第四十二章 傭兵と壊れた彼女
いま宿題が修羅場なんだがなぁ…。
とりま次話投下〜。
明日はどうなるか分かりません。
にとりと別れた俺たちは再び妖怪の山の登山を再開した。
太陽は空高くあがり時間は昼過ぎを迎えていた。
「妖夢、そろそろ昼飯に―」
「暑いね」
「妖夢、俺さぁ。腹減っ―」
「にしても日差しが強いなぁ」
「ようm―」
「タオル持ってくればよかったかなぁ」
「……」
「……」
「……」
「なに?シュウ…」
「せめてさ、会話はしようぜ」
「なんかごめん」
「そろそろ昼飯にしないか?」
「忘れちゃった」
「そうか、仕方ないな」
「仕方ないね」
「――って昼飯どうすんのさ!?」
「てへ☆」
「……」
この期に及んで『てへ☆』で済ませようとする妖夢。まぁ可愛いからいいけど。……。ここで許しちゃう俺も俺だな…。
「さて、どうするよ」
「現地調達?」
「夏の妖怪の山でなにが採れるか?」
「♪♪♪~♪~♪♪♪~」
そんな話をしている時に目の前を横切る夜雀。と
「そっち行ったらマズいって!妖怪の山には怖い天狗がいるんだよ!?ねぇ!待ってよみすちー!」
それを追いかけるリグル。
「ねぇ、シュウ」
「なんだ?」
「今、私さ」
「うん?」
「無性に焼き鳥が食べたい」
「「「……」」」
何も返せない俺と、いまの発言で凍りついた夜雀たち。暫くしてからゆっくりとこっちを振り向くミスティア。その視界に入ったのは
未だに硬直から抜け出せないリグル。
目を合わせようとしないシュウ。
そして
「……」(じー)
ミスティアを見据えたまま鯉口を切ってそわそわしている妖夢。
この時ミスティアは思った。
(リグルの言うこと聞いて妖怪の山に入らなければ、もっと長生きできたのになぁ)
「妖夢」
「なぁに?」
「焼き鳥は、無理じゃないか?」
「なんで?火はシュウが用意出来るし、鳥はそこに―」
「それ以上は言っちゃ駄目だ」
「……」
「一旦刀納めようか」
「?…うん?」
なぜか首をかしげながら納刀する妖夢。シュウは思った。妖夢は熱と空腹で頭がやられてしまったんだ、と。決して主に似てしまったとは考えたくなかった。妖夢が再び無意識に抜刀しようとした時―
「みすちーは僕が守るよ!」
突如振り返って叫んだリグル。妖夢はそのまま抜刀してリグルをじっと見つめた。リグルの頬を汗が伝い、両目に涙を浮かべて―
「みすちぃぃぃぃぃいい!」
ミスティアに泣きついていた。ミスティアも流石に不憫に思ったのか優しく抱きしめて、頭を撫でている。あぁ、可哀想に。
そしてこの時、シュウは思った。誰か、食べ物をくれ。妖夢に食わせて正気に戻してくれるなら蛙の唐揚げでも何でもいいから。―と。
「お?何やって―。どういう状況だ、こりゃ?」
そこに現れたのは魔理沙だった。彼女は片手に袋を提げていた。
「魔理沙じゃないか!ちょうどいいところに」
「?」
「なにか、食べ物はないか?あと、冷やすもの」
「阿求に貰った煎餅ならあるが…?」
「おぉ!それをくれ!」
―事態収拾中―
「…ごめん。迷惑かけて」
「いや、いいんだ。もとに戻れば」
結局あの後(魔理沙に指摘されてようやく気がついたのだが)魔法で温度を下げて物質化で水分を取らせ、しばらく安静にする事で妖夢は正気を取り戻した。
「みすちぃ…。」
「大丈夫?リグル」
ちなみにリグルは未だミスティアにしがみついて…いや、抱きついていた。
…いつまでああしているんだろうか?「あややや?今回はちょいと遅かったですかね?庭師が発狂したと聞いて来たんですが」
「発狂はしてないんだが…」
狂ってしまってはいたが。…と言うか間に合って良かった。このままじゃあ新聞のネタにされるところだったな。
「とりあえず、俺達は先に進むか」
「そうだね」
「ちょっと待ってください」
妖怪の山を登るべく進みだした俺達に文が立ちふさがる。
「あなた達でしたか、報告にあった”侵入者”と言うのは」
「天狗に用事はないんだがな…」
「一応建前だけでも闘いませんと、私にも立場がありますので」
そう言うと手帖を扇に持ち替えて
「今回はシュウ、”あなたの戦い方”を取材させて貰いますよ。」 そう言ってニヤリ、と笑った。
――to be Continued...
はてさて、文が相手とか攻撃が当たる気がしねぇwww
しかも書く時間ないしwww
とかいいつつ書けるように努力はします。
投下されなかったらきっと宿題で死んでいる事でしょう。