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一輪花 (詩)
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咲いたまま 咲かぬまま 裂かれた華
儚き眼差し 誰にも無名の罠
愛の定義は? 描いた意味は? 問いかけたら
黙すらも詩になる その時夜風が嗤った
知らぬまま 知られぬまま 霧に抱かれ
誰かの価値観に咲きを委ねるなって
破れたページで まだ言の葉が歌うぜ
見えない景色にだけ この命を託せ
砕けた夢はただの未来じゃないさ
砕けた分だけ 光を増すさ
価値の定義にしばられたら 娑婆
なら一人でも この道を渡らねば
風は手のひらで舞う 一筋の証し
咲いて散って その後が本当の価値
見られず咲いた花に 何が咲き
誰も知らぬ世界に 何分咲き?
届かずとも 生まれた響きが鳴る
耳の奥じゃなく もっと奥底が聞く
俺の中の沈黙が ふいに膨らむ
だがそれでいい 答えじゃなくて心が揺らぐ