恋手帳
年の明け
真っ白な手帳
染める色は見つからない
花の舞う春
そっとはさんだ
淡い淡い桜色
青く染める夏
山の若葉 海の群青 空の青
手帳は緑にみちみちて
落ち葉ふむ秋
一陣の風
黄色にまぎれた押し花のしおり
白い冬
黒く染まった桜の手帳
心は霜雪に埋もれ
めぐらぬ季節は十二月
好きだの愛してるだのとは書いていませんが、この詩のジャンルは恋愛だ、と主張してみます