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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第三章

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二人のテイマー、街の皆に成果を報告する

 僕達はストーレの街の中央に到着した。そこでは多くの人が集まり、外の様子を気にしているみたいだった。



「さあ、ここで休憩しよう。凄く疲れちゃったよ……。」


「わふー。」


「たくさん人が集まってるっすね。まぁ、役場だけでは無理っすよね。当然っす。」


 カインさんは役場に皆を誘導していたけど、入れない人達の為にここも使ってるらしいんだ。あちこちに冒険者さん達が散らばり、周囲を警戒していた。


「皆不安そう……。そうだよね、ブラッドゴーレムが居たんだもの。」


「だからこそ、あーし達が倒した事が重要なんですよ。……そうっす!この事を皆に教えてあげるっすよ!ティムも報告するっす!」


「さ、サリア!?僕はいいから、一人で行ってきて!」


「駄目っす!早く早く!」


 サリアは僕の手を引いて高台を探し、そこに登る。……すると大きく息を吸い、発表を始めた!


「みんなー注目っすよー!お伝えしたい事があるっすー!」








「な、何かしら?」


「サリアじゃないか。こんな時に一体どうしたんだ?」


 続々と人が集まって来る!サリアもこれならちゃんと伝えられる。皆の視線が集まって恥ずかしいよ……。でもこうなったら、安心してもらう為に、僕もちゃんと結果を伝えないと!


「あ、あの皆さん!外に居たブラッドゴーレムですが……無事にやっつける事が出来ました!」


「嘘だろ、ブラッドゴーレムを!?一体誰が倒したんだ!?」


「それって本当なの?私達冒険者が束になっても難しい相手よ!それをどうやって!?」


 周りの冒険者さんも集まって来た!それを見て、サリアは大きな声で話し始めた!凄い堂々としてる……僕もこんな風になりたいなぁ。






「いやー!それは……ここに居るテイマーの男の子、ティムの頑張りのおかげっすよ!」


「……えっ!?違うよ!僕もいっぱい頑張ったけど、実際に倒したのはこの人、テイマーのサリアなんです!」


「わん!わん!」


「ま、とにかくそういう訳で危機は去ったっすよ!皆も安心してお家に帰れるっす!」










「あの子はカインさんと戦った子よ!それじゃあ……これは本当の事なの?」


「それに、サリアが言ってるんだし、嘘じゃないよな。……それなら、この街は守られたんだ!俺達の街は無事なんだ!」


「やったぞー!」


「「「おおーー!!」」」


 サリアの発言から少しすると、あちこちから歓声が湧き上がった。ここは皆にとっては大切な居場所なんだ。そこが守れたなら、嬉しいに決まってるよね!













「嘘をつくな!このペテン師共が!」


「え、えっ?」


 と、突然一箇所から声が上がってきた。そこを見たら……三人の冒険者さんがこちらをキッと睨みつけていた。


「外にはまだブラッドゴーレムが居るんだろうが!皆を騙してゴーレムの餌にするつもりだろう!?」


「な、何でそんな事を」


「ティム、落ち着くっすよ。」







 サリアが僕を止めて、その三人を見る。そして淡々と説明を始めた。


「あのですね……もうブラッドゴーレムの暴れる音や叫び声なんて聞こえないっすよね。言いがかりっすか?」


「黙れ!大体テイマー如きがAランクの魔物を倒せるはず無いんだ!おそらくブラッドゴーレムを操って街を襲わせ、名声を得ようとする魂胆だろう!」


「ふーん、アンタの言うテイマー如きはブラッドゴーレムを操る程の実力があるんすね。それなら倒せてもおかしく無いと思うんですけど?」


「な、何だと!?」




 少したじろぐ三人の冒険者。その内の一人が声高に叫び出した。


「な、なら証拠を出せ!ブラッドゴーレムを倒したなら、その魔石があるだろうが!」


「あーい。これっすよね?」


 サリアが出したのはカインさんに見せた物と同じ……本物のブラッドゴーレムの魔石だ!


「こ、これは……本当に、ブラッドゴーレムの魔石が!?」


「これでご納得頂けたっすかね?それなら静かにして欲しいっす。皆が不安になるっすから。」


「な……なら……。」


「まだ何かあるんすか?説明は今した通りで」




「それを俺に寄越せェェェ!」


「あ、危ないサリア!」


 いきなり冒険者が剣を抜き、サリアに斬り掛かってきた!?僕は短剣を投げるけど、疲れで狙いが定まらない!


「ほいっす。」


「ご、ゴフッ!?」


 あっ。サリアが飛び掛かってきた男に拳を打ち込むと、その男はお腹を抱えて地面にうずくまった。


「これはあーし達の戦利品っす。今後に必要になるから、あげるつもりは全く無いっす。」


「く、クソ……テイマーの分際で!俺達を誰だと思っているんだ!?」








「誰だと思う、か。面白い事を言うな。」


 ふと聞こえてきた、こちらに近づく声……ギルの声だ!側にはカインさんと他の冒険者さんが複数人、一緒にこちらに合流した。


「お前達にはブラッドゴーレムをこの街におびき寄せた疑いがある!何の為にやったのか、洗いざらい話してもらおうか!」


「お、お前はカイン……!」


「そうだ、我が言ったのはこの三人だ。ようやく見つけたぞ!また斬られたいなら相手になってやろう。最も……次は命は無いかもしれないがな。」


「ひ、ヒィィィィィ!?」








 それからはあっという間だった。カインさんとギルの二人が三人を捕まえ、どこかに連れて行ったみたい。ブラッドゴーレムを呼び寄せたってカインさんは言ってたよね。あの人達はいったい誰だったんだろう……。


「な、何かよく分かんないっすけど、これで解決っすかね?」


「そ、そうだね。じゃあ、皆に報告も出来たし、休憩しよう?」


「ええ!お疲れ様っす!」


 近くのベンチに座って一休み。僕達は体をぐーんと伸ばしてリラックスしながら、勝利を噛みしめていた。

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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