第十八章 傭兵と白玉楼の日常
ちょいと幕間的な
その後俺たちは平穏な日々を送っていた。
妖夢がリリーを技の練習台にしていたり。
「リリーさん」
「はい?」
「技の練習台になってください」
「え?どうゆう意味で…。ちょっと、その木刀は一体…!?わ、わあぁぁぁぁぁぁ!迫ってきたぁ!」
「あ!逃げるな!…いや、動き回られた方が練習になるかな?とりあえず、当たったら痛いですよ?覚悟ぉぉぉぉ!」
「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!(泣)」
幽々子さんがリリーに襲いかかってたり。
「ちょっといいかしら?(じゅるり)」
「嫌です!」
「食べたりしないから(じゅるり)」
「嘘です!食べないって言うなら、その涎はなんですか!」
「とにかく時間はかからないわ」
「こないで下さい!」
「待って〜(じゅるり)」
「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!(号泣)」
え?平穏じゃないって?いいんだよ。この程度は日常茶飯事だから。ちなみにリリーは運動すると春度が沢山にじみ出てくるので無駄ではない。
俺は妖夢と並んで幽々子さんがリリーを追い回すのを縁側から見ていた。妖夢は俺の肩に頭をのせてきた。
「平和だね…」
「リリー以外はな」
「妖精だし、いいんじゃない?あれで」
「酷い言いぐさだな」
「なんだかんだで楽しそうだから、酷くもなんともないよ」
それと最近は春度集めも大変になってきていた。というのも、俺は春度を物質化して運んでいるから重いんだ、すごく。正直、つらい…。寒いし。
そんなこんなで五月になっていた―。
次回から動きだす!かも