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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第六章

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配信者三人、レストランへ

「さあ!次はここだよ!どんどん召し上がれ!」


「「「おおー!」」」


「わん?」


「か、かめ。」


 次にフォージャーさんに案内されたのは、やっぱりドーム型の建物。カラフルに塗られたその建物の中には、何と!たくさんの料理が置いてあるんだ!料理は自分でお皿に取り分け、好きな量を食べられる形式なんだね。定期的に店員さんが来て、新しい料理を追加しているよ!




「ここにある物は好きに取ってもらっていいよ。お金は今回は必要無いからね!」


「おっしゃあ!飯だ飯だ!」


「ミーもごはん!色々食べるぞー!」



 ラルフさんとミーさんは二人でお皿を取り、早速料理の並んでいる場所に走っていった。



「あの、ここって魔物は入っていいんでしょうか?」


「もちろん!ここは王国とは違うからね。ルールを守ってくれれば歓迎するよ!」


「ありがとうございます!行こうレル!僕達もたくさん食べるぞー!」


「わん!」


 僕もお皿を持って二人の所へ!さあ、何を食べようかな?





「皆楽しそうで良かったよ!でも、あのロットンって人はどこに行ってるんだ?皆でご飯を食べた方が旨いのにね。役場の仕事って大変なんだなあ。」


 フォージャーさんは一言呟いていた。ロットンさんも来ればよかったのに……。












 ◇◇◇



「みんな見てるー?ミーは今、カーノンの街でご飯を食べてるよ!ミーのオススメはこのピザ!ハムもハーブもおいしいけど、一番はこのチーズの乗った生地!耳がふわふわでおいし熱っ!?」


「ミー!?顔にチーズかかってるぞ!?」


「あー!このチーズトロトロでおいしいけど、ちょっと熱すぎだよー!」


「ピザだから熱いに決まってるだろ。上に持ち上げないで、普通に食べればいいだろ?」


 片手を上げ、ミーさんがピザを食べていると、そこからチーズがこぼれ落ちる。


「やーだー!こっちの方が見栄えがいいもん!」


「だったらほら。汚れてると見栄えが悪くなるぞ!」


「ぷぎゅ!?」


 置いてあるナプキンを使い、顔に付いたチーズをつまむラルフさん。ミーさんはそれを見て怒っていた。



「ラルフ!ミーの食べもの取らないでー!」


「熱いって言ったのお前だろ!火傷したら痛いぞ!めちゃくちゃ痛いぞ!」


「うう……じゃあ我慢するよー。」



 僕は二人の様子を見てると、二人は同時にこっちを向いた。


「ティム!ティムは何食べるの?ミーにも教えてよー!」


「あっそれ俺も気になる!先生何食べるんだ?」


「えっ!?な、内緒です!」


「駄目!みーせーろー!」


「わっ!?」


 僕は慌ててお皿を後ろに隠すけど、ミーさんがそこに回り込む。……全く動きが見えなかった。やっぱりミーさんは強いんだね。



「あーーっ!」


「どうした!」


 ラルフさんも来て、僕の背中を見る。




「……チキンと、ミルクかな?」


 僕のお皿には、大きなチキンが乗ったプレートと、ミルクがたっぷり入ったコップが置いてあるんだ。


「はい……僕って小さいから、大きくなろうと思って、たくさん食べるようにしてるんです。でも、上手くいかなくて……。」


「「…………。」」





「どうするのラルフ!?ティムが傷ついてるよ!?」


「お、俺は悪くないぞ!覗いたのはミーじゃないか!」


「いいんです……いいんです……。」


「ああ!先生落ち込まないでくれ!きっと大きくなれるよ!」




 それから僕達は食事の続きに入る。……何か腹が立ってきた!こうなったらたくさん食べて大きくなってやるぞ!僕は大きいお皿を持ち、更にたくさんのチキンをドカンと乗せる!


「えいっ!これを食べるぞー!」


「せ、先生!?食べ過ぎ、食べ過ぎだぞ!?」


「おお!ミーも負けないよ!」


「お前も煽るな!」



 二人に負けるもんか!どんどん大きくなってやる!


「そうだよね!レル!」


「わふ?」


「かめ?」



 ……二人はのんびりとご飯を食べていた。プレートには野菜がたくさん。二人で交換しながら食べていた。


「かめー。」


「わん!」













 ◇◇◇


「武器の生産で、結構金がかかるみたいだな。これなら魔物の子どもを狙う理由にはなる、か。」


 ロットンは民家の屋根に寝そべりながら、手元のメモに目を通す。それには街の人から聞いた話がまとめられている。どうやら、兵器工場の大幅なグレードアップの為、資金を集めているようだ。



「だが……子どもをさらえば探しに来るのは分かっているはず。いや、分かっているから武器を用意しているのか。なら……何故あの村に置かない?」


 頭に浮かんだ疑問。だがロットンは屋根にそっと立ち上がる。


「分からん!どうも俺は考え事は苦手でね。もっと街を回ってみるか!」


 ロットンは再び高速移動。追手が居ない事を確認しつつ、情報収集に戻るのだった。



今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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