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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第五章

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少年テイマー、ストレッチを配信する

「レル!用意出来たよ!早速始めよう!」


「わふー!」


 グランド王国から帰って来てから、だいたい十日くらい経ったのかな。僕は今、レルと配信を始めるんだ!カメラ良し、身だしなみ良し、レルのもふもふも良し!


「まずは外に移動だよ!」


「わん!」


 僕が外に出ると、マイラさんとリースさんが二人で畑のお世話をしていた。リースさんが水やりをして、マイラさんは土を耕してるんだね。




「おはようございます!ティムさん!」


「おはようございます!僕、今から配信に行ってきますね!」


「頑張って下さいね!私達も応援してます!」


 すると、マイラさんは一度作業を止めて、こっちにやって来た。


「ふむ。配信ですか。ティムはどんな配信をしているのですか?」


「うーん。僕はまだ始めたばかりだから、まずは色々やってみようと思ってます。マイラさんと会ったのも、その配信の途中でしたから。」


「そうですか。……せっかくですし、私も見学させて下さい。一緒に行きましょう。」


「本当ですか!?こっちです!」



「という事ですから、リース。しばらくはお願いしますね。」


「はーい!二人とも頑張って下さいー!」







 それから僕達は村の端っこに進み、魔導カメラを飛ばして準備完了!早速始めよう!




「皆さん!僕はティム!この子はパートナーのレル!今日は、僕達のやっているストレッチを配信でご紹介します!」


「わん!わん!」


「ほう。これが魔導カメラですか。この丸いガラスで、私達を映しているのですね。」


「ま、マイラさん!僕達が映らなくなっちゃいます!」


「すみません。つい珍しくて覗いてしまいました。」


 そうして僕達はまず、地面にゴロンと寝転がった。その後両手を合わせて、思いっ切り伸ばす!こうすると気持ち良いんだよ!



「それっ!伸びるよー!」


「わふーん!」


 レルもお腹を上にして、びよーんと伸びる。あっ、少しお腹がたるんでる。最近動いてないからかな。



「次はこれだよ、レル!」


「わん!」


 僕達は手足を地面につき、体を浮かせて腕立て伏せ!力が入りすぎると体を痛めるから、程々に体を上げ下げするんだ。


「いち、に、さん、よん……。」


「わふ、わふ、わふ、わふ……。」



「簡単な運動で体をほぐすのですね。私もやりましょうか。」


 僕達の動きを見たマイラさんは、同じようにストレッチを始めていたんだ。




「いち、に、さん、よんっと。」


 カメラが映しているのは、逆立ちしながら片手で腕立て伏せをしているマイラさん……。



「マイラさん!?本格的にやらなくても良いんですよ!?」


「おや、私にとってはこれでも足りません。まずは魔力で体全体に負荷をかけてですね……。」


「つ、次行きます!マイラさん、こっちにお願いします!」


「分かりました。」









 僕達が来たのは村の側の草原。ここで少し運動しよう。レルと一緒に動かないと!



「さあレル!思いっ切り走るよー!」


「わふー!」


 僕はレルの背中に手を置き、力を借りる。さあ、動けー!



「そりゃぁぁ!」


「わん!わん!」


 僕は空中で一回転。腕を使って地面に手を置き、更に一回転して着地。そして全力ダッシュだ!レルの力に慣れておけば、お互いに上手く力を引き出せるようになるんだ。


「わふー!」


 レルも空中で一回転する。数日ぶりに一緒に運動してるから、とっても嬉しそう!


「力を借りながらの特訓。いいですね。では、私もやりますか。」



 僕達が草原を走っていると、凄まじい魔力が後ろに現れる。これは……マイラさんだ!?



「では……始めましょう!」


 マイラさんは高速移動で僕達の横に並び、並走をはじめた。


「ま、マイラさん!?」


「これは良い。外を全力で走るのは久しぶりですから、何だか興奮してきます。それでは……あそこの木まで競争しましょう!」


「ま、マイラさん待って下さいよー!」












 それからしばらく後。僕達はマイラさんが設定した目標である木の下で寝転がっていた。


「ハァ……ハァ……た、ただのストレッチのつもり、だったんだけど……。」


「わ、わふー……。」


「いや、良い運動でしたよ!流石はティム、ストレス解消と訓練を同時に行うとは。」


「ど、どうも……。」



 マイラさんは息も切らさず普通に喋っていた。僕達は全力で走ったから、やっぱりマイラさんは物凄く強いんだ。僕も負けないように、しっかり運動しなきゃ!








 そして僕は息を整え、カメラに向かって挨拶をする。最後ははしっかりと終了の合図をしないと。疲れちゃった……。


「ど、どうでしたか?皆もストレッチをやってみると、気持ち良いかもしれません……。興味があったら、是非やってみて下さい。で、では……また次回もよろしくお願いします!」


「わ、わふ……。」


「また見てくれると嬉しいですね。」


 僕はカメラのスイッチを切り、村に向かって歩き出した。


「おや、帰りは走らないのですか?」


「はい。ちょっと疲れちゃいました。」


「では、一緒に歩きましょう。帰ったら畑仕事の続きです。」


「ぼ、僕は休みますね。」


「わん。」



 マイラさんみたいな強い人になりたいと思いながら、僕達は村へと歩いて帰る。次は何をしようかなー?



今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。


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