第二十五章 傭兵とメイドのカメラ
台詞多いです。
読みづらかったら教えてください。もしかしたら治るかもしれません。
俺達は門で多少ごたごたしたものの、無事館内にまで潜入をはたした。 そして廊下を歩いていると咲夜に遭遇した。
「二人とも、いつの間に来てたの?」
「ついさっきだぜ」
「そう、美鈴は何をしているのやら」
「中国は寝てるぜ」
「…後で着替えに懐炉仕込むことにするわ」
「夏にそれは地獄だろ…。ところで咲夜は何してたんだ?」
「愚問よ、シュウ。もちろんお嬢様の観察に決まって…掃除よ」
「そうか。ところで隠しカメラはDVDに変えたか?」
「ッ!?なんで変えた事を知って―」
「え?あるの?」
咲夜は凍り付いたように動きを止めた。鎌を掛けたつもりだったんだが…。今なら間に合うと思ったのか言い訳を始める咲夜。無駄だろ…。
「あ、ある訳がな―」
「シュウ、知らなかったのか?」
そして魔理沙の一言でまたしても驚愕から凍り付く。壊れかけのロボットの様に振り向く咲夜。かなり動揺しているようだな。こんな姿はなかなか見られない、珍しい事もあるもんだ。
「あぁ、知らなかった。詳しく聞かせてくれ」
「そんなの幻想郷の常識だぜ。寺子屋で聞いたことないか?」
「そういや子供がそんなことを言ってた様な…」
「それじゃあ私にもきかせてくれないかしら?」
幼さを残しながらも貫禄が漂う少女の声がした。レミリアの登場だ。
完全に思考停止、行動停止になった咲夜。 完璧で瀟洒なメイド、崩れたり。
「お、お嬢様…」
「咲夜、これは?」
レミリアが取り出したのは赤いハンディカメラ。咲夜が目を見張る。
「それは…」
「ごまかしたりしたら、めっだからね」
「ッ!」(ドバドバ)
「咲夜!?」
おろおろし始めるレミリアとそれを見て更に鼻血が溢れてくる咲夜。
「咲夜!死んだら駄目よ!」
「お嬢様…。私は…、幸せです」
そう言ってゆっくりと目を伏せる咲夜。
「咲夜ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「…なぁ、魔理沙」
「なんだ?」
「なにこの寸劇」
「紅魔館名物、主と従者の愛の物語だぜ」
「勝手に名物にしないで下さい」
そう言って現れたのは小悪魔。
「よぉ、小悪魔」
「こぁじゃないか」
「シュウ、なんだその呼び方。小悪魔も迷惑じゃないのか?そんなあだな付けられて」
「いいじゃないですか、こぁ。可愛いですし」
「…。最近腑に落ちない事が多すぎだぜ…。まぁ、全部本人がいいって言ってるからいいんだけどよぉ…。なんだかなぁ」
「魔理沙、なにブツブツ言ってんだ?」
「いや、なんでも。と言うか小悪魔、要件はなんだったんだ?」
「こぁ!忘れてました。パチュリー様から魔理沙さんの事を迎えにいってくるように言われまして」
「そうかご苦労だったな。じゃあ、そろそろ図書館にいくか」
「だな」
「こっちです」
そうしてようやく図書館にたどり着いたのだった。
咲夜崩壊しました。
咲夜ファンの皆さんすいませんでした。