少年テイマー、袋の中身に驚く
「ティム先生、ここだ!」
「はい!早速確認しましょう!」
僕とラルフさんは大袋に近づく。本当だ、何かが入ってる。
「先生、早く開けよう!きっと奴らに捕まった何かが入ってるんだ!」
「待って下さい!レル?あの中に危ない物は無いかな?」
「わん?わふー!」
まずはレルに調べてもらおう。レルは袋の周りをぐるっと回って匂いを調べたり、足でツンツンと叩いてるよ。
「わふー!わん!」
「ありがとうレル!ラルフさん、問題無いみたいです。」
「分かった。開けるから短剣を貸してくれないかな?」
「はい!」
僕は短剣をラルフさんに渡し、彼はそれを使って袋を縛る縄を切った。
「あ、開けるぞ。」
「は、はい。」
ドキドキしながら、中身を調べる為に袋を開ける。中には何が入っているのかな……。
「えいっ!」
「ひゃっ!?た、食べないでー!?」
「うわっ!?」
ラルフさんが何かに突き飛ばされた!僕はブレードを持って、中から出た物を確認する。
「えっ……君は……?」
「こ、来ないで!ミーは何にも悪い事してないよ!」
そこに居たのは……黄色い髪の女の子だった。彼女を見るとそこには、ピコンと動く獣の耳と尻尾がある。
「ミーは悪い子じゃ無いよ!別に変な物撮ってないよ!」
「ちょっと待って、落ち着いて下さい!僕達は何もしませんよ!」
「えっ?」
女の子は僕達の顔を見て、きょとんとしていた。
「わ、悪い人じゃない?あなた達はだれ?」
「はい!僕はティム、こっちの人はラルフさん!悪い奴らをやっつけた時に落とした袋から、君が出てきたんです!」
「ティム…………ああー!」
「な、何ですか?」
彼女は僕の手を握り、上下に動かしていた。
「ティム!ティム!会いたかったよ!ミーを助けに来てくれたんだね!」
「えっ!?」
「先生、もしかして知り合いか?」
「いえ、知りません!ちょっと落ち着いて下さい!」
「こら、先生から手を離しなさい!」
「やーだー!」
彼女は僕から手を離そうとしない。何この状況!?理由が分からないよ!そして僕は手を強く引っ張ると、彼女は声を上げたんだ。
「ティム!ミーは知ってるよ!グランド王国で魔王と戦ってたもん!ミーその場面見て、しっかり配信したんだから!」
「「はい!?」」
「だから、ミーは一度ティムに会ってるの!格好良かったよ!君はミーのパートナーになるの!」
「ちょっと待て!それじゃ最近流行ってるあの配信は君が出したのか!?」
「うん!見てくれたの?ありがとうー!後でサインしてあげるね!」
は、話が理解できない!何だろうこの人、それに配信って……。
「お前達、早くこの場を離れるぞ!奴は逃げたが、もしかしたら他にも仲間が居るかもしれない。さっさと行くぞ!」
ロットンさんの声だ!確かに、こんな山道で止まってるのは危ないよね。
「と、取りあえず移動しましょう!街について落ち着いたら、話してもらえませんか?えっと……ミーさん?」
「うん!ミーはいい子だから、一緒についてくよ!」
よかった……ようやく手を離してくれたよ。
「ロットン、どうすんだこれ?明らかに試験どころじゃないだろ?」
「とにかくまずは街だ。そこで考える。ここで話すよりは安全だろ?」
「そうだな。なら早く行こうぜ!」
「ああ。」
「かめー。」
ラルフさんはタルトを背負い、ロットンさんと二人で前に出て歩き出した。僕達も早く行こう!
「ティム!早く早く!置いてっちゃうよ!」
「ま、待って下さい!」
僕は女の子……ミーさんを追いかける。何だかこの試験、一筋縄ではいかなそうだよ……!
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