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初めての狩りと始まりの村〜それっぽく言ってみただけ〜

 さて、男になって冒険者になったのは良いけど。金どうしよう。【お金でしたら御主人様が元の世界で稼がれたお金がマジックボックスの中にございます。ちなみにですが両替も自由です】じゃあ、これはOK。武器は・・・【御主人様の持っていらした。刀が妖刀となっております】え⁉︎アレ刃無いはずなんだけど⁈

 マジックボックスから取り出して調べると、よく切れそうな美しい刀になっていた。二本とも・・・。【妖刀ですので手入れ要らずでよく切れ、魔法を纏っての攻撃も可能です】そーなんだー(棒)なんか私の持ち物全部ハイスペックにされてる気がする。【ご明察です】・・・・・・。ま、まぁここ異世界だから過剰防衛しても仕方ないネ。ウン。

 とりあえず着替えるか。施設の姉ちゃん達に渡されたオリジナルコスプレ衣装に・・・そのほうが目立たない気がする。【現在のお姿でも異国の冒険者とすれば目立ちませんが。帯刀するにはお着替えになった方がよろしいかと】認識阻害かけて着替えよう。


 よし、完了。認識阻害解いてっと。ある程度顔が知られるのは良いけど何となくフードは被っておこう。

 そうだ、今居る場所も鑑定しておこう。

 【グリューン王国の王都途中の村の近くの森:内陸国の中で戦争の意思も無い豊かな国グリューン王国。この地点は王都に向かう途中で通過される街道近くの森の中。魔物が活発化している。】

 豊かでまともそうな国でよかった。魔物が活発ってことは練習台が沢山いるんだな。よし、神の使徒さん。【はい、御主人様】近くの村までできる限り魔物に会うように道案内よろしく。【かしこまりました】


 こうして“私”は“俺”になり異世界を歩き出した。



 まずは何を倒せるかな〜。スライム?いやウルフか?

 ん?川がある。で、なんかデカイのが居るな。

 【ブラックヒッポポタマスSランク:凶暴で人肉を好む。美味。】

 美味んかい!まぁ良いか。倒して食べよう。

 私の知るカバの上位種なら、足早そうだし魔法でやろう。使ってみたい魔法を。先手必勝氷の槍を飛ばして脳天を狙おう。

「いけ」

 ドシュッ

「ブッ・・・ブワァァァーーー!!」

 あ、死んだ。よし、マジックボックスに入れよ。

「ブシューーー・・・ブシューーー・・・」

 お、対岸にもう一匹。怒ってる。番かなんかだったか?まぁ良いや。私の糧になれ。

「いけ」

 ドシュッ

「ブワァーーー!!」

 あ、刺さったけど浅いな。逃げる。転移で真正面に行って脳天に氷の槍を転移させよう。

「ブッ・・・ブワァァァーーー!!」

 よし、上手くいったな。今度から一人の時はわざわざ飛ばさないで直接転移させよう。

 それにしてもSランクって大した事無いな。【御主人様がお強いからです。通常ブラックヒッポポタマスはA又はSランクの冒険者が複数のパーティで挑みます】え?何で?最初みたいに倒せばそんな労力いらんく無い?【御主人様。魔人族のかなりレベルが高くなければ先程の御主人様の様にブラックヒッポポタマスの皮と肉、骨を貫けません】oh・・・・・・や、槍をクリエイトしよう。一番良いやつ。

 【魔槍:ヒヒイロカネ製】

 これでさっきのやつと今倒れているやつ一回ずつ刺しとこ。ウン。すっと豆腐に針刺すみたいにいくね。

 これで証拠隠滅。魔法は人間ですごい位に設定したしね。

 

 その後はウルフの群れを倒してマジックボックスに入れ神の使徒に言われるまま村の方へ歩き出す。

 できれば買い取ってくれればいいなーなんて思いながらちょいちょい出てくる魔物を狩りアイテムボックスに入れる。

 まぁこんなもんかと歩き、狩り、収納を続ける事五分くらい。

 村が見えて来た。

 だが、村にはショボい柵があり村の入り口には門番にしてはヒョロイ弱そうな一人の男性が居た。

 私に気付くとへっぴり腰で槍を構える。

 この世界は知らない人には武器を構えるのか?じゃあ私も構えた方が良いのか?【御主人様。それをなされると敵認定されます】

 そうなん?【はい、先程の鑑定結果といい魔物を警戒しているかと】

 さっきの魔物ブラックヒッポポタマス以外雑魚ばっかだったけど。【御主人様にとっては雑魚でもただの村人には脅威です】

 ふーん。弱いね村人。【否。御主人様が強すぎるのです】

 まぁ、バカ強い兄貴や姉貴に鍛えられたしね。このくらい出来ないと殺される。【流石です。御主人様、村の状況を知る為、鑑定されるとよろしいかと】おお。そうだった。

 【エネ村:ごくごく普通の村。王都までの休憩地に使われるため宿あり。最近、周囲の魔物が増え戦える者達が負傷しており冒険者ギルドに要請を出そうにも資金不足で不可能な為、粗末な柵と弱い男性が守っている。魔物除けの呪具は劣化により修復不可】


 なんか最初の村だけど詰んでね?

ここまで読んで下さってありがとうございます。

少しでも読んで下さった方の暇つぶしになれたのなら幸いです。

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