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弾丸と幻想郷  作者: 紀璃人
傭兵は蛙の唐揚げを求めて…
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幕間4 山の神の疑念


「…帰ったかい?」

「あ、神奈子様。どこにいってたんですか?」

「ちょっと地下の様子を見に行ってきたよ。それにしても随分やられた様じゃないか」

「まぁ、彼はちょっと…反則だろうね」

「ですね」

「諏訪子もそう思ったか…」

「…神奈子様?」

「いや、彼は面白いし第一使い道があると思ってねぇ」

「神奈子、うまく取り込めないかい?」

「………」

「神奈子?」

「ただ、取りこんでもいいのかね…」

「………」

「どういうことですか?」

「私たち三人掛かりでも彼を制御出来そうもないってところが問題なのさ」

「道具と考えるのではなく、仲間として考えたらどうです?」

「河童じゃあるまいし…と、言いたいところだけど現実そうするしかないだろうね」

「いざとなったら切れるし、それなら問題ないか…でも―」

「切るって事は捨て駒にするってことですか?」

「あぁ。でもそうすると問題が発生する」

「「?」」

「彼は、幻想郷に欠かせないものかもしれない」

「どう言う意味だい?説明しとくれよ、神奈子」

「いや、『神の勘』としか言いようがないんだがね」

「それでどんな問題が?」

「私たちみたいな神の分際で手出しするなっていいことだね?」

「そういうこと」

「神の分際って…」

「早苗、私たちだって幻想郷に生きるものなんだよ。だから幻想郷に仇なす事は出来ないってこと」

「それにそろそろ何か起きそうだし」

「早苗はいつも通りに過ごしな」

「はぁ…」

 早苗はいかにも納得できないと言った感じだったが、その場では口に出さなかった。

 「そろそろ何か起こりそう」と言う神奈子の発言が気になったからかもしれないが、何故黙り込んでしまったのか本人でもよくわからなかった。

これにて風神編は終了です。今後の更新については未定ですが、明日更新出来たら更新しようと思っています。

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