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レンズノ空 〜Sky at the Lenz, Highly Above〜  作者: 白先綾
第三連「陽光を否む」

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No.2「花吹雪」

挿絵(By みてみん)

 アーロゥが目を覚ますと、瞑想中のハイズに膝枕をされていた物だから気まずくて飛び起きてしまった。

「お、おうお早うアーロゥ。よく寝ていたな、いい夢見れたかよ。男の膝枕じゃゴツくてキツかったかも知れないが」

「う、うん先生。夢と言うか、あっちの自分として一瞬起きたのかな? 夢の中で見る夢って事でもやっぱりそれも今や朧気だけど、あまり幸せな印象では無かったかな」

 そう言って立ち上がり、周辺を何処へともなく歩き出す。アーロゥにとって歩く事とは、日々繰り返す事の代表格だ。だからその憧れが言葉の端々に有る繰り返し文言に宿っている。あちら側の自分がやりたくても出来ない事を少しでも解消しようと当て所も無く今歩いているのだ。

「なるほどね、俺は目を瞑って居てもあっち側の自分には今の段階ではアクセス出来ないが、アーロゥならそれも実現するんだな」

「うむ、少女の亜の六たる所以だろうな。テレポート技の根源にそこの繋がりが有る」

「ねぇねぇ、テレポートと言えば旦那のやったのが思い浮かぶんだけど、どうだった? 綺麗だった?」

「ん、ワープの時の異空間の話か? まあ綺麗だったよ、このバラ園のガーデニングをした当人ならではの繊細な異空間だった」

「へぇ、見てみたいな。サイナンを倒した時は無事で帰れればそれも叶うのかな?」

 バラの花びらに触れながら踊る様な恰好でアーロゥが誰ともなく訊く。

「話が飛躍しているな。サイナンはシコクと違い闇空間を構築していたとしても魔力回復が間に合っている可能性が高い。蛇毒を使う強敵だぞ」

「そうですね、でも前向きでは居たいじゃないですか旦那。前のめり過ぎて周りが見えなくなっちゃうのは控えたいですけどね」

「そうだな、前回の闇空間で少女は少しはしゃぎ気味だったのは有ったと思う。が、どうにもならないと落ち込まれているよりはいい。個性は個性として尊重するよ」

 落ちた虹の花弁を集めていたアーロゥが手の平のそれらにふっと息を吹き掛けると、花弁はその一枚一枚どれ一つとして同じでは無い軌道で舞い上がり、そしてまた元居た地面に戻って行った。


 城下に辿り着くまでまた三日念入りにアンデッド型の狩人を倒して魔力の道を通し、そして今城下、門扉前。

「サイナンの魔法名はSu否n。差し詰めここは否陽城城下と言った所か。それにしても三日間の道中とは違って土の鎧で武装しているこいつらは硬くて困るな、少女の施しの矢でもなかなか停滞すると言う事を知らない」

「違いないですね、カチコチな分動きがよりトロいから少しは救いが有りますけど」

「俺は俺で切る時一撃の下にと言う訳にも行かないから個体数もなかなか減らないよな。この門に来る為にも二倍近い時間が掛かったんじゃないか、シコクのケースと比べて」

「少女が眠って居た一日を加算して今で残り十五日位か、シコク戦からゆうに一週間が経過している。まあもう異空間攻略の入口には立った。ここからが正念場だ、行くぞ青年と少女」

「おうよ」

まっかされて~」

って虹のバラの解像度高め画像キター! さっきとの整合性? うるぇ! 園での個所個所バラのカラーリングが違うんだよ!(震え声 しかし花弁持ちスギィ! 撮影用、扉絵仕様だ!(痙攣

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