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短編集  作者: 星 見人
76/81

私 地縛霊 (ギャグ)

見て頂きありがとうございます。作る励みになりますので、良かったらブックマークと評価よろしくお願いします。


 ここは、、山奥にある廃旅館。


わたし、そこの地縛霊なんですけど

死んでから、かれこれ27年と3か月ちょい。

いやー、もうあっという間よ。人生も死後も。


生きてた頃はね、ただの仲居さんなんですけどね

過労でバタンと倒れて、そのまま成仏しそこねた系。

いや、うっかりってあるのよ?成仏ミス。

でもそのおかげで、、今、めーっちゃ楽しんでるのよ。


だって最近、心霊スポットブームじゃないですか?

もう毎晩、誰か来るのよ。

カップル、肝試し学生、半笑いのサラリーマン、そして…心霊系YouTuberね!


昨夜なんか最高だったわ。

「ガチで出たら即終了!」とか言いながら入ってきた肝試しの男子3人組。


もぉー出落ち感すごかったよね。


んでね、わたし、全力でやってやったんですよ。


襖の影から“白い顔”チラ見せ〜 からの

鏡の中に“逆さの私”〜 からの

天井からポタ…ポタ…って 汁なんかたらしちゃって


ラストに、カメラに向かって「にちゃぁ…」って笑ってやったら、

大絶叫からの本気の土下座で

「もう帰らせてください!!」って。


いやぁ〜、笑いすぎて腹ちぎれるかと思ったね。

霊体にも腹筋ってあるんですねぇ〜。


次は心霊系YouTuberね、あの人たちにはちょっとした“サービス”してるんですよ。


画面にうっすら通ってあげたり、

ドアの奥で「あそぼ…」ってささやいてあげたり。


これがまた、ちゃーんと編集でうまく使ってくれるんですよねー。嬉しいのよ。


ちゃんと「今のヤバくね!?」って騒いでくれるし。

わたし、カメラ映り意識して、角度とか照明にも気を遣ってるんだから。


……でもさぁ、わたしたまに思うのよね。


夜中、誰も来ないとき。

シーンとした廊下で、天井の染み眺めながら。

「ねえ、今日も…誰か、来ないかな」って。


誰もいない旅館って、笑い声もないの。

自分の「フフッ」って笑い声が、ちょっとだけ怖くてさ。

自分の笑い声だろ!バカヤロー!なんて言っちゃったり、なんかして…

わたし、何してんだろうな〜、ってなるときは…

正直あるよ。


ああそうだ、

昔、修学旅行で来た女子中学生を笑わせた時ね、

「ここのお姉さん、笑いのセンスあるよね」って言ってくれたの。

あれ、たぶん生きてて言われた、唯一の褒め言葉。

それで、笑わせる地縛霊でいようって決めたんだ。


……なんてしんみりしてたら、、

今、ガラッと玄関開きました。


「みなさんこんばんわー!今日は“マジでやばい”と噂の廃旅館に来ましたー!」


キタキタキタ!あの子たち、また来たー!


よーし、今日は久々に“頭だけ逆さまに揺れるやつ”

やっちゃおっかな〜☆

あと、階段に濡れた足跡ね!最近人気なのよね〜!


待ってて、今行くから!

そのリアクション、見せてちょうだいな。


そしてまた、

わたしの「ゲラゲラ笑い声」が、

山奥にこだました、、とさ。


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