私はチートなオレツエーです(死んだ目)
初投稿ですのでお手柔らかにお願いします。
『人生何があるか分からない。』そんなの両親が事故死した時に悟ったはずだった。
でも世界は広い。異世界召喚なんてあるくらい。こんな私の心の中を見ている人なら分かるだろう。
そう、異世界召喚させられた。
喚ばれたのは薄暗い大部屋で魔法陣の中心には荷物を持った私一人。周りは「聖女様」だと狂騒している。
一人のローブを被った魔術師風の男が鏡の様な物を持ってきて「聖女様のレベルとスキルを鑑定させて頂きます」と恭しく言いながらも不躾に恐らく魔道具みたいな物を私に向ける。攻撃の意思は無いのは分かるがコイツら私を「様」付けするクセに躾がなってない。5分も経っていないだろうに私の鬱憤はたまっていく一方だ。
苛立っていると周りが騒然としていく。聞き耳をたてると「このレベルの魔道具では聖女様のステータスもスキルも分りません!」とさっきの不躾野郎が言っている。心の中は(ハッザマア)だ。
待つこと暫し。
周りはこのまま王の所へ連れて行く訳にはいかないと判断したらしい。「お荷物お預かりします。」と言われたが断った。不躾野郎と騎士の様な野郎に連れられて豪勢な部屋へ連れて行かれる。曰く「しばしこちらでお待ち下さい」とつまり時間稼ぎだ。
私はこれ幸いと部屋を軽く探索する。部屋はベットがある部屋とトイレがある部屋の二部屋しかない。迷わずトイレへ籠城する。無駄に広いトイレで仁王立ちしながら考える。私は両親を亡くし、ちょっと特殊な孤児院で育ち小説家として生計を立てている。よし。覚えてる。ここはまぁ異世界なのは確定だが他が分からない。分からないと言えばさっき不躾野郎が「ステータス」と「スキル」と言っていたな。ここはベタだが言ってみるか。
「ステータスオープン」
ブオンッとお約束な音を立てながら、恐らく私のこの世界のステータスとスキルが目の前に表示される。そこには「名前 神在陽月」「総合レベル ∞」とあった。なるほどオレツエーは出来ると。しないけど。次に職業「神の子 レベル∞」いや、小説家は?!と心の中でツッコむ。心を落ち着けるため深呼吸をして、次じゃ次!とスキルを見る「異世界言語 レベル∞」うん、これは標準装備でないと困る。次が最後か、総合レベル∞にしてはスキル少ないなー。で、なんだ「クリエイト レベル∞」クリエイト・・・創造とかそんな意味だろ?説明とか無いわけ?と「クリエイト」と突つくと「クリエイト:創造、任命ができるスキル。レベル∞のため、この世界の創造神と同じ事が実行可能。出来ない事は無い。頭の中で思い描き実行する意思があればなんでも実行可能」と追加で表れた。はいチート。チートなオレツエーっすか。思わず私は遠い目で思考を飛ばしていた。
とりえず思考を戻し、あった方がいいスキルを最低限クリエイトしていく。「鑑定 レベル∞」「マジックボックス レベル∞」「認識阻害 レベル∞」「うろ覚え レベル∞」「転移 レベル∞」とりあえず私がクリエイトするとレベルが∞になるのは分かった。荷物をマジックボックスに仕舞いどうせ魔道具なんかで記録されているだろうから魔道具に対して認識阻害をかけ人間にはうろ覚えをかける。最後にこの国を鑑定しフール王国だと分り鑑定結果が出るが一度鑑定を切ってさらに鑑定する前に辞書とあったので開くとフール王国に対して鑑定結果が出る。よしよし「レベル∞」なんだからこのくらいなくてわな。この国での作業を終えそう言えばそろそろ認識阻害だのうろ覚えだのの効果が出てさっきの不躾共が来るなと気配で察知し『遠い国。または別の大陸でも島でも良いから治安が良くて良い人が多くて私をしばらく泊めさせてくれる良い宿がある所の少し遠くの人が居ない所へ転移』と唱えると同時にベットがあった部屋がぶち破られる。でも残念クソ共、奇襲を仕掛けたいならもっと気配を殺す事だな。と思いながら転移して行った。
ここまで読んで下さってありがとうございます。
少しでも読んで下さった方の暇つぶしになれたのなら幸いです。