第四章 傭兵と能力
ついにシュウの能力が判明!
慧音が授業をするとかでいないので一人で練習をしているととある少女がやってきた。ここ数日で増えた知り合いの一人霧雨魔理沙である。
彼女は人間で「普通の魔法使い」だそうだ。
「よう、シュウ。練習はどうだ?」
「まぁ、撃てるようにはなった、程度か」
「どれどれ。見せてみろよ」
俺は魔理沙の横目掛けて弾幕を放つ。魔理沙は何を思ったか俺の弾幕に自らの弾幕をぶつけた。すると俺の放った弾幕は散り散りに砕けた。
「まだまだパワーがたりないな……え?」
「どうした?」
「私の弾幕が固まってる?」
魔理沙の視線を追うとそこには魔理沙の弾幕の形をしたなにかが落ちていた。
これは一体…?
その後俺たちはこの物体について慧音に聞いてみることにした。
「弾幕が固まった?」
「あぁ、そうなんだぜ」
「むしろ物質化している感じだな。」
「それがシュウの能力ってことか?」
「つまり俺の能力は魔力を物質化する能力…か」
「いや、魔力だけではないかもしれないな。シュウ、弾幕を浮かべてくれ」
「こうか?」
「それでいい、私の弾幕を当ててみて固まれば妖力も物質化できるということだ」
慧音の弾幕は俺の弾幕を“砕いて”そのまま地面に刺さった。
「妖力も物質化するようだな」
「と言うかシュウの弾幕って弾けないで砕けるよな」
「確かに、魔理沙達の弾幕は相殺した時に消えるのに俺の弾幕が打ち消される時は破片が散るよな」
覚えておこう、なにかに使えるかもしれん。
「神力もできるかどうか試してきてくれ、私は授業に戻る」
「了解。神力か…、なら守矢神社の早苗のところに「おーい霊夢んとこいくぜ~」そっちか」
正直博麗神社遠いから嫌なんだが、俺は飛べないし。
「歩いて博麗神社に向かうと時間がかかりすぎるだろ」
「じゃあ、後ろに乗るか?」
「了解。そうするよ」
そっちの方が楽だしな。
青年移動中…
「到着!おーい霊夢ー!」
「飛べる様になりてぇ」(アクロバットな飛行によりグロッキー状態)
「何よ、こんな時間に。昼ごはんならあげないわよ」
「ちょっと協力して欲しいんだぜ」
「協力?」
少女説明中…
「そういうことね」
「俺の弾幕に軽いのを当ててくれ」
そして霊夢の弾幕はシュウの弾幕によって物質化し、後ろの壁で跳ね返ってシュウに直撃した。
「ゴブァ!」
その後その玉は神社の階段を転がり落ちていきその場を気まずい沈黙が支配した。
その後白玉楼にて霊力も同様だと確認し、シュウの能力はあらゆるチカラを物質化する能力だと解ったのだった。おそらくシュウの弾幕自体もその能力で出来ているのだろう。
原理が解れば楽なもので、弾幕の威力も強度も多少はマシになったシュウであった。
と言うわけです。
ちなみに
魔法使いが予め持っている力や生命力から変換して生み出す力→魔力
神の力や信仰の力を変換して生み出す力→神力
霊の存在や霊が持っている力を変換して生み出す力→霊力
妖怪が予め持っている力や妖気に当てられた者が生み出すことが出来るようになった力→妖力
という設定になっています。




