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レンズノ空 〜Sky at the Lenz, Highly Above〜  作者: 白先綾
第三連「陽光を否む」

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21/33

Z「否陽城を後に」

挿絵(By みてみん)

「じゃじゃーん、真打ち登場!」

 登場するなり左の鞭だった蛇を射抜くアーロゥ。二重に面食らったサイナンは後ずさりする。

「くっ、ここは形勢を立て直して…」

 左の蛇の回収に掛かる。そして…。

「うぐあああ!? 貴様、俺の蛇に何をしたんだ!」

「おっ効果覿(てき)面。こんな事も有ろうかと、やじり自体に解毒の魔力を込めて貰ったんだよねー」

「そ、それだけの事でこんな…あああ」

 その場にうずくまり雄叫びを上げるサイナン。その混乱はアームロックアンデッドの方にも波及している様で、起き上がりはしたが実に足取りが心許無い。どっちを攻めようか考えあぐねていると言うよりは、もはや攻撃対象を見失ってでもいる様な立ち居振る舞いだ。そこを空かさずハイズが再度足元を掬う。また盛大に転んだアンデッドはサイナンに覆い被さり、それが決定打となった。サイナンは黒炎化し、アンデッドは蒸発したかの様に消滅した。


 フロウが来た時には事は全て終わって居て丁度ハイズとアーロゥがハイタッチをしているシーンを見る事となった。

「また私の出番は無かった様だな」

「あ旦那。そんな事無いですよーあの解毒の矢を仕込んだ機転が無かったら多分まだ戦ってましたよ」

「俺も直接(ほふ)った訳じゃ無いからサイナンの無駄な特大怨嗟を抱え込まなくて済んだしな。何はともあれ上手く行った様で助かったよ、サンキュフロウ」

 フロウは城内でのやり取りは筒抜けなのだとしてもハイズとの格闘中なら見ている暇は無いのではと踏んで、脱出用の壁に向かうのを一旦辞めて壁に右手を付けていたアーロゥの元へ行き解毒の魔法を矢に込めたのだった。それが完全に勝敗を決するキーアイテムとなった。更に異空間での日数加算は四日、残り十一日。

「こんなに解毒に弱いとは私の三十日間戦争では閃けなかったな、まああれはこやつだけを相手にしていた戦いでは無かったので周りがフォローに入ればそれまでの事だったのかも知れないが」

「解毒と言えば果実に頼る場面が有ったよ、スピード決着だったがあの時果実を齧って居なければこうして皆と笑い合うシチュエーションに至る事すら無かったかも知れない」

「はいはーい暗い思考そこまでー。良い方向に転んで決着したんだからそう言うのは言いっこなしですよハイズせんせ?」

「これは一本取られたか。刻みの地で良く寝た分頭も冴えてるんじゃないか?」

「先生のゴツい枕だったからどうでしょうねえ?」

「二人ともそろそろにしようか。今回は二者息災だったとは言え、刻みの地についたら休むと良い。こんな禍々しい空間では休まる物も休まらないだろうしな。残りの十一日も気合を入れて行こう」

 そう言うとフロウは自身の炎の体へのタッチを促す。ワープの術式を二人が他愛もない話をしている間に組んでいたのだ。

「それもそうだな。ではお言葉に甘えて。それにしてもまた四日経過か、恐ろしい空間だよな門の向こうはいつもいつも」

「あーあたしワープゲート見るの初めてだ。楽しみだなー」

 フロウの体の中でハイズとアーロゥの手が触れ合ったがそれを恥ずかしがる間を与えるまでも無く、三者は跳んだ。

至黒城を後にする場面と比べるとワープホールがまだ完全発生していないのでフロウは緋色にまだなって居ない、みたいな解釈募集中(ぉ つーか発動前は膨らむのかフロウ 武装解除の極みなハイズはご愛敬

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