表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第四章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/278

王国に向け、一歩ずつ前へ!

 僕達が家から一歩踏み出し外に出ると、そこにはカインさんと街の人達が待っていた。


「四人とも、やっぱり今日行くんだね?」


「ああ。前から決めていたからな。」


「そうか……なら、皆に伝えておかなきゃいけない事があるんだ。」


 カインさんは、僕達の前で姿勢を正して頭を下げた。それに合わせて……街の人達も!?


「か、カインさん!?どうしたんですか!?」


「君達には色々助けてもらったからね。街の皆で決めたんだよ。足りないなら、俺の頭で良ければ幾らでも下げられるよ?」


 にこっと笑うカインさん。そんな、頭なんて下げないで欲しいよ……だって……。





「ご、ごめんなさい!こ、これは皆で頑張ってる事だから、僕達に頭を下げる必要なんて無いと思うんです!本当にごめんなさい!」


「あー!ティムを困らせたっす!」


「えっ!?いやいや、何も困らせたくてやった訳じゃないよ!?今の俺達じゃ何もしてあげられないから、せめてこれで感謝の気持ちをと思って。」


「もう!真面目すぎるっすよ!いつも通りの方が助かるっす!」


「そうかな?それなら……本当にありがとう!復興が終わったらまた来て欲しいな!おいしい食べ物を用意して待ってるからさ!」




 カインさんはそう言って、もう一度僕達に笑いかけた。


「はい!よろしくお願いします!」


「わん!わん!」


「ははっ、二人とも元気だな!サリア達も気をつけるんだよ?俺達はいつでも味方だから、ね!」


「……いつも通りが良いって言ったっすけど、これはこれで馴れ馴れしいというか……。」


「サリア!?そっちが言った事だろう!?」










「じゃあ、行ってくるっす!」


「僕達も行ってきます!」


「わふー!」


「街の事は任せたぞ、カイン!」



「ああ!いってらっしゃい!」


 僕達は補修中の門をくぐって、街の外へ。みんな手を振ってくれているから、僕達も一緒に手を振って返事をしたんだ!




「ねえ、サリア。」


「はい!何っすかティム?」


「今回はありがとう!この街に来れてよかったよ!」


「いやー、照れるっすね!でも、喜んでもらえて良かったっす!」


 サリアにはたくさんの理解者が居る。だからどんどん強くなれるんだ。僕には……







(ティムさん!お料理できましたよ!)


(先生!俺達ももっと頑張るから、先生も頑張ってくれよな!)

(かめー!)


(びー!)


(ティム、頑張るのですよ。)



 …………そうだ。僕にも居るんだ!一緒に居たいと思える、大切な人達が!




「……どうしたっすかティム?ぼーっとしちゃってますよ?」


「あっ……うん。この街に来て、カインさん達に会って、僕の大切なものを再確認出来たんだ!皆の為にも、これからもっと頑張って強くなるぞー!」


「もう、真面目っすねー。別に勉強の為に連れて来た訳じゃないんすよ?……でも、あーし達の事を応援してくれる人達がいるのは、もう分かってるっすよね?」


「うん!」


「それがあーし達の力になるっす。テイマーの基本と同じ、その信頼が強さをくれるんですよ。」



 サリアはやっぱり強いなぁ。でも、僕だって負けられないぞ!








「犬っころ、奴らは重要な話をしている。邪魔をするなよ?折角の二人の時間だからな。」


「わふー……。わん……。」



 ……後ろでギルとレルが内緒話をしているみたい。それが聞こえたら……何だか恥ずかしくなってきたよ!?



「そこっ!うるさいっす!聞こえてないと思ってるっすか!?」


「気づかれたか……行くぞ犬っころ!王国まで競争だ!」


「わん!」


 二人は僕達の前に出て走って行く。それをサリアと僕が追いかけて、一緒に走る。






「あっ。」


「……何ですかね?」


「手紙書かなきゃ。」


「はい!?」


「リースさんにお手紙書かなきゃ!ずっとここに居たから忘れてたよ!」


「もう!何なんすかアンタ達は!?あーしが綺麗にまとめたってのに!?それなら道中の街で送るっす!今は我慢するっすよ!」




 サリアに怒られちゃった。次はきちんとしておかないと。でも……こんな話が出来る友達が側に居てくれる。今の僕なら、王国でもきっと大丈夫……かな?



 とにかく今は前に進まないと!僕はサリアと一緒に前にいるレルとギルを追いかけ、王国へ向かって行った。

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