休載漫画について&自分は心底恐い作品は書けません
※ 過激な文章が含まれてますので、一読する前にどうかご注意ください。
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お久しぶりのエッセイです。
小説もだいぶ休んでしまいました。(>_<)
身内の不幸、酷暑から体調を崩したこともありましたが、一番の理由は小説以外の世界に集中したからです。
人って疲れると、一番楽なことしてリフレッシュしたくなりませんか?
私の場合は映画を見たり、漫画を読んだりすることが一番楽しいのです。
この夏は映画をたくさんん見ました。
でも、同じ作品ばかり劇場に通っていました(笑)
性格上、とびっきり好きな映画に出会うと、しつこく飽きるまで鑑賞します。
大スクリーンで見る映像と音響の中にいる没入感が大好きなのです。
その時間だけ現実逃避できます。
映画とは関係ないが、食べ物もけっこう同じで、飽きるまで毎日同じ物を食べる事が多いです。
それだけのめり込む作品に出会うのは滅多にないので、今夏はとても有意義で良かったです。
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ここからは暫し愚痴ってしまいますが、どうかご了承ください。
先日、夏のホラー作品を投稿しました。
でも私が書くとちっとも恐くないのです(笑)
今、連載を下書き中ですが、ホラーというより青春小説になりそう。
「ヤバい、これどうしよう、ちっとも恐くないよね、ああ、ホラーがお題なんだよ。どうしたらいいの?」と書けば書くほどホラーからどんどん離れていく。
なんですか、描いてるとどうしても、怖さよりおかしさを感じてしまう。もう消したり追加したり、今、メチャクチャ煮詰まってますうううっ(笑)
(だからこうして、エッセイを書いて逃げちゃうんだな!)
多分、私は本当に怖い物や悍ましい物、悲惨な物は書けません。
まず性に合わない──。
読むのはけっこう好きなんですが……。
「エクソシスト」や「13日の金曜日」系の類は除外だが……古いなぁ。(~_~;)
何より書けない一番の理由は、怖い作品を書こうとすると、自分のよわっちい心が負の世界に覆われて、一気に呑み込まれるような、精神が取り憑かれる感覚に陥るからです。
あれれ~エッセイの方がよっぽど書いてて、今、私怖いじゃない!(@_@;)!
なにせ体調が悪いとしょっちゅう悪夢を見ます。
とてもとても怖い夢です。
それも同じ夢ばかり──(~_~;))あ~!
なんですかね、あれ……同じ場所がしょっちゅう出てくる。迷路の中をぐるぐる回っているように脱出できないのです。
悪夢から目覚めると「あ、同じ夢だ!」とわかって、息を大きく吸って吐いて現実に感謝するのです。
人って何気ない平凡で雑多な日常が一番幸福ですよ。
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恐い作品といえば、今、私がとても続きを読みたいのは「ヒストリエ」という漫画です。
現在、残念なことに作者の体調が思わしくないようで長期休載しています。
この漫画は古代ギリシャのアレクサンドロス大王に仕えた書記官、エウメネスの波乱に満ちた人生を描いた壮大な歴史物語ですが、読んでると恐ろしくてたまらないが、それ以上に魅力あふれた面白い作品です。
何が怖いって簡単に人が殺される紀元前の世界設定です。
魔物や怪物ではなく人間がです。
人種の違い、身分の違い、それもいとも簡単に残酷に……。
野蛮なほど大昔の人は、容赦なく人間を殺していく。
それも家畜を殺傷するかのように、平気な顔でするのです。
貴族も容赦なく家臣を殺してしまう。なんと子供ですら……。
とても恐ろしい作品です。
けれどもそれ以上に主人公がとても魅力的です。
そんな非情な世界でも、どうにかして周りの人々を、愛する人々を、持ち前の知恵と勇気で必死に守ろうとする。
彼の生い立ちも複雑でゾッとするくらい悲惨なのですが。
史実に基づいたフィクションですが、ストーリーの緻密な構成やコマ割り、絵の素晴らしさ等々、他の作品とは逸する独特の世界観が見事です。
歴史の人物上、あまり取り上げない主人公を題材にした魅力満載の作品です。
変な話、もしもこんな怖い作品を自分が描いていたら、と思うと心がメチャクチャ病みそうです。
世の中にはホラーやスプラッタ、戦争の過酷さなど様々な残酷な作品を書く作家さんがいます。
私は彼等をリスペクトします。
自分では絶対に書けない世界を書ける人たちだから。
何よりも、自分が描いた作品の魔の世界に取りこまれない強靱な精神に感心します。特にホラー作家さんたちは自分の作品を、客観的に冷静に凝視できるのでしょうか。
ちょっとしたことで豆腐みたいにベチャッと潰れる私からすると、鋼のようなメンタルですよ。怖い世界や狂気のキャラクターたちを描き続けていけるのは、非常にメンタルはしんどくないのでしょうか。
みなさんはどうなのでしょう?
