11.幕間
それから、一夜が明けた。
移動都市では再起動当初の振動は殆ど無く、またこの半日でそれらしいトラブルも無く運行を続けている。
聞いた所によればその移動の仕組みはやや複雑で、重力作用転移によって自重を擬似的に軽減しつつ浮遊し、念動力場でなんと六本の“足”を動かし、その反動で移動しているのだという。六本足ならば“四足獣”ではなく“虫”と名づけるべきである気もしたが、建造当初は四本足であったこと、虫よりは獣の持つ力強さのイメージが欲しかったのだと補足された。
未だに全容を見てはいないのだが、その移動都市ヴィルベルティーレは時速六キロメートルほどの速度で南東に向かって移動を続けているらしい。
徒歩より多少早い程度ではあるが、休息や睡眠を必要とする追っ手のファンゲンと違い、昼夜を問わず進み続けることが出来る違いは大きい。また、シロガネによればこれより早く運転することも可能だという。
そのような巨大な六本足の都市が夜の森をゆっくりと驀進する夜に、しかしグリュクとフェーアはそれどころではなく忙殺されていた。
ファンゲンを退けて後、事態の収束に向けての諸作業を手伝っていたのだ。
フェーアは転移酔いが軽くなった頃、グリュクは夜半になって神経が概ね回復してきた所で、術による瓦礫の撤去や負傷者の治療に借り出された。特にグリュクは霊剣に蓄えられた創傷の治療の経験が威力を発揮し、ハダルの医療部隊に混じって重傷者を中心にひたすら縫合の魔法術を連続使用することとなったのだ。
日付が替わるまで――妖魔領域でも、グリュクの知っているスウィフトガルド王国と同じ二十四時間制が採用されていた――休憩と治療を交互に繰り返し、疲労甚だしい所で様子を見に来たレヴリスに白衣も似合うなどと冗談さえ言われ、部屋に戻ってからは更にその一件を霊剣にも茶化され、グリュクは少々気分を害していた。
そして夜が明け、早朝の練習を欠かしたことに不満を感じつつも、彼は借りた自室にフェーアへの書置きを残して地上部分の町へと向かった。速攻で中枢部の制圧を目指したファンゲンの攻撃の対象から外れており、無事だった小さな病院。
グリゼルダはそこに入院しており、腕の治療の経過を見ていた。
病棟の個室に土産でも持って行こうとそのカーテンを開けると、既にグリゼルダは起きており、床に就いたまま上体だけを起こしていた。
彼女がこちらに視線を向けると同時、声をかける。
「おはよう。グリゼルダ」
「おはよう。グリュク」
(見舞いに来てくれたのか、ミルフィストラッセ、グリュク)
(同じ霊剣とその主……いや、戦友の誼なれば也)
「それと……これ」
一通り挨拶が済むと、グリュクは小さな紙袋を卓の上に置いた。移民都市ゆえ観光地のような土産物は無かったが、それでも商店などはあり、そこで見つけて買ったものだ。ちなみに中身は、色とりどりの丸い飴玉が詰まったガラスの小瓶。売り子は、中身を食べ終わっても小さな携帯容器として使えるなどと説明していた。
グリュクの感性だけではグリゼルダのような年頃の少女の気に入るものなどを選び出せるのかは怪しかったものの、今や霊剣の知識は大幅に整理されて彼のものとなっている。以前のように深く思い出すような要領でなくとも、すらすらと知識が出てくるのだ。まぁ、半世紀の空白があるためこうしたものに関しては少々古びた感が否め無いが。
形振り構わず振るった医療知識によってレヴリスや怪我をしたハダルの社員たちに感謝されたこともあり、グリュクはこの形のない力も、他人の知識だと謙遜ぶらずに充分に活用しようと考えるようになっていた。
