


魔法で弱らせ、そこに強力な一撃を何度も与えて、はじめて致命傷を与えられる。


筋肉の鎧が厚いということは、その攻撃も一撃、一撃が悪夢そのものだ。



優れた魔法使い、強力な一撃を何度も与えることができる戦士、魔法使いを守る為オーガ〈希少種〉の攻撃に耐え抜く盾役が必要になるだろ。



そのオーガ〈希少種〉に2人で、しかもどちらも魔法が使えない者が立ち向かうと、他の冒険者が聞いたら皆が皆こう答えるだろ。




無理だ、どこの国のおとぎ話かと…



うーん

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