18/81
夜の風 (詩)
見て頂きありがとうございます。作る励みになりますので、良かったらブックマークと評価よろしくお願いします。
外に出て、アメスピをひと吹き。
夜の空には星がひとつ、またひとつ
手を伸ばせば届きそうなほど近くに輝いている。
風が、宇宙から届いたように
ほんの少し冷たくて
でもどこか心地よく
心を揺らすように吹いてくる。
「今日もお疲れ様」と風が言った気がした。
満天の星がやけに静かで、でも力強く
僕の目の前に広がっている。
その中で僕は、ただ、ここにいる。
アメスピの煙が夜空に溶けていく頃
この煙もきっと、どこかの星に届くのだろうか?
この夜空の先、何光年か先の誰かが
僕と同じ空を見上げて
同じ風を感じているのかもしれない。
そんなことを考え
俺は、缶コーヒーを一口
アメスピをもう一本
春の夜の風の気持ちよさと一緒に。