「ありがとう」
グリゼルダは袋から取り出した小瓶を見て短くそう呟くと、それを持ちつつ自分の手首をさすった。
「レグフレッジから聞いたわ。あたしの手……」
「痛んだりはしない?」
「大丈夫。輸血までしてもらっちゃったみたいだし」
純粋人と魔女と妖族の三種族のうち、妖族だけは他の種族と血液の組成が異なる。つまり、妖族ばかりのこの一帯で、出血多量に陥ったグリゼルダに血液を提供できる可能性があるのは、グリュクとレヴリス、シロガネ、そして移民請負社に所属している少数の魔女のみなのだ。
そして、グリゼルダと血液型が一致した魔女はグリュクを含め僅かに二名だった。彼に礼を済ませてから、グリュクはこうしてグリゼルダの見舞いに来ている。
「上手く繋げたみたいでよかった。あの場ですぐにでも血を止めないと、失血死してた可能性が高かったから」
「それでホントに限界が来て、二人とも消し炭になる所だったじゃない」
(グリゼルダ、そういうことを言うものじゃ――)
裁きの名を持つ霊剣が彼女をたしなめようとするが、グリュクはそれに割って入る。
「いや、その通りだよ。君の手を治すことを優先して、結果的に二人とも死ぬかも知れない選択肢を選んでしまった」
(しかしだな、グリゼルダよ――)
「ミルフィストラッセ、俺に言わせてくれ」
(う……? うむ……)
彼は今度は相棒を止めて、言葉を続けた。
「その……君がレグフレッジを通して君のお師匠やそのまた前の持ち主たちから受け継いだのが、“復讐を完遂する”精神だとしたら……俺はミルフィストラッセから、少なくともああいう状況で君を見捨てない行動を取る精神を受け継いでいるんだ。君に譲れない復讐があったのと同じで、俺もこいつの主である以上、あの場で君の手首を繋ぐ以外の行動は取れなかった」
「グリュク……」
霊剣の記憶に頼らず誠意を持って説明したつもりだったが、半眼で彼を見ながら、グリゼルダが呟く。
「そんな小利口ぶった説明ならしない方がマシよ」
「悪かったよ!! あんな状況で両手を切り飛ばされた女の子が失血死しそうなのに悠長にどこかに運んでられる訳ないだろ!?」
(素直な言葉で大変よろしい)
一言で稚拙な言い繕いを否定された――彼女も膨大な経験を蓄えた霊剣使いなのだから、当然ではある――恥ずかしさと悔しさで、病室だというのに思わず喚いてしまった。淡々と述べる霊剣の台詞が、また苛立たしい。
グリゼルダが小さく吹き出して笑ったのが救いだった。一時は復讐で怒り以外の表情を失ったかとさえ思ったが、それも昨日限りのことだったようだ。
「ありがとう、改めて」
「うん……それで、調子は?」
「いいみたい。骨も神経も切断前と殆ど同じ位置で仮止め出来てると思うけど……」
グリゼルダは一端飴玉の小瓶を卓に置き、手のひらを結んで開いたり、ぱたぱたと宙を扇ぐようなことをしながら状態を説明した。
「そうか……なら、しばらく強度の必要なことはしないでおいた方がいいね」
「……一月くらいかな」
(私は大事を取って、二ヶ月は待ちたい。魔法術による骨の接合でも、確実を期したければそのくらいは期間を取る)
術による治療というものも、本質は外科手術と大差が無い。魔法術、妖術による治療とは引き裂かれた組織を力づくで一体化させてしまうことが主で、それは本質的な治癒とは異なるものだ。パピヨン王女の不動華冑がやって見せたような圧倒的な魔力による完全復活ともなれば、また別だが。
