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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第五章

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見習いテイマー、謎の集団との戦い

 僕とラルフさん、それぞれが分断された状態。敵のリーダーはラルフさん側に向かっている。


「えいっ!」


「ぎゃふ!?」


「くたばりやがれ!」


「グガァァァ!」


「いぎゃぁぁ!?」


 僕とレルは敵の攻撃を避けながら、ブレードを振り回す。相手の動きは単調だから、ちゃんと見てれば簡単に避けられるよ!


「な、何だコイツ!すばしっこいぞ!」


「そうだ!僕はしっかり鍛えているんだ!」


 後はこの一人だけだ!振り下ろされた剣を空中に跳ぶ事で避け、その勢いでキックをぶつける!


「もらった!」


「ギャァァ!?」


 お腹にキックを当てると、男は地面を転がっていく。これでひとまず良し!


「ロットンさん!この人達の拘束はお願いします!僕はラルフさんの所へ行きますから!」


 僕は空中に呼び掛けると、シュッという音と共にロットンさんが現れた。


「任せておけ!ラルフの方は頼むぞ!」


「はい!」


 僕は急いでラルフさんの下に走る。今行きますから、もう少し頑張って下さい!












 ◇◇◇


「タルト、後ろから攻撃してくれ!俺は前で戦うから、な?」


「かめ!かーめ!」


「よし、行くぞ!」


 俺は敵を見据え、一気に駆け出した。ティム先生が来るまで、俺が相手をしてやるぜ!




「オラァ!くたばれ!」


「危ない!」


 剣と剣がぶつかり火花を上げる。俺はそこで一気に力を込め、剣を押し込む!


「行けー!」


「なっ、うわっ!?」


 魔力の量では俺の勝ちだ!敵を地面に叩きつけ、動きを封じる。



「おおおおおお!」


「マズい!タルト頼む!」


「かーめー!」


 今度は大男が斧をこっちに振り回す。俺はしゃがんで避けたけど、後ろの木が真っ二つになってしまった。


「あ、あんなのに斬られたら大変だぞ……。一旦逃げないと!」


「待ちやがれ!」


 斧を持った男は俺を追いかけて来る。俺の逃げた先には、さっき斬られた木よりも更に大きい木だ!


「オラッ!」


「よっと!」


 縦に振られる斧、俺はそれを奴の足元に潜る事で避ける。すると斧は木に食い込み、動きが止まった。


「タルト、今だ!」


「かめー!」


 遠くからタルトが狙いを定めて……砂のブレスを撃ち込む。ブレスは木々を避けるように軌道を変え、俺達の方向へ!





「今だ!ソードアタック!」


「ぬぉ!?ギャァァァァ!?」


 剣に魔力を纏わせ、相手を斬る!そこにタルトのブレスもぶつかり、木々を突き抜けぶっ飛ばした!



「ありがとな!タルトはやっぱり強いなぁ!」


「かーめかめ!」













 ◇◇◇



「手下が全員やられた、だと……?」


「さあ、最後はお前だ!観念しろ!」


「かめ!」



 俺はリーダー格の男を追い詰め、剣を持って近づく。タルトも一緒だ。ここで止める!


「そりゃぁぁ!」


「何っ!?」


 おお!男目がけてブレードが飛んで来た!これは……!







「ラルフさん、お待たせしました!」


「わん!わん!」


「ティム先生、そっちは大丈夫だったんだな!」


「はい!ここからは一緒です!」


 俺達四人で男を囲む。もう逃げ場は無いぞ!












「……ククク。良いだろう、相手をしてやる。」


 ……何だ?雰囲気が変わった?


「捕らえるのは辞めだ。貴様らまとめてあの世に送ってやる!」


 すると奴の周りから、強い魔力が放出された。な、何だこりゃ!?動けないぞ!?



「ら、ラルフさん!大丈夫ですか!?」


「駄目だ動けない!先生はどうだ!?」


「こ、こっちも駄目です!この男はいったい……。」


「わ、わん……?」


「か……かめ……。」




「まずは貴様からだ!」


 奴は巨大な魔力の玉を俺の方へ発射する。クソッ、体が……。










「そこまでにしてもらおうか。」


「何!?」


 魔力の玉を片手でかき消し、ロットンが俺の前に。ギリギリだぞ!?もう少し早く来てくれよ……。



「他の奴は全員捕らえた。後はお前だけだ。覚悟してもらうぞ。」


「…………。」


 次の瞬間、二人は同時に移動し、空中で拳を交える。

 は、速い!何だあれ!?








 それからガキンと言う音と共に二人は飛び退き、着地する。



「……分が悪いか。今回は見逃してやるとしよう。」


「あっ、待ちやがれ!」


 俺は奴を斬ろうとしたけど、やっぱり動かない。奴は森の奥に逃げ込み、そのまま消えてしまった。








「な、何だったんだアイツは!?」


「さぁな。とにかく四人が無事で良かった!」


「ロットン、お前何で出て来てくれなかったんだよ!?こっちは死ぬかと思ったんだからな!受験者を守るのも試験官の役目だって言ってただろ!」


「悪い悪い。だが、これで一安心だろう。捕まえた奴は街で突き出してやるか。後は……。」



 奴らが飛び出して来た草むら。そこが不自然にもぞもぞと動いていた。



「何かあるぞ。助けてやったらどうだ?」


「えっ?」


 ロットンが向けた視線……その先には、揺れる草むらとチラッと見える大袋があった。


「な、何だあれ?……ティム先生、一緒に見てくれないか?」


「は、はい!今行きます!」


 俺達は見えた袋を調べてみる事にした。













「さて、どうする……。奴らは一体何者なんだ?とにかく一度街に行かねえとな。そこで判断するか……。」

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。


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