ホラー系を書く場合、敢えてのめり込まずに“神様の視点”で書いているのだろうか。
短編ならまだしも連載だとなおさら怖い作品は無理です。
「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーでないが、フォースの暗黒面に墜ちないか勝手に心配してしまう。自分てちょっとおかしいのかもしれないが、ついつい「私だったら?」と妄想するのです(泣)
◇ ◇
他にもう一作、再開して欲しい漫画は「ダイヤモンドの功罪」です。
これは天才少年の葛藤を描く野球漫画ですが、これまた心理描写が非常に面白い。
この作品だけを見るために「週刊ヤングジャンプ」を購入してるくらいです。
「ダイヤモンドの功罪」も1カ月以上休載してます。
くすん、哀しい~(>_<)。。ずっと毎週楽しみにしていたのに。
何故か突然ぶっつりと休載してしまった。
ヤンジャン編集部は休載の理由すら載せてません。
ファンの間ではひどく作者さんを心配しております。
「おーい作者さん、神様、仏様、平井大橋先生、どしちゃったの?」
こちらも今までなかった野球ホラー漫画で、違う意味で、怖い怖い怖い怖~い作品です。(さいならオジサンかよ!)
主人公の少年のメンタルがいつ壊れてしまうのか、ハラハラドキドキ常に恐怖に打ち震えています。
余計なお世話だろうけど、作者さんの精神面が不安で仕方がない。
「先生の体調がすぐれないのだろうか?」
「それとも他に理由が? 急にどしたい?」
こちとらこの漫画を毎週(隔週)楽しみしてんのに~!
ジャンプ編集部は理由を説明して欲しいものだにゃ~と。(~_~;))
本当に余計な御世話ですが、作品のファンになると作家さんに対して、傍からはキモいが、身内のような気持ちで心配になってくるのです。
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と、前述した理由で私は恐い作品は絶対に書けません。
自分自身がダークサイドに墜ちていくリスク高いので。
せいぜい、異世界の綺麗なヒロイン、虐げられてるヒロイン、みそっかすのヒロインを幸福にする世界を描くので精一杯です。
ヒロインに泣いてもらって、怒ってもらって、悩んでもらって、苦しんでもらって、それ以上に笑ってもらって、イケメンとの恋や愛を成就させて、最後はお決まりのハピエンになる。
何より物語の中で、彼女たちに強く生き抜く未来を提示させる。
何故なら、それが一番自分が描いてて、自分の日常に跳ね返って幸福に導いてくれますから。
フィクションの力はあなどれません。
素人の小説ですらこうなのだから、特に優れた一流の作品は自分の人生に、大いなる影響を及ぼすのでしょう。フィクションの物語は人の日常生活をも変化させる“不思議な魔力”があります。
どうか前述した休載している二作が、才能あふれる作家さんの健康と幸福を、心から願わずにはいられない。ファンは待つしかできないが、再び、読める日がくることを願っております。
★今回は独断と偏見がいつにもまして強く出てしまいました。
最後まで読んでくれてどうもありがとうございました。<(_ _)>