ともあれ、今回のグリゼルダのように体幹部分が骨まで完全に切断された場合、術で接合された組織が自己治癒力で完全に癒着するのを待たなければ、軟組織はともかく骨が同じ位置で折れる危険があった。
「どうする、グリゼルダ」
「どうするって……」
「グラバジャから付いてきてもらっちゃったけど……腕が完治した訳じゃないなら、ここでしばらく世話になった方がいいんじゃないかなって、俺は思う。それに、君は……自分の目的を果たした」
「……邪魔?」
「そんな訳ないじゃないか。感謝しても足りないくらいだ」
「じゃあ――」
グリゼルダが、彼の袖を掴んだ。
そのまま上体を引き寄せられ、彼女はこちらの胸元にすがりつくように、額をグリュクの胸板へと当ててきた。飴玉の小瓶がごとりと倒れ、彼女のベッドの上に転がり落ちる。
狼狽も出来ずにただ驚いて胸元を見下ろすと、彼女が呟いた。
「もう誰も……帰って報告する人がいないの……! 代わりに……聞いてくれる…………?」
「……ああ」
そう返事をしつつも、胸中ではグリュクは、どこまでも戸惑っていた。
グリゼルダの手は胸元の服の布地から肩へと移動し、より強く胸板に押しつけられる髪からは彼女の体臭さえ嗅ぎ取れる。
「お師匠……お師匠は喜ばないかも知れないけど……あたし……仇を討ちました……!」
本来ならば、仇討ちを果たした後、師の所にでも戻って報告をするような予定はあったのだろう。
だが、それも既に出来ない。
「お母さん……もう困らせたりしないから……友達も出来たんだよ……好きな人もいるんだよ……!」
それが誰のことかは、今は問うまい。
彼女の声はもはや嗚咽と変わりないほどになっていたが、その肩を突き放して拒絶することも出来ず、聞き続ける。
「お父さん……あたし……もうちゃんと箒に乗れるんだよ……上手く乗れてるところ……見て欲しかった……!」
もはや彼の肩を掴む手にも力が入らないのか、体温の上がった彼女の顔が胸板から徐々に落ちてゆく。
グリュクは彼女の二の腕を掴み返し、それを防いだ。
「ごめんね……ちゃんと仲直りしたかったよ……おねえちゃん……!」
今はただ、泣き崩れる少女の小さな体を支えて、グリュクは病室に佇んでいた。
「(やっぱりそういう関係だったんだ……!)」
グリュク・カダンが病院に向かったのならば、たどり着くのはこの病室だろうと当たりをつけてはいた。
だが、入ろうとした所でグリゼルダの声が嗚咽に変わり始め、入るに入れなくなったフェーアは、今はただ息を殺して出口脇の壁に背を張り付けている。
「(そうだよね……そういう関係じゃなかったら、私のためなんかに付いて来てくれたりはしない筈だもの)」
フェーアの疑問は腑に落ちていた。同じような剣の主として、歳の近い異性同士がそのような関係になるのは不自然なことではない。
かくれんぼをした時以来の癖で、大きな両耳を掴んで左右に張り出さないように下に引っ張りながら、彼女は二人の逢瀬に更に聞き耳を立てたい気持ちを抑えてその場を後にした。
年頃の娘らしく、他者のそうした事情への抑えきれない興味を抱きつつ。
やや昇った朝日の射す広い渓谷を、大きな岩山が歩いている。
正確には、浮遊しながら、大地を六本の巨大な足で蹴って進んでいる。
見上げれば、低い高度に浮かぶ雲は移動都市の元々の高度も合わさり、触れそうな高さで流れていた。
「ふう……」
グリュクは残心を解くと、四十キログラムほどの重さになっていた木剣を降ろし、まとわりついていた重い魔法物質を崩壊させて鞘に収めた。移民請負社の備品を借りたもので、妖楢材の切削形成、腹の部分には丁寧に紋章付きの社名が刻印されている。
