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20話 喧嘩勃発

「ここに閉じ込められた話はいい。俺も悪かったと思うし……」


「カノン!!」


「だから抱きつくのはやめろ!!」


はーい!!勇者ことアッシュ(アンジュ)です。

今、状況を説明します~!

今にも泣きそうだったリゼを魔王が見かねて、僕に「慰めてくるから離してもらえないか?」とお願いされたけどもちろん僕は魔王を離すわけがなかった。

だって変態だもん。どんな危害がって考えただけで……なんかうだったいことは目に見えてるし。

でも魔王は僕の腕からすり抜けてリゼをなだ めたいたんだ。

友情心だったんだろうなぁ。

でもそうして今の状況になったわけですよ。

まぁ魔王がいい人だから仕方ないねぇ。


それにしてもこうしている二人をみるとリゼは大人に見えない。

まだ魔王の方が上に見える。

見た目逆だけど実際は26歳の男が男に抱きついてるだよなぁ。

魔王の本来の姿を見たこと無いからないも言えないけどさ。


(それはそれで見たくない……。というかレベッカに殺されるんじゃないか普通に?)


などと脳裏によぎる。

というか本来は止めなきゃいけないのかい??

何チャラ隊長だから。。。って名前すらもう覚えてないし。

絶対行ったら巻き込まれそうだから行きたくない。

あの空間とても近寄りがたいです。

だって……

魔王の顔が凄く嫌そうで。

リゼはとても嬉しそうだけど。


「いい加減にしろよ」


「いや、離さない!!」


魔王はリゼの額を必死に押して引き離そうとしてるけど無意味ぽい。

子供ですもんねー。不用意には近づけないからせめて助け船でも出してやろうかぁ。

あぁなんて僕は親切だろうって馬鹿みたいなことを考えながら、


「あのさ。なんか魔王話そうとしてなかった?」


「ああ!!あるが今それどころじゃ」


「魔法使えばいいじゃない」


「ああ~!確かに」


ぱっと笑顔に変わった所をみるとどうやら考えがなかったみたい。って最強の魔王がこんなんでいいのか。

本当会ったときからイメージ像を壊してくれるよ本当。マジで。


げんなりしながら見守ると、いつの間にか魔王はリゼから離れていてその後どからとまなく檻がリゼの頭上から降ってきた。

たぶん時間の魔法と物理的なにかだろうが…………。

なんか魔王もすっきりした顔してるし。

まぁリゼウザかったですもんね。

檻の向こうがちょっとうるさいけど気にしない。気にしない。

まぁ魔王が可愛いからもうなんでもいいや。

なんかどうでもよくなってきたし。

この1日を通せば誰だって思うはず。


「で話なんだな。とても言いづらいかとなんだが……」


「なにさ」


「……実はこの同盟を進めてきたのがリゼなんだ」


妙な沈黙が流れる。

今魔王がなんて言ったかな……。

なんか僕の耳可笑しくなった気がするし、あっもしかしたら聞き間違えかもしれないからともう一度尋ねることにした。


「あのもう一度言ってもえないか?そのよく理解できなくて」


「そうだよな……。信じがたいことだが、リゼに同盟を結べと言われたのは事実だ。だから契約を頼んだんだ」


「あの……。この人偉いの?」


思わず指で指してしまった。

だって全然頭よく見えないし、寧ろバカっぽそうだし。美形だけども。

魔王もあぐねいて、


「偉いと言うか……。」


「言うか?」


「役職は……化学者兼占い師なんだあと認めたくないけど側近」


失せ目がちに答える魔王。

僕はにこり笑ってそうかと頷いたがやっぱり叫ばすにはいられず。


「やっぱアホだろ!!と言うか役職真逆じゃねの!!」


「えー!立派な化学占い師だよな」


「うん。両立させてるよね」


魔王は動じずにリゼに聞くわ、リゼは檻の中からグッドサインを出した答えわでイライラする。


「何意気投合してんのよ!!!!リゼはもっと立派な職業に就きなさいよ」


「えっじゃ占い師?」


「普通科学の方でしょ!!つかなんでここ魔界なのに科学なんて研究してんのよ!?魔法使えばいいじゃない!!」


行き絶え絶えながらもツッコミを入れると、リゼは頭をかいて、


「そんないっぺんに言われてもね」


魔王と目を合わせてお互いに“ねー”っと頷き合っている。

なんですか!?一気に仲良し度上がってるのわ……。

僕、本当疲れるんですけど。


「だってね。そもそも俺に魔力なんてないし、魔法使えないのにカノン守れるわけないじゃん」


「はぁ!???」


「だから研究して物理的に攻撃できるように日々頑張ってるんだよ。これでも」


まるでえっへんっというばかりに胸を張ってる。馬鹿丸出しだ。

なんか話を聞いてると頭が痛くなってきた。

僕は頭を抱えながら一様気になったことだけを聞いてみた。


「ちょっと待って……。魔力ないってどういうこと」


「えっ俺魔力なしだけどなぁ!カノン」


「あぁ。間違えなくゼロだ」


「ちょっと待ってよ!!それで側近なわけ!?強くないのに!!」


思わず、荒げた。

だって、これまで旅して、苦労して、ここまでたどり着いた勇者に対してかなり失礼じゃないか!!

リゼはクスっと笑って


「俺そうそう負けないけど。それなら戦ってみる?」


「望むところよ!」


「ちょっとアンジェ!!」


魔王が止める暇もなく、僕はリゼに言った。

だって負ける気がしないし。

ただ魔王が焦ってるのが気になるけど。


「じゃ明後日戦おうじゃないか」


「いいよやってやろうじゃないの!!」


「ただ勝負したんじゃつまらないから、負けた方は勝った方の言う事聞くって事でいいよね?」


「いいね。そのほうが盛り上がりそうだし」


リゼと僕は火花を散らして睨み続け。

魔王はオドオドしながら、



「あの……。話終わってないだけど」



魔王の声は二人に届いていなかった。


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