幕間2 魔法使いの疑念
幕間は割とシリアスパートよりですな
シュウの「試験」あとのこと。
シュウが帰ってからの図書館に、パチュリーと魔理沙は残っていた。
「なぁ、やっぱりおかしくないか?人間の体内に魔力があるのは」
「それを言ったら魔理沙はどうなるのよ」
「だから私の時も随分問題になったんだよ」
「つまり、なにが言いたいの?」
「私たちはシュウの能力をまだ見くびってるかもしれないってこと」
「…まさか」
「パチュリーも分かってるんだろ?あいつの中のチカラの変化が常軌を逸してることくらい」
「そうね、彼は優秀よ」
「そいうことを言ってるんじゃない。あいつは魔力の精製とかそういう段階を飛ばしてチカラを行使してる。この前は体力がなかったのと頭に血が上ってたので自滅してくれたが、あいつがもし最高の状態だったらやられてたぜ。それも数瞬で」
「それの意味がわかってるの?彼一人で幻想郷がひっくり返るわよ」
「だからこうして相談してるんだろ」
「…でも。確かに考慮しておいた方がいいわね」
「参考になりそうな本を借りてくぜ」
「今回はなにも言わないわ。事態が事態だけにね。すべてが落ち着いたら返しなさい」
「今回はしっかりと約束を守ってやるよ」
そして暫くの間があって、再び魔理沙は口を開いた。
「スキマは何をやってるんだか」
「…これは憶測でしかないけど、彼はスキマの差し金かもしれないわね」
「…そういうことかよ。とにかく今の私たちに出来ることは何もないって言いたいのか?」
「せいぜい練習に励む程度かしらね」
「それもどれほどの効果をもたらすのやら…」
二人の魔法使いの感嘆にも似たため息が木霊した―。
…ひとつお知らせ。
この弾丸と〜シリーズ始まって以来、初めてストック切れを起こしました。
しかもテスト期間というね。
とりあえず明日は更新する予定ですが、その先がちょいと未定です。
更新出来るように努力はします。とだけ言っておこうかと。