表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう日記  作者: 星野 満


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/40

実写は女性映画。だが硬派な男性に憧れていた。

※ 今回は映画思い出話が中心です。

 ◇ ◇ ◇


先日米国の「エミー賞」で「SHOGUN 将軍」が史上最多となる18部門で受賞しましたね。

 凄い快挙です。

 思わず唸ってしまいました。

 アカデミー賞ではないが、これは日本の映画界にとっても大いなる一歩というか、とても画期的な事ではないでしょうか。

 真田広之さんはじめ製作者全員に心からおめでとうといいたいです。


 ◇ ◇


 自分は子供の頃から映画が好きでした。

 幼い時は主に洋画です。

 生まれて初めて劇場で見たのは「マイ・フェア・レディ」

 銀幕の妖精オードリー・ヘップバーン主演のミュージカル作品です。

 母が洋画が好きだったのかオードリー主演の方の「戦争と平和」も観ました。( 何だか3時間以上の長大作ばかりだ!)

 字幕の漢字すら読めない幼き子供にあえて見せる母親。

 もちろん夏休みとか正月には毎年、東映マンガ祭りの映画は見に行かせてくれたけど……

読めない字幕の映画ばかりではミュージカルはともかく、さすがに幼い子供はねぇ〜怒るよ!

 

 当時私の家はとても貧しかったので、父は交通事故や結核等、長期入院生活、母は昼夜働き通し。

 

 多分、母も日常の多忙さの中で好きな映画くらい見たかったのかなと。家に1人幼い私をほっておけずに一緒に連れ出していたのでしょう。

 

 若い頃から映画を1日3本くらい見ていた映画好きな母なので、現実の貧乏に疲れた日常の息抜きだったのかもしれません。

 

 ちなみに今、母は1人で悠々自適な生活を楽しんでおります。持病はあるものの杖は使えどしっかりと歩いて買い物も行けるし、90代なら健康長寿と言えるでしょう。

 平日は『徹子の部屋』を必ず見てます。同世代の黒柳徹子さんが大好きなんだね〜。


 ◇ ◇ 


 子供の頃の私には、映画は別世界のように見えました。年端もいかない子供心に大きなスクリーンいっぱいに華やかな夢のような、ハリウッドの豪華絢爛な世界を見せつけられた感動は未だに忘れられません。

 

 あの時と同じくらいの劇場で、見終わった後の感動とフワフワと踊るような身体の浮遊感は後にも先にも、もう少し大きくなってみた最初の「スター・ウォーズ」とジェマ・クレーブン主演の「シンデレラ」だけです。


「マイ・フェア・レディ」は素晴らしいキャスト、情緒豊かなヒットナンバー、女優を魅力的に輝かせると言われてる名監督ジョージ・キューカーの洒落た演出。

 そして何よりも宮廷写真家でもあるセシル・ビートンの衣装のめちゃくちゃなゴージャスさ!

 あの衣装の数々は圧倒的に美しくワンダフルでした。

 スクリーン一杯に、ヒロインのイライザ扮するオードリーが歌って踊って躍動していました。アカデミー最優秀主演女優賞は吹き替えのため残念ながら取れなかったけど……。

 

 当時彼女は大スターで30歳を過ぎてました。多分、若い頃よりは容姿の衰え小じわとかもあったのでしょう。それでも子供の私には何もわからずスクリーンのオードリーを人間でないまさに妖精の如く見えました。

 小汚い花売り娘のヒロインが、四苦八苦しながら醜いアヒルの子から華麗なるレディに変身していく姿にとても魅了されました。


 思うにやはり映画は大スクリーンでこちらが見せつけられて、圧倒されるからこそ作品の価値が上がる。

 劇場内で見るからこそ、華やかさやスペクタクルさがより一層分かるのです。


 「マイ・フェア・レディ」に変身したイライザ。

 大きな鳥の翼を広げたような華やかな帽子と、オードリーのスマートな体型をきっちりと出し胸に大きな黒と白の縦縞のリボンが特徴のドレス。

 特に好きなシーンは、彼女の周りには野暮ったいヒギンズ教授以外、貴族社交界の着飾った紳士淑女が一同に集まって、歌い踊るアスコット競馬場のシーンは本当に圧巻でした。


 ◇ ◇


 多分この映画から、私は綺麗なお姫様や絢爛豪華な宮殿やら、シンデレラ系の夢の世界が大好きになったんだと思います。

 むろん少女漫画好きもあったのでしょうけど。6歳の誕生日も少女漫画でいいとおねだりしたし。


 保育園時の遠足の写真を今見ると、お目々がパッチリのお姫様のイラストの水筒がバッチリと写ってます。この頃の私は自分がお姫様のように思ってたのか、髪留めしたりモデル風のポーズとったりして!

