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5月29日 (詩)
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ママの小言も
娘のにぎやかな笑い声も
今朝は 夢の中に残してきた
きょうは
だれもいない
音のない休日
ひとり外に出て 火をつける
アメスピの煙が
空の上へすうっとのぼって
どこか知らない街へと
消えていきました
麦の野原が きらきら揺れて
金色の光の言葉で
なにか大切なことを話しかけてくる
そこに
ひゅーっと風がやってきた
つよくて やさしい風でした
白い蝶がふわりと舞いあがり
まるでちぎれた花びらのようだったな
昨日の胸の痛みまで
その風に乗せられたような気がして
おれは そっと目を細め また一服
昼には
インスタントラーメンと
冷凍チャーハン
あと唐揚げがふたつ
それだけで
ぜんぶ足りてんだよね…
午後は
畳の上にごろりと転がって
物語のなかへ
そっと舟を出す
だれにも知られない
静かだけど まぶしい
ひとりぼっちの 幸福の海へ




