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小説家になろう日記  作者: 星野 満


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36/40

中島みゆきの「慟哭」を聴くとロックを感じた!

 ◇ ◇ ◇ ◇



 最近、暑くてむしむしして毎日うっとうしいですね。


 もう外へ出るとむあぁあっと、エアコンの排出する汚れた空気の中を歩いている気分です。


 先日、私は某テレビ局で中島みゆき特集を見て、久々に彼女の歌を聴きたくなってCDを購入しました。


 私は世代がら未だにCD派なんです。

 若い人だとCDすら知らない人もいるだろうが。

 うふ、意外とまだ販売しているのです。

 きっと未だに需要があるのでしょうね。CDラジカセも電気店で置いてあるし。


 形のある物って落ち着きます。CDなら棚にコレクションして眺めて楽しめる。

 音楽を聴く時はジャケットがあって歌詞とライナーノーツがあるとホッとする。


 やはり若い時LPレコードを購入していたからか1980年代後半、CDですら初めて購入した時は「わああ、とってもコンパクトでデジタルだなぁ」と手に取った時、不思議な感覚を覚えてます。



 ◇


 それで、中島みゆきのベストってあるのかなとネット検索したら「大吟醸」がヒットしました。


 ふむ「大吟醸」か。

 ミーハーの私がどこかで聞いた事あるアルバムなのだから、ヒットしたのだろう。


 ふむ、どんな曲が入っているの?


 おお、私の好きな「悪女」「時代」「わかれうた」「ひとり上手」「狼になりたい」が入ってる。

 若い頃カラオケで歌ってたな、好きな曲ばかりだなとにんまり。即、購入しました。


 

 全曲聞いてとっても満足しました。

 私の中ではこのCDはベストというだけあって好きな曲ばかりでした。



 その中で私が初めて聴いた曲が一曲ありました。


 タイトルにある「慟哭(どうこく)」です。



 この曲、昔アイドルだった工藤静香が歌ってヒットしたシングル曲だから、音楽番組で何度か聴いたことはありました。


 だが、歌詞を書いた中島みゆき自身が歌ってるのは知らなかったのです。


( 曲も中島みゆきかと思ったら歌詞だけ。作曲は後藤次利 )


 いやあああ、はじめて聴いた時、この歌が工藤静香と同じ「慟哭」とは思えなかった。

(@_@;)))


 ガーンとハンマーで殴られたような衝撃でしたわ!


 何ですか? これは!

 

 この歌、聴いた人います?(もちろんいますよね!)

 

 この「慟哭」、中島みゆきの歌い方が、泣くほどメチャカッコいいんですよおお!!


(ToT)/~~~(ToT)/~~~(ToT)/~~~(ToT)/~~~!

 

もうねえ、おったまげええええええええなんですよ!!


 ちょっと歌詞カードを見ないと何言ってるのかわからないくらいシャウトしてる。ん? シャウト? あ、ちと違うな……とにかく日本語に聞こえない(笑)


 歌い方の崩し方が特長的というか、みゆきさん、貴方ったらなんちゅうパフォーマンスの声だよって!


 リズムもタイミングも全て崩しているというか。


 少なくとも私が知っている中島みゆきのイメージではなかったです。



 昔、彼女の「うらみ・ます」「ファイト!」「世情」を初めて聴いた時──。


 これらの歌も凄いショック受けたけど、それとはまた違う。


 

 私が表現できる言葉で一番言い得て妙だったのは強烈な「ロック」でした。


 それも私の印象ではハードロックを通り越してパンクロック。

 それもビートのゆったりとした「セックスピストルズ?」いやいや稚拙な表現だなぁ。(~_~;))


 

 ただ私にはこの曲の根底には──

「あたしはあんたが好きだけど、あんたはあたしの気持ちなんか、全然わかってないんだよ、コノヤロー!!」みたいな。

 

 ドヤった女の叫びの歌、ヤバヤバのパンクロックでした!


 そのくらいヤバいよ、みゆき嬢の歌い方!!


 もしかして()()()()()()は魔女かしら?


 ああ、誰かに今すぐ聴いて欲しいくらい、そしてこのドキドキ感を誰かと共有したい!



 セリフのような「慟哭」の歌詞を早口で敢えて砕かして囁く。すごい怒りを男に叩きつけてるような歌い方!


 これぞまさにロック!


 

◇ ◇




「慟哭」は歌詞を読むと、男に失恋した女の悲哀の歌なんです。


 でも全然女々しくないの(笑)

 女々しいどころか、ヒロインは自分を振った男をギターでぶんなぐってるような感じ。



 とにかく恐い! とにかく凄い! とにかくパワフル!


 もう本当、工藤静香の歌い方がノーマル(正常)だとすると、中島みゆきの歌い方はアブノーマルもいっちゃってる感じです。


(少々言い方悪かったですね。中島みゆきさんのファンの人ゴメンなさい!)


 でもこの歌は彼女が書いた「詩」なんです。



 多分、彼女の想いがこの歌詞通りならば、やはり中島みゆきさん本人の歌い方がベストなんですよ。

 

 その、彼女の芸術性がすさまじさが垣間見えて、私は聴いてて身震いしました。


 もう気に入っちゃって、さっきからこの曲ばかりかけてます。何度も何度も聴いててゾクゾク身震いしてます。


 エレキギターのサウンドを前面に出す、その唸り音と中島みゆきの失恋ソングはアンタッチャブル!

 

 まさに慟哭、悲しみに耐えきれず激しく泣き叫ぶ女が、聴いてるとそこに確かに存在していました。


 そう、中島みゆきの歌はまるで物語みたい。


 ()()()()()()()()がある。


 

 このアルバムの次の曲が「狼になりたい」なんですが(これも超有名曲)「慟哭」のあと「狼になりたい」を聞くと口があんぐりですよ。(@_@;)


「狼になりたい」を切々と歌う中島みゆきの静かな出だしの声と、激しく「慟哭」を歌う同一人物とは思えなかった。


 

 いやあ「慟哭」がこんなにパワフルな歌だとは夢にも思わなかったです。



 また一つ偉大なる歌姫、中島みゆき様の凄さに出会えた喜びでした。





 *追記:当分この曲をBGMにして次の作品書けそうです。愛に裏切られた女の復讐と情念を書きたかったので。

 

 最後まで読んでくださってありがとうございました。

 





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― 新着の感想 ―
中島さんは歌い方が独特で大好きです。人に作った曲のセルフカバーは実力差を見せつけてくれますよね。私も空船の時同じような感想を持ちました。
中島みゆき 最近聴いて無いけど 一時嵌まりましたね バックバンドのしょうもないオヤジとの 不倫騒動で冷めましたが 結局、俗物なんだなと ┐(´д`)┌
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