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メリーゴーランド (詩)
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小さな手を繋いでた 午後の花
まわる木馬が通るたび 笑う君のまなざしが
ほどけた髪が揺れて 優しい風が鳴った
回る木馬を見つめるたび 大きくなってく君がいた
「おいで」って呼んだ日々 小石の道
君が転んで泣いた午後も 忘れらんない
君の手を包むたびに 少しずつ
「パパ」って呼ぶ声が 光に満ち
浮かぶ風船 晴れた日の公園
ウグイスの音をまねて 君が笑うね
歌うように走る その背を追う
夕陽が影をのばす やさしい午後
それから何年 夢の風景
ランドセルを揺らして 手を振って
照れくさそうに歩く 君の背で
幼き頃の笑顔が そっと萌える
今もまわる回転木馬 君の音
遠ざかってく背中 時を追う
でも 俺の胸の奥 変わらぬこと
君を想う心は ずっと残ってる
いつかは君を迎えに来る、白馬の王子
その時、俺は笑えるか?
笑えないその時は、昔の様にまたくすぐって