第十五章 傭兵と春告精
いよいよ春度集めに着手します。
P.S.
700ユニーク達成です!
着実に延びていて嬉しい限りです!
二月。
俺たちは「春度集め」を開始した。俺は空気中の春度を物質化して回り、妖夢は幽霊が持っている春度を回収するために切り倒しまくっている。俺がそれを。否、「彼女」を見つけたのはそんなときだった。
俺はなんとなく春度の高い方へ飛びながら道中の春度を圧縮、物質化していた。すると白っぽい服を着た少女が狼みたいな妖怪に囲まれていた。
(とりあえず助けるか…)
近づいてみるとその少女は異常なまでの春度を持っていた。
(これは…ぜひとも持って帰ろう)
どの道周囲の狼もどきは邪魔なのでP90(短機関銃の名前だ。気になったらググってくれ)を創り出して狼的なものたちを一掃する。雑魚どもにはこっちの方がよく効くんだ。
「ふぁ…ありがとうございます。強いんですね」
「そうか?まぁ、無事で何より。と言うか元気ないぞ?」
「私は本来春の妖精なので。あ、ちなみにリリー・ホワイトと言います。ちょっと間違って早く出てきちゃって。寒くて元気が出ないんです」
「俺は村島秀だ。シュウでいい。そうだな…寒いならうちに来てあったまるか?」
「良いんですか?ありがとうございます」
シュウ は びしょうじょ を てにいれた。
「そんな言い方すると犯罪者じゃないか、もう少しマシな言い方はないのか」
シュウ は 妖精さん を てにいれた。
「それだと頭がイタいひとみたいだろ」
シュウ は リリー を 拉致した 。
「だから犯罪者にしようとするな!」
「あの、一人で誰としゃべってるんです?」
「気にしないでくれ」
「いやです」
「気にするな」
「わ…わかりました…」
少し怯えているようだが…、そんなに怖い声を出したつもりはないんだがなぁ。
俺は冥界の入り口でリリーをおぶっていた。
「あの、ここって…」
「冥界、だな」
「な、なんでこんな怖いところに来るんですかっ?」
リリーは若干涙目だ。
「大丈夫だって。怖くないから」
「怖いですよぉ。だから待ってくd…あ、待って、ホント、早過ぎだってb、待ってぇぇぇぇぇぇ…」
俺は後ろで叫んでいるリリーを背負って白玉楼へと飛ばしていった。ほら、幽霊怖がりそうだし。
白玉楼に着こうかという頃。俺はリリーが震えている事に気がついた。
「大丈夫だってリリー。怖いことがあったら俺が絶対に守ってやるから」
春度のノルマのためにも。
「絶対に…守る…。あぅ…」
真っ赤になっているリリー。確かにそこだけ反復すると恥ずかしい事言ってるな。
お?頭から湯気が出てきた…。そして一緒に春度もも溢れ出てきた。もったいないから回収回収っと。
「なにがなんでも…命に代えても…」
「そこまでは言ってないから」
「守ってくれないんですか!?」
「いや、守るけど」
春度の供給止まったら困るの俺だし。
そんこんなで白玉楼へと帰還したのだった。
個人的に
シュウ は リリー を 拉致した 。
のくだりがお気に入りだったりします。