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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第三章

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本領発揮、魔装展開!

今回もサリアが主役になります。よろしくお願いします。

「もう少しかな……。早く来てくれないと、そろそろきついよー!」


「わふー!?」


「ゴォォォォォォォォォ!」


 僕達はブラッドゴーレムを惹きつけ時間を稼ぐ。攻撃は出来てるけど、ダメージはあんまり与えられない。今はブラッドゴーレムの目をこちらに集中させないと!


「ゴォォォォォォ!」


「わふー!」


「今だぁぁぁー!」


 僕達は同時にブレードを突き出し、ゴーレムへ突進する。逃げ回っていた僕達が攻撃に移った事に、ゴーレムは驚きつつも迎撃の構えを見せる。


「レル、抜けるよー!」


「わふーん!」


 僕達はその横を通り過ぎ、背中を一緒に攻撃する。もちろん効き目は無いけど、これでより注目を集められる!


「ここだよ!そんな攻撃当たらないよ!」


「わん!わふー?」


「ゴォォォ……ゴォォォォォォォォォォォォ!」


 よし怒った!後は走るだけだ!僕達は後ろを走り抜けながら、ゴーレムから付かず離れず逃げ回っていた。











「そ、そろそろいいかな……。も、もう足が痛くて……。」


「わふー!わん!」


 あれから更に数分。レルはまだまだ元気だけど、僕はもうヘトヘトだよ……。


「あっ!」


「わふー!?」


 僕はつまづき、その場に倒れてしまった。た、立てない!もう体力も限界なんだ、レルの力を借りても、もう動けないよ……。


「ゴォォォォォォォォォ!」


「わん!わん!」


 レルは僕を咥えて走り出す。でも、今はブラッドゴーレムの方が速い!



「サリアー!早く来てー!」











 ◇◇◇


 遠くからティムの声が聞こえた。私も焦るけど、もう準備は完了するわ!


「我は準備出来たぞ!サリア、お前はどうだ!」


「こっちも行けるわ!さあ、やりましょう!」


 今までじっとしてたのは、お互いの魔力を合わせる為。充分に練り上がった魔力を、私達はお互いに触れた状態で、一気に体の奥に叩き込んだ。




「……くっ……あっ……!」


「落ち着け……我らなら、問題無い……!」


 体が痛い。私もギルも、苦しくなってきたわね……。でも、これが終われば……!


「行くわよ、ギル!」


「ああ!」


「「轟け!魔装展開!」」






 滾る魔力に身を任せ、私は目を閉じる。……やがて体に流れ込む力を感じ、そっと目を開けると、私の体には変化が現れていた。


「上手く、いったわね……。」


「まだまだ改良の余地があるな……。」


 私達は思いっ切り息を吸うと、体の痛みは消えていた。……完了ね。これならやれるわ!


「とにかく、今はティムの所へ!」


「ウム!ここからは我々の出番だ!」


 私達は一気に加速し、ティム達の居る場所へと走り出した。










 見えた、あそこね!早速攻撃に移ろうかしら!


「待たせたわね!ここからは任せなさい!」


「ああ!我らの力、教えてやろう!」


 私は空中に飛び上がり、ブラッドゴーレムの肩目掛けてキックを繰り出す。奴は今ティムに集中してるから、隙だらけよ!




「ドカーンと喰らっときなさい!」


「ゴォォォォォォ!」


 私がやった事はさっきと同じ、魔力を込めた蹴り。ただ違うのは……。








「ゴォォォォォォォォォォォォ!!?」


 ブラッドゴーレムの肩が粉々に砕け散った事ね。


「ゴォォォォォォ!?ゴォォォォォォ!?」


「うるさい。」


 続いて奴の腹部を殴ると、奴は風船のように吹っ飛んていった。


「さ、サリア!?遅いよ!もうすぐやられちゃう所だったよ!?」


「ご、ごめんなさい……。でも、おかげできっちりと準備出来たから、後は休んでて!」


「わ、分かったよ。……あっサリア、その姿は!」


「ええ。ちゃんと出来たわよ!」




 私の姿はさっきとは違っているわ。服は黒色に変化し、背中には黒いマントを羽織っている。そして取り出したのは……黒く染まった大鎌。……ギルも違うわね。手だけでなく、両腕、両足が鎌に変化しているもの。


「じゃあ、行ってくるわね!」


「うん。後はお願い……。」


「犬っころ、ティムを頼むぞ!」


「わふ!」




 レルは任せろと言うように、ティムの前に姿勢良く座っていた。それを確認し、私は敵へ向かって歩き出した。


「さあ……愉しませて貰うわよ!ブラッドゴーレム!」


「我も愉しむとするか!」


今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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