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短編集  作者: 星 見人
29/81

せのび (詩)

見て頂きありがとうございます。作る励みになりますので、良かったらブックマークと評価よろしくお願いします。


桜吹雪も止んだ 初夏の陽気

空は 真昼の顔をして、

じっと俺を見下ろしていた


ふと、触れられるような気がした

ただの気のせいと知りながら

てのひらを天へ差し出していた


つま先に力を込め

影を細く伸ばしてゆく

風は吹かず 虫は鳴くのみ


それでも空は 揺らがず

ただ、遥かをたたえていた


届かぬことの 清しさよ。

手が触れぬゆえに 空は空


あの空に触れたら 何か変わる気がした


俺は伸びるほどに、

空の高さを知り、夢の遠さを知る


それでもなお 背を伸ばす


この身が土に縛られようとも

心はただ、上へ 上へと

舞い上がるように


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