大谷さんは天才!だが物語には……
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来週から10月だ。
あれほど暑かった日中が、雨が降ったせいか一気に涼しくなってきました。
『暑さ寒さも彼岸まで』とはよくいったものです。
昔の人のことわざは正しい、この頃、ひたひたと体調不良になって来てさらに実感しています。
急に寒くなりブルっと風邪ひきそうだもん。
◇ ◇
最近スポーツ好きでミーハーな自分はMLBに夢中!
そうです、言わずとしれた大谷さんです。
もう彼は一体何なんですかね?
『人間ではない、ユニコーン』と言った人もいるが、大谷さんは異世界人かよ?
そういえばユニコーンって私が一番好きな聖獣なんよ。
萩尾望都様ですわ、エドガー様よ、『ポーの一族』『トーマの心臓』『6月の朝』のイメージよ!
大谷≒ユニコーン。
白のイメージ、正義の味方!白い角、神秘と神の世界、ああ萩尾望都様。
とまあイメージは置いといて、大谷の何がすごいって打率、打点、盗塁、HRと結果を出してるとこだが。
何よりも自分は彼の『精神』に感動してる。
普通、人は大舞台とか大きな期待がかかる時、前人未到な記録が目の前にある時、プレッシャーがかかる時、人は萎縮するはずなの……
大谷さんみてると『この人はプレッシャーとか全くないのではないか?』とさえ思えるのだ。
──この若者は一体何だ? 異星人?
もしかして神?
ああこの人は『パンダか大谷か?』というくらい客を呼ぶ大谷さん。
ああ、駄目だ──。
こうなるとMLBのプレーオフでドジャースが勝ち続ける限り大谷が活躍する限りミーハーな自分、天才好きの自分は後一週間位はこの方に夢中になる。
自分の拙い小説なんか書いてる場合ではない。
一度夢中になるとやたらと自分は調べまくる。
日頃見ないMLB、関心もないのに大谷さんのせいで調べる調べる。めちゃくちゃ関心を持つ。相手チームまで調べだす。
ドジャースが勝ち上がるためにはどのチームと対戦すれば勝てる?
パドレスより他のチームのほうがいいとか。ライバルは誰かしら?とか……
同じチームに入ったピッチャーの山本さんは3年連続沢村賞男なのに、もっと頑張ってよ等々、とりあえずにわかファンになります。
あ、これ前もあったわな?
確かイチローが10年連続200本安打した時も同じ現象だった。
大昔は巨人のピッチャーの槇原や上原が新人王獲った時もこうだった。
自分が惹かれたびっくりするような記録をする選手たち。
◇ ◇
私の悪い癖というか、一度夢中になるとその人にその時だけハマる。
スポーツって永遠ではないから。
必ずピークが天才にもあるから。
肉体の衰え、人なら当たり前にある。
そして彼らは栄光の過去の人たち、私の中では殿堂入りしていくわけだ。
競馬の武豊さんの4000勝の時もそうだった。
この方は未だに現役でもはや異次元だが……。
それでもやはり彼のピークは偉大なるディープインパクトに騎乗していた時でしょう。
とにかく人ができないことをする天才が好きだ。
やはり天才は人を惹きつける魅力がある。
私が惹かれる天才はみな努力してる。
努力しなくてもできる天才なんて、一人もいないとも思ってる。
一途に一つのことに打ち込む天才が好きなんだな。
天才とは、誰にもできない事をやり抜く力を持ち続ける人が『天才』なんでしょう。
天才≒個性
天才は努力家。
天才は希少価値。
だからこそ天才は天才ゆえに悩み苦しむ。
人とは違うから孤独さも憂いもある人が多い。
変わり者として、変人ともいわれる。
そういう普通人とは違う葛藤、マイナス面もある。
でもなんだろう、大谷さんはあまりマイナスのイメージがない人なんだわ。
この方は世間の評価に一喜一憂しない、周りに振り回されない、八風に侵されない。そこも凄いんだよね。
何故にこの方、欠点ないの?
こうなると天邪鬼の自分は大谷さんの欠点知りたくなるのよね。でもないのよ。
だからこの人はフィクションの世界では物語としてはあまり面白くはない。
主人公にはキャラクターには欠点ないとね。
大谷さんは負の部分を外部からは感じさせない。
ケガをしてもこの人は淡々とやるべき事をやる人だろう。
物語の主人公は完璧な人はダメなんだよな。
悩み苦しむ弱気な心もみせないとストーリーは進まない。
そう、残念ながらスポーツ作品書くとすると、この人は脇役になるタイプだ。
主人公が憧れる側、または凄いライバルかな。
あまりにも整いすぎてる人は、主人公として書くことは私には無理だ。
例外的に『ダイヤモンドの功罪』みたいに悩み苦しむ天才とかなら物語を書ける。
後は自分自身を知らない天才とか?
『ガラスの仮面』の、北島マヤなんて自分を天才とは夢にも思ってない。
逆に普段は、みっともない平凡で不器用な自分だとコンプレックス持ってるもんね。
そういえば『のだめカンタービレ』のヒロインも天才の自覚ない。
本人は保母さんになる夢で音大入ったのに、好きな先輩と一緒になりたいから、ピアノに真摯に向き合い始めて天才ピアニストの道を歩む。
天才という描き方は、本人に自覚がない方が物語としては面白いよね。
異世界もよく本人のチートさを知らずに、チームからなぜか勇者に嫌われて追い出されるテンプレートあるけど。
当人は『俺ってダメ人間?』と思い込むけど実は違った。
次々とチートさを他の人達に見せつけていく。
これもチート≒天才だもの。
追い出した勇者側はようやく彼のチートさを知るが、すでに時は遅くお決まりの“ザマァ”されちゃう。
◇ ◇
人は優れた何かを持つ人に惹かれるのは仕方ない。
現実に、今年大谷さんのドジャースはけが人続出で、ワールドシリーズ優勝は茨の道だろう。
勝ち上がるには、大谷さんがチームのリーダーとして引っ張る以外ない。果たしてどこまで上り詰めていくのか? 今週末がとても楽しみだ。
頑張れ、ユニコーン大谷さん。




