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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第六章

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配信者三人、観光開始!

「やあ諸君、ただいま!支度は終わったかな?むっ!?」


「遅い!もう夜だぞ馬鹿!どこに行ってたんだ?」


「お帰りなさい!お疲れ様です!」


 報告を終えた夜。ロットンさんが扉を軽く足で蹴って入って来た。手にはたくさんの紙袋を持っている。そのまま入ろうとしたけど、ラルフさんのチョップがロットンさんの顔に当たっていた。


「痛っ……悪い悪い。ちょっとした情報収集をな。」


「情報収集?」


「お前達は気にしなくていい。で、どうだ?どっか行く場所は決まったのか?」


「それがな、明日は」


「門番さんに案内してもらう事になったよ!ミーはごはんをたくさん食べるんだー!」


 ラルフさんに割り込み、ミーさんが嬉しそうに話している。ロットンさんも嬉しそうに微笑んでいた。


「どうした?顔がにやけてるぞ?」


「いや、何か三人見てると楽しくてな。色々案内してもらえ!せっかくの機会だ、存分に遊んで来いよ!」


「うん!」


「おう!」


「はい!」



 今日の夜は、ロットンさんが簡単に作った料理を食べて、早く寝る事になった。明日の観光、どこに行くのかな?
















 そして次の日。僕達が外に出ると、一足早くロットンさんが外に出ている。話しているのは……門番さんだ!


「おはようございます!」


「早く早く!楽しみで寝れなかったよー!」


「嘘つくな!お前ぐーぐー寝てただろ!」


 ロットンさんに合流すると、彼の横の門番さんが挨拶をしてくれた。



「おっ、起きたな。……では、改めて紹介をお願いします。」


「ええ!と言う訳で、今回案内をするのはこの私、フォージャーです!皆、今日はよろしくね!」


「フォージャーさん、頼みますよ!ここの観光なんて初めてですから、この子達にもいい経験になるでしょう。」


「はい!じゃあ早速行こうか!皆こっちこっち!」




 門番さん……フォージャーさんが誘導してくれてる。僕達はパートナーも合わせた五人で、彼について行くよ!




「ロットン、行ってくるぜ!」


「おう!」



 さあ、観光開始だ!わくわくするなー!














「みんなー!ミー達は今、クエストが終わって観光中だよー!ゲストは前の配信に続き、テイマーのティムと、ラルフの二人だー!後は友達のレルとタルトもいっしょだよ!」


「フォージャーさん、この観光、配信って大丈夫でしょうか?」


「いいよいいよ!皆への紹介になるからどんどんやってよ!そうすればきっとリーダーも喜ぶから!」


「やったぜ!俺もカメラを起動するぞ!」


「あっ!僕もやります!」








 最初に案内されたのは、カーノンの街にそびえ立つ、巨大なドーム!ここの入り口をくぐりながら、フォージャーさんは説明をしてくれる。


「まずはここ!カーノンの街と言えば、やっぱり武器工場だよね!」


「「「おおーー!」」」


 見えるのは鉄を溶かす工場!ここで武器の材料になる鉄を用意してるんだね。


「まずはここで材料を溶かし、あちらで成型します。」


 その隣には、たくさん武器の型が置いてある。剣、盾、槍……ハンマーに銃に……クワ?シャベル?


「あの、ここって武器だけ作ってる訳では無いんでしょうか?」


「ああ、ここで日用品も作ってるんだよ。冒険者だって日々の生活があるからね。ほら。」


「あっ。」



 僕がフォージャーさんの方を振り向くと、食器や木の家具なんかも置いてある。何でも作れるんだ!憧れるなあー。




「おお!あの剣格好いいな!あの槍も!」


「そうかい?あれらは試作品だよ。作ってはみたけど、どうも耐久性に難があってね。」


「ねー。この剣なんか嵌ってるよー?」


「これは魔石だよ。魔物を倒した時とか、たまに落ちるだろう?その魔石を使って強化してるのさ。」


「へぇー。」




 一通り説明が終わると、フォージャーさんはすぐに外に出る。


「じゃあ、次に行ってみよっか!」


「えっ!?もうかよ、まだ見てたいのにー!」


「こういうのはまず全部見るのがコツさ!それから興味のある物をじっくり見ればいい。一つに集中してると、他のいい物が見れなくなっちゃうからね!」


「おおー!何かかっこいいー!」


「さあ、次はこっちだ!おいしいレストランヘ招待しよう!」


「レストラン!?ごはんだごはんだ!」



 皆と外に出るフォージャーさん。すると彼の足がタルトにコツンと当たってしまった。


「あっ……大丈夫かい?」


「かめ!か………かー!?かー!?」


「どうしたタルト?」


「ご、ごめんよラルフ……私の足がぶつかってしまって。」


「平気平気!タルト、俺の背中に乗って!」


「か、かめー。」




 ラルフさんはタルトを背負って次の名所へ。僕とレルも皆の側へ。レストラン……何があるかな?おいしいもの、たくさん食べたいなー!



 それにしても、タルトは凄いびっくりしてたね。周りの景色に見とれてたから、突然の衝撃で驚いちゃったのかな。





















 ◇◇◇


「おいおい……マジかよ……。」


 ロットンは街で情報を集めている。集めているのは……この街のリーダー、フェイクの情報である。



「この街の前のリーダー……急死してたのか。それも、つい最近……。」


 集めた情報をメモに記し、彼はぶらぶらと街を歩く。


「あのリーダー、何か気になる……もう少し情報を集めるか。……っと!」



 すると後ろに気配を感じるロットン。高速移動で姿を消すと、すぐに後ろから二人……軍服を来た男達が現れた。



「いないな……探せ!」


「変な動きをされると厄介だ。余計な事をしないよう止めなければ!」


 奇妙な会話を聞き、ロットンはニヤリと笑っていた。




「おーおー……揺さぶりが効いたようだな。まっ、大っぴらに仕掛けては来ないだろ。俺も適当に調べますかね。」


 ロットンはそっと屋根を伝い、街の探険を開始するのだった。







今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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