表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

第2話 期待しない方が、楽だよ

 未来観測室で彼女と別れてから、三日が経った。

 それでも、あの言葉が頭から離れない。


――期待しない方が、楽だよ。


 教室に入ると、彼女はすでに席に着いていた。


「おはよう」


「おはよう」


 淡々とした返事。

 でも、無視じゃない。


 それだけで、少し安心してしまう。


 昼休み、彼女は一人で昼食を取っていた。


「隣、いい?」


「……どうぞ」


 沈黙は、気まずくなかった。


「一人、好き?」


「嫌いじゃない。気を遣わなくていいから」


 少し迷って、聞いた。


「未来観測室のあと……変なこと聞いてごめん」


「別に。よくある質問だから」


「君は、怖くなかった?」


「怖いよ。だから、見ない人の気持ちも分かる」


 彼女は視線を落とす。


「未来を知ると、今を選ばなくなる人が多いから」


「期待しなくなる、ってこと?」


「うん。傷つく可能性があるから」


 放課後、帰り道。


「君って、変わってる」


「え?」


「私に、期待してるみたいだから」


 足を止めて、彼女は言った。


「私は、そういう未来を持ってない」


 それ以上は、語らない。


 でも僕は思っていた。


 それでも、君を知りたい、と。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