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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第五章

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いざ、昇格試験へ!

「出来た……もうお腹ペコペコだよ……。」


「わふ?」


 僕とレルは荷物をまとめて、今は床に寝そべっている。明日はラルフさんの試験、僕もしっかりしなきゃいけないんだけど……。



「もう、無理……。」


「わん!?わん!わん!」


 お腹すいた……山での朝ご飯の後、ずっと食べてないから、ぐーっとお腹が鳴り続けてるよ……。





「おーい!皆居るかー!帰って来たぞ!ラルフの部屋に集まってくれ!」


「き、来た!」


 僕は体を起こしてラルフさんの部屋に。そしたら部屋の前にはロットンさんが居た!


「ティム君、悪いな。すぐに作るから、部屋に入って待っててくれ!」


「は、はい。」


 ロットンさんは急いで部屋に入り、備え付けのキッチンで料理を始める。お湯を沸かし、材料を切り、手早く調味料を……見ないようにしよう。見たら耐えられない!













「ほら、出来たぞ!召し上がれ!」


「「「おおーー!」」」


 出てきたのは……大きなチキンと、大量のピザだ!


「本来時間がかかるもんだが、待たせちまったからな。魔法で調理した。火力は問題ねぇだろ。」


 ロットンさんは片手で火を起こし、ピザとチキンの表面に焼き目を入れる。


「こういう日常の動作でもトレーニングは出来るもんだ。覚えておくといい。」


「分かったよ!分かったから!」


「ねー食べようよー!もう我慢できないよ!」


「ああ、それでは皆様!」




「「「「いただきます!」」」」


「わふ!」


「かめ!」













「おいしいー!」


「その肉こっちにくれよ!俺明日試験なんだ、力をつけないと!」


「ラルフさん、おかわりはたくさんありますよ!僕達はこっちから食べましょう!」


「先生も食べるの早いって!」


「ラルフ、いよいよだな。」


 楽しく食事をしている中、ロットンさんは唐突に口を開けた。






「ああ!」


「分かってると思うが、トロールはパワーのある魔物だ。武器を扱う知能もある、気をつけろよ。」


「分かってるって!俺にはタルトがついてるんだ、な!」


「かめ!」


 タルトはお肉を頬張りながら力強い声を出す。自信たっぷり、これなら油断しなければいける筈だよ!


「それとティム君、判断基準は君に任せるから、コイツの戦いを見てからの情報提供、頼むぞ!忖度ナシだからな!」


「分かってます。ラルフさん、厳しくいきますよ!」


「よろしくお願いします、先生!」


「はい!」








「おいしいねー!レル!」


「わん!わん!」


 僕達が話をしている中、ミーさんとレルは二人で食事を続けていた。













 ◇◇◇



 そして翌日。僕達は一旦カーノンの街の外へ。ロットンさんが地図を見ながら場所を確認している。


「場所はここから……30分くらいか?思ったよりは遠くなさそうだ。」


「あー……緊張してきた。」


「あまり固くなるなよ。お前がやるのはいつもと一緒だ。魔物を倒して無事に帰って来ればいいんだ。」


「だよな……。うん、俺頑張るよ!だからしっかり観察してくれよな!」


 そして、僕達が話していると、後ろから……フェイクさんとお供の人が現れた!お供の人はこちらに向けて、箱を差し出した。







「では諸君、よろしく頼むぞ。これはこちらで用意した食事と、装備の手入れ用具、後は武器を一通り揃えた。好きな物を使ってくれ、壊してしまっても構わない。」


「ああ!ありがたく使わせてもらうよ!ありがとう!」


「礼には及ばないさ。これくらいのバックアップはさせてもらえないと、こちらも辛い。」


 申し訳無さそうな顔をするフェイクさん。それを見たロットンさんがフォローを入れる。


「いえ、こちらこそ申し訳無い。試験用のクエストに利用してしまって。」


「私達としてはその方が助かるのだ。安く依頼を頼めるからな。気にしないでくれ。」


「分かりました。では、行ってきます!」


「無事に帰って来てくれ……皆の者、戦士たちに敬礼を!」


「「「「ハッ!」」」」


 フェイクさんはお供の人と一緒に門の側で敬礼を行った。これだけの期待を背負ってるんだ。ラルフさん、頑張りましょうね!



「さあ、レッツゴーだ!行くぞー!」


「「おおーー!」」


「元気だな!こりゃ楽しみだ!」



 僕達はひたすら栽培地点に向かい、歩いていく。さあ、昇格試験スタートだ!



















 ◇◇◇


「ま、まさかこんな所で捕まるとは……。」


「何、気にするな。すぐに出られるようになるさ。」


 ラルフ達が出発してから、しばらく後。捕まえた人さらい達を閉じ込められている牢屋に、一人の男が現れた。




「随分たくさん居るじゃないか。」


「何だ!?誰だテメェは!?」


「これだけの人数でしくじったのか……。」


「何だコイツ……?」


 暗がりで顔は見えない。しかし男は牢屋の人さらい達に顔を近づけ、覗き込んでいた。


「……もう一度聞く。」


「あ?」













「こ れ だ け 居 て し く じ っ た の か ?」









「ヒッ!?」


「お、おい……何で……?何で……!?」


 一斉に怯えだす人さらい達。牢屋の前に居る男の姿は、やはり暗がりで見えなかった。



今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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