 

 思えばこの頃が一番幸福な時。何も考えずに、相手の気持などお構いなし。自由に自分の意思をはっきりといえたおしゃまな子供だったと思う。

 

小学校に上がると自分はお姫様とはかけ離れた容姿に気がつく。性格もどんどん内向的になり、外見はショートヘアのパンタロンスタイルと、中身を隠して俄然ボーイッシュな男おんなみたいな子供に変化していくのだが……。


◇ ◇

 その頃になると映画はたまにしか見れなかったが、テレビの時代劇とアニメは良く見てた。

 

特に三船敏郎主演の「荒野の素浪人」という時代劇が大好きだった。有名な「遠山の金さん」「水戸黄門」とかも好きだったけど。

 三船敏郎の殺陣さばきは最高にかっこよかった。目にも留まらぬ速さで次々と悪人を切っていくアクション。見ていて「おお、かっこいい!」と喜んで見てた。


 20代以降、黒澤作品を立て続けに観たのも三船敏郎さんが大好きだったからだろう。

 特に「酔いどれ天使」「七人の侍」「野良犬」「用心棒」「椿三十郎」と数を上げたらキリがない。圧倒的に三船敏郎のギラついたクールさ、汚い野武士姿でも硬派な男っぽさに惹かれた。

 

そう、漫画だとヤンデレ系キラキラ王子系が好きなのに、実写で惹かれる男性は三船敏郎やスペクタクル大作『ベン・ハー』で有名なチヤールトン・ヘストンなど、男臭い俳優に惹かれた。特に青臭い若い頃の顔の2人にトキメキました。


 若い頃の2人は稀に見る超イケメンで、両雄共に精悍な顔つき。

朴訥で女性に奥手な役が良く似合っていました。


◇ ◇


 私の場合は一作だけでその俳優が特別の『漢』になる。他に駄作がたくさんあってもあまり関係ない。一作でも光り輝く姿に感動すると彼等彼女たちは『神』になる。


 例えば好きな男優をざっとあげると──。


 アラン・ドロンなら「太陽がいっぱい」

 ジェームズ・ディーンなら「エデンの東」

 チヤールトン・ヘストンなら「ベン・ハー」「黒い絨毯」(どっちか選べん!)

 ゲーリー・クーパーなら「真昼の決闘」

 ジョン・ウェインなら「駅馬車」

 ジェームズ・スチュアートなら「スミス都へ行く」

 ピーター・オトゥールなら「アラビアのロレンス」


 クラシック映画ファンならタイトルだけは知っている。殆どが有名な作品ばかりですね。

 

 ミーハーな私は有名な作品を良く見ます。少しだけ違うのは、好きな俳優だと駄作と巷で言われてる作品も俳優目当てで観ます。

 

あと、作家さん推し役者や監督、製作者で見ることもある。

 若い頃なんて斜に構えて「映画は監督で観るものです」なんて偉そうに周りに言って顰蹙ものでした。 今思うとすごく恥ずかしいなあ。(^_^;)

 結局、作った人に魅力があれば彼等の創り上げた作品を観たくなる。


 小説もそうかもしれない──。


 なろうはランキングよりも、作家さんの個性に惹かれると作家さん名で検索して読みます。

 

 その人の個性が感じられる作品に魅力を感じます。

 私も「自分の作品の個性とはなんだろう?」と最近考えるようになりました。

 まだまだ全然分からないです。

 この個性(売り)というものは書き続ければきっと見えてくると思います。


 今日はモロ、自分の好きな趣味の映画や俳優の話になってしまいました。

 

 ここまで最後までお読みくださりありがとうございました。

m(__)m


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