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短編集  作者: 星 見人
19/81

言葉の英雄たちに愛を込めて (ラップ 歌詞)

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太宰治、絶望の果てで

「人間失格」に魂を賭けて

「斜陽」の光、朽ちた日に

それでも我ら、まだ胸に灯す火


「ヴィヨンの妻」泣きながら咲く

破滅愛し、孤独を歌う脈

生まれてすみません、と笑っては

地べた這いつくばり、涙で刻む墓


芥川龍之介、毒舌のペン先

「羅生門」迷う者たちの陰

蜘蛛の糸、未来に絡むようさ

「河童」の涙を奪う希望、欲望の魂だ


皮肉で笑い、牙を研ぎ

「地獄変」の美しさが毒に変わり

矛盾と憂鬱、ペンに宿し

虚ろな世を、睨んでまた問いを投げたい



絶望を抱きしめた夜を越え

希望の星を泥に埋めて

毒を含んだ言葉で斬り裂いて

孤独の遠吠え 風に乗せ


理知の刃で夜空切り

涙も誇りも書き殴り

滅びの時が来ると知り

言葉で削る俺たちの命



中島敦、虎の咆哮

「山月記」で魂を剥き出そう

「李陵」の哀しみを背負って行く

誇りが運命さだめを覆す魔法の一発


鏡の中 己との闘い

悟りか絶望か 分からぬまま彷徨い

命とは何かを問い続け さすらい

砂塵に拳を握り締めたサムライ


夏目漱石、理知の刃

「吾輩は猫である」とひとり笑って

滑稽と哀しみが交わり合う交差点

「こころ」の奥で、後悔を埋めた地下道で


草枕、夢と孤高を背負いこむ

「それから」未完の道を行く

則天去私、自由を求めて進む

「坊っちゃん」のように、笑い飛ばす人々に問う



絶望を抱きしめた夜を越え

希望の星を泥に埋めて

毒を含んだ言葉で斬り裂いて

孤独の遠吠え 風に乗せ


理知の刃で夜空切り

涙も誇りも書き殴り

滅びの時が来ると知り

言葉で削る俺たちの命



宮沢賢治、銀河を翔る

「雨ニモ負ケズ」は魂で伝える

泥まみれの祈りを詩に変える

銀河鉄道の夜、夢を乗せて走る


農民の手、星屑をまとえ

「注文の多い料理店」で奇跡を喰らえ

理想と現実、背負って歩いて

「春と修羅」、未来へ繋げる雄叫び吠え


風に吹かれ、雨にも耐え

誰れがためでもなく、ただ生きる決意で

命尽きても、俺の言葉を残し 笑え

「世界がぜんたい幸福にならないうちは」 とね



絶望を抱きしめた夜を越え

希望の星を泥に埋めて

毒を含んだ言葉で斬り裂いて

孤独の遠吠え 風に乗せ


理知の刃で夜空切り

涙も誇りも書き殴り

滅びの時が来ると知り

言葉で削る俺たちの命





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