第12話 闇を断つ2本の想い
トウヤは、絶望に面していた。幼なじみのハルを失った悲しさと悔しさで動けなかった。そこにリーザーが、
「大丈夫だ、お前もすぐにあいつと同じところに送ってやる」
トウヤは、目の前にあるものをとった。それは、ハルが決闘した後から腰につけていた剣だった。トウヤは、
「ハル、俺に力を貸してくれ」
トウヤは、その剣を自分の剣とは逆の向きで腰にさし、そして剣を取った。右手には自分の剣を左手にはハルの剣を握っていた。リーザーは、
「二刀流なんて出来るはずが……いや、二刀流を初めてするお前に使えるはずがない」
リーザーは、腰のナイフ6本をトウヤに向かって投げた。トウヤは、それを2つの剣で弾いた。リーザーは、
「ありえない、お前が二刀流なんてできるわけがない」
トウヤは、一気にリーザーとの距離を詰め剣を振ろうとするもリーザーは背中から剣を抜きそれを止めた。剣から火花が散った。トウヤは、幾度となくリーザーに詰めようとするもその度に弾かれてしまった。トウヤは、剣魔法を使った。リーザーは、待っていたかのように剣魔法を使い、
「お前は、4連撃だけ俺は6連撃だ、大人しく負けろ!」
トウヤは、リーザーとの距離を詰めて放った。
二刀流 剣魔法【バーニング・ゼロノス】
リーザーは、剣魔法【ブラッディ・バーサーカー】を放つ、しかしトウヤの剣魔法は4連撃ではなかった。それを知らなかったリーザーは4連撃目を受けた瞬間「勝った」と思ったが次の瞬間、リーザーの放った5連撃目はトウヤの5連撃目にぶつかりそして、6連撃目も同じようにぶつかった。リーザーの剣魔法は終わるもトウヤの剣魔法は終わっていなかった。トウヤは、隙だらけのリーザーに7連撃目、8連撃目を叩き込んだ。リーザーは、飛ばされ近くに生えていた木にぶつかった。リーザーが、
「なんだあの剣魔法は」
その問いにトウヤは2本の剣を鞘に収めながら言った。
「この剣魔法は俺のオリジナルだ」
トウヤは、去ろうとしながら続けて、
「命だけは助けてやるよ、倒せないしな」
リーザーは、腰のナイフを握り、トウヤを刺そうとしたが、トウヤはそれに気づき鞘から剣を抜き斬った。ナイフは折れ、リーザーは斬撃を受け倒れた。トウヤは、そんなことも知らずに歩みを進めた。リーザーは、
「だから、意味が無いって」
しかし、違和感にリーザーは気づき焦った、続けて、
「あいつは、何者だ?まさか、あ……の…人……と…同じな……の…か……」
トウヤは、ハルが持っていた杖を探し、そして見つけた。トウヤは、杖を両手で持ち語りかけるようにつぶやいた
「ハル、ありがとうな」
トウヤは、泣いた。そして、日が昇り、トウヤの頬の涙を拭うように風が吹いていった。