場所は人気の無い、移動都市の外れの方にある資材の一つも置かれていない方形の広場。
そこにやってきた気配を一つ、グリュクは感じ取って振り向いた。
「おはようございます、グリュクさん」
「フェーアさん。おはようございます」
フェーアは食べ物を差し入れに来てくれたらしく、何かの食事の入っているらしい蓋付きの手篭と、どこからか借りたらしい小さなヤカンを持っていた。
グリュクはその姿に、思春期じみた考えが迸るのを止められない。
「(フェーアさんの手料理なのかな……)」
それを持って、彼女は借り物の木の剣を皮の鞘に収めたグリュクにてくてくと近づいてきた。
彼らがこの移動都市に来てから三日目の朝、ファンゲンの攻撃を退けてから二回、夜が明けた。
ファンゲンの再度の攻撃の様子も無く、ハダルによる周辺の捜索の結果、彼らは撤退したと考えても良いだろうということになった。未だ戦闘終息の宣言は出されていないが、それも時間の問題だろう。
「お疲れさまです。朝食はまだですよね」
「はい」
「午後もそうして練習するんですか?」
「ええ、まぁ。たまたまでしかありませんけど、俺たちの目的地も進路の近くにあるそうなので……それなら、お言葉に甘えて練習をするべきかなって」
「不思議ですよね。こうして話してる間にも、足下の大地が動いてくれてるなんて」
それも全ては、レヴリスの好意だ。住居に関しては無料で貸し出してくれる上に、三人分の報酬まで貰ってしまった。無論、妖魔領域の通貨で。
夜も徒歩より早く移動を続ける移動都市ならば、目的地に最接近した時に降ろしてもらえば労力を節約し、グリュクは鍛錬に専念することが出来る。
霊剣の主とはいえ黙っていても更に強くなれる訳ではなく、グリゼルダが休養を取っている今の状況ならなおのこと、更なる精進が求められるのだ。
「……剣の練習をするなら、ミルフィストラッセさんは一緒じゃないんですか?」
「あいつは昨日、グリゼルダの病室に預けてきました。レグフレッジと話したいことがあるそうなので」
「寂しくはないですか?」
「頼りになる相棒ですが……二人きりだと口うるさいんですよあいつ」
「酷い人!」
そう言ってくすくすと笑うフェーアの表情だけで、一度は自己を完全に見失った辛い記憶も癒されるような、そんな気分になれた。
だが、
「(……いつかはグリゼルダに渡さなきゃならなくなるかも知れないしな)」
グリュクはいずれ危機の回避のために訪れるであろう“最終収束”のことを思い出し、胸中でそう付け加えた。
(ほう、御辺も言うようになったものだ!)
背後から聞こえてきた音ではない声に振り向くと、五メートルほど離れてグリゼルダがいた。一昨日入院した時の服装で、腰には裁きの名を持つ霊剣を帯び、肩には意思の名を持つ霊剣を担いで持っていた。
「グリゼルダ! もう怪我は――」
「日常生活なら支障は無いって。ただ徒手・武器使用を問わず接近戦闘はしばらく禁止、あと――」
彼女はそう説明すると、担いでいたミルフィストラッセを鞘ごと花束のように持ち替え、グリュクに差し出してきた。
「重い物を持つのはやめろって」
そう言って彼に両刃の霊剣を返すと、彼女はやや上目遣いになって笑う。元から身長差があるのだが、その微笑がどこか 蠱惑的な印象を帯びている気がして、グリュクはやや戸惑った。
「……そうか」
そう呟いて、戸惑いつつも戻ってきた相棒を腰に帯びると、
(一日ぶりの再会であるな!)
