Non(0.0)「運命の人」
「来たね、フロウ。いやフロウの旦那。よくもまあこんな手の込んだ呪いを差し向けてくれたもんだね。してやられた、と思った時にはこの容姿だったんだ、驚いたかい? いや、そうでも無さそうだね、何か門の涙の雨世界で考察が捗っちゃったって顔をしてる」
ああそう言う事か、と思う。フロウは一瞬で確信した、ヒトヨは、どう言う訳かアーロゥの関係者と言うよりはアーロゥ自身とでも言うべき存在なのだと。ヒトヨは、昔の大人の女騎士とでも言った出で立ちが崩れ完全にアーロゥの分身の様な姿になっていた。
「顔と言っても見せられなくてすまないなヒトヨ、いや、闇アーロゥとでも呼んだ方がいいのか、その容姿だと。どうにも以前の記憶が抜けん、イマジナリーな物を見ているのはお互い様か。『旦那』って新しい言い方からしてアーロゥとしての在り方もお前は理解して動いている様だな。アーロゥにはそんな素振りは全く無かった、差し詰めアーロゥはヒトヨ、お前の見ている夢の中の旅人とでも言えばいいのか?」
「闇アーロゥか、それは分かり易いね。まずこの姿についての疑問が有るだろうがあたしとアーロゥが生まれたのは、アンタの忌まわしい刻みの呪いの衝撃でだよ。元々トランプで出来たピラミッドみたいなもんだったんだよ、アンタが戦ってたフルのアーロゥイコール人夜のバランスってのは。現世のあたしがこうなりたかった、って大人の女性をモデルにしてる儚い存在。で分離したあの子はあたしのリアルでの心根とかなり遠い所に居る、それでもあたしがそうなりたいと言う輝きを宿した同年齢位の存在さ、あたしの溢れんばかりの穢れなどと切り離した所に居て貰わなきゃ困るんだ。まあシコクちゃん戦の後一瞬だけ現世のあたしに長く帰って来ているフェイズは在ったみたいだけどね、アレは予定外では有ったよ、光と影に分離した二者が一緒に居られるだけの限界まであの子は現世のあたしの心で眠っていたんじゃないかな。あとサイナンの坊や戦での解毒作戦? あれは良かったね。あたしが設定した通りの解にすぐ気付く旦那はやはり三人の中の名軍師だよ」
「シコクもサイナンも綻びのある属性持ちになって居た様に思うが、その綻びもお前が用意した物だと言うのか」
「まあね。シコクちゃんとサイナン坊には当然現世にオリジナルの不幸な人間としての存在が有るが、夢世界で具現化させて与えた属性に関しちゃ意図的にハリボテの様な物に留めさせて貰っては居るよ。あたしに共鳴してくれたあの二人にだからこそ、ここまでの闇を抱える段階に深く踏み込んで欲しくは無かったからね」
「あの二人に関しては抱える人生の影の部分に理解を示した上でそこからの解放を目指したと?」
「そうだね、後はアーロゥ愛しのハイズ先生がどうなるかってとこ。アーロゥの目を通して知ってはいるよ、彼は怨嗟の襲い掛からない事に疑問と安堵を呈していたがもう爆弾は入ってるんだよ残念ながら。あたしが彼に斬られる時、二人の抱えていた怨嗟もあたしの物と一緒に彼に襲い掛かる事になる筈だ。彼がそれを乗り越えられれば良し、そうで無ければこの夢世界の定義、在り様はあたし達側に切り替わる事になる」
「アーロゥ愛しの、か」
フロウにはある程度分かっていた事では有ったが驚きを隠せなかった。二人の可愛い相合傘姿がフロウの脳裏には浮かんだ。
「で、闇アーロゥと言ったが正確じゃない。アンタは欲しがってたね門の世界で、本当の魔法名を。非豊、あたしの根幹に有るのは人の夜よりはこっちだよ正直。豊みに非ず、永遠に満たされない…いや、それでも夢世界で運命の人、ハイズ先生を見い出したんだからそうでも無いのかもね。あたしはもういいんだよ、戦いの果てにどっちに転ぼうが。あたしにとってもハイズ先生は大切な人ではある、私の横暴に最終的な引導を渡すのはどうせ彼だろうからね。アーロゥの想いとあたしの重さを乗っけられて、彼がその果てに虫けらの様に潰れるのかそれとも歯を食いしばって耐えるのかどうなのか、それが見たいってだけ」
AI画像編集しててつくづく思ったが今の俺が有るのは偉い女医先生が俺を治してくれたからであってこの運命の人って題には並々ならぬ思いが有りますわな 何を言っているのかって? ハイズは〇〇なのです(ぉ




