第2話「勇者様展開キター」
※「発言など」※【心の声】※
【常識試験が終わって3日、名前の通りめっちゃ簡単だったけど、全家庭で行っていると言う事は、知能障害の子でも探し出すんだろうか。】「悠樹、村長がお呼びだ。」「村長が⁈なんで?」「常識試験の事で、だそうだ。」「え?僕、何か変な解答だったりした?」「あぁ、最初の問題は『にほんご』。平仮名か片仮名で書く。」【確かに、漢字で書くのはおかしいか、】「2問目は『りんご』。林檎以外のなにものでもない。」【あ、日本語だと林檎じゃん。】「最後の問題は『梅干し弁当』。そのままの名前だ。」【そうか、日の丸弁当は日本国旗の日の丸からきているから、異世界では普通に呼ばれるのか、】
【ここが呼ばれた場所か、全問不正解だから嫌な予感しかしない。】
?①:「6人目が来た。」
悠樹:「?」
?②:「あなたも『転生者摘発試験』に引っ掛かったの?」
悠樹:「転生者摘発試験って?」
?①:「常識試験の事だよ。」
?②:「1問目に『日本語』、2問目に『アップル』、3問目に『日の丸弁当』と答えると、ここに呼ばれるみたい。」
?③:「最後の問題は、俺でさえ『日の丸弁当』と答えちまったんだ、気に病むことはねぇ。」
?④:「あんたも全問摘発でしょ。何が『俺でさえ』よ。」
?⑤:「まぁまぁ、落ち着いて。」
悠樹:「『転生者』摘発試験っていう事は、ここにいるのは全員転生者?」
?⑤:「えぇ。みんな転生者よ。そういえば自己紹介がまだだったね。私は塚本 瑞稀。」
?①:「僕は小川 司。そいつと違って、僕は賢いから何かあったら頼ってくれ。」
?③:「あぁ?喧嘩売ってんのか?言っとくが、俺は松田 謙。喧嘩では・・・」
?④:「はいはい。私は田中 琴美。」
松田:「おい、俺の話を遮ってんじゃねぇよ。」
田中:「ごめんなさいw無駄話だったから、遮っちゃったわw」
松田:「舐めてんじゃねぇぞ!」
塚本:「自己紹介優先!」
?②:「ん?あー、村里 吟子。」
悠樹:「僕は藤嶋 悠樹。」
田中:「村長が来たみたい。」
村長:「よくぞ、集まってくれた。この地に生まれし6人の勇者よ。」