「あと一月くらいいなくても良かったのにな」
(減らず口を……いや、主よ、既にグリゼルダには話しているが、件の“最終収束”のことで御辺にも話しておかねばならぬことがある)
「!」
グリゼルダに相棒を渡すことになるかも知れないということを意識した矢先にこのようなことを言い渡され、グリュクは一瞬硬直する。
裁きの名を持つ霊剣が、そこに続けて表明した。
(我々は今回の件で――二霊剣による収束を保留にしようと思う)
「……!?」
てっきりその時がやってきたものとばかり身構えていたのだが、グリゼルダに預けている間に、何やら方針が変わったらしい。
(吾人の宿した記憶だけでこのような混乱が一時的とはいえ生じた以上、いつ霊剣を狙う敵が現れるかも知れない状況で継承を行うのは危険だと、吾人とレグフレッジは判断した)
言われてみれば、そうかも知れない。こうしてグリュクが短期間で記憶増大の障害を乗り越えた以上、さほど問題はないのではないかとも思えたが、記憶が二倍以上になるのであれば、大量の記憶の整備統合には時間がかかる可能性を考慮しなくてはならないだろう。
グリュクはしかし、と考え、懸念を述べた。
「タルタス王子みたいな、敵の霊剣使いに確実に対抗する手段が無い」
(手段ならある!)
そこに、意志の名を持つ霊剣が謳うように宣言した。
(今回思わぬ副産物として、裁きの名を持つ霊剣の特異能が発現した。この赤い雨は、触れたものの過去の“因果”を辿り、金色の粒子だけでは知り得ない過去を垣間見ることが出来る)
(“共有する”金色の粒子だけでも、“過去を透徹する”赤い粒子だけでも異空間には無力。だが、二振りの霊剣の特異能を連携発動すれば――金色の旋風で周囲の全ての情報を把握し、赤い雨によって因果を解析すれば、可能だ! 異空間のどこかにある核晶とやらの位置を特定できる!!)
霊剣たちが興奮したように話し続けるのに圧倒されそうになりながらも、趣旨は理解できた。
「ミルフィストラッセとレグフレッジで“収束”を起こすと、その特性が失われる危険もある……ってことか」
(いかにも。あるいは維持できるのかも知れぬが、やはり記憶増大による障害の可能性が排除できぬ)
“収束”に関する懸念はあるが、ひとまずは一方的に霊剣を奪われる恐れが軽減されたことで、グリュクは少しだけ焦りが軽くなった気がした。
ヤカンを持ったフェーアの左手の手首に刻まれた紋章から毒が溶け出す期限までも、まだ半分以上の猶予がある。こうして立ち話をしている間にも移動都市は南東のマトリモニオへと近づき続けているのだ。
「このままずっと立ち話もなんですから、ちょっと遅いですけど朝食にしませんか?」
「あたしの分もあるよね?」
「ありますよ」
(吾人の分は?)
「だからお前は食べられないだろ……」
「確か向こうのストリートの角に小さい公園があったから、そこにしよ!」
グリゼルダが提案すると、グリュクは頷いて足を踏み出した。
「あ、そうだ……二人に言わないといけない事があるの」
「何?」
立ち止まって訊ねると、グリゼルダは指で頬を軽く掻きながら、続きを口にする。
「今までドミナグラディウムって名乗ってたけど……あたし、レグフレッジをお師匠から受け継ぐ前はジーベ姓だったの。もう復讐は果たしたから――今日からまた、本名を名乗る」
「そうか……」
あまり姓の方を呼んだことのないグリュクにとっては、そうとしか返しようの無い表明だったが、これも彼女にとっては人生の新たな区切りとなる大切なことなのだろう。
いずれ彼女が故郷に帰る時も来るのだろうか。
「あ……それだとレヴリスさんと交わした契約書、確かドミナグラディウム姓で書いてませんでした!? どうしましょうか……」
「……それは別に大丈夫じゃないでしょうか。あ、持ちますよ」
何か重大なことに気づいたかのように深刻な表情になるフェーアにそう答えると、グリュクは彼女の左手から茶の入ったヤカンを預かった。
頭上に低く流れる白い雲が幾条もの筋を描き、彼らの歩く先へと穏やかに流れていく。
お疲れ様でした、これにて第十話の本筋は終了です。
今回の更新の最後の1部は前回同様サルドル編になっておりますので、こちらもお楽しみ頂ければ幸いです。