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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第三章

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少女テイマー、反撃準備を愉しむ

今回はサリア視点になります。よろしくお願いします。

「ゴォォォォォォ!」


「鈍いな!我はここだ!」


 あーしはサリア。魔物の襲撃、それを聞いて他の皆さんと一緒に街の外へ出ると、ギルとアイアンゴーレムの戦いが続いていたっす。


「ハアッァァァ!」


「ゴォォォォォォォォォ!!」


「何だ、そんな物か!こんな攻撃では我は倒せんぞ!」


 ギルの鎌とブラッドゴーレムの拳が空中でぶつかり、火花を散らす。でも、ギルは壁に吹き飛ばされ、その壁が崩れていく。……ヤバいっすね、パワーではゴーレムの方が上みたいっす。


「サリアさん!あそこに倒れている人が居ます!」


「えっ!?誰か巻き込まれたっすか!?分かりました!あーしがブラッドゴーレムの所に行くから、皆さんには先に救助をお願いするっす!」


「はい!」


 崩れた壁の側には誰かは分からないけど、三人倒れてる。ギルはあの人達を庇ってたっすね。あーしは皆さんに指示を出してから、ゴーレムに向けて走るっす!





「とりゃァァァ!」


「ゴォォォ!?」


 勢いつけてブラッドゴーレムの頭をキックっす!ふらついた所に更にもう一発!


「ぶっ飛べっす!」


「ゴォォォォォォォォォ!」


 ……あれ?足掴まれたっすか?ありゃりゃ、大変っすね?


「ゴォォォォォォ!」


 あーしを掴んだブラッドゴーレムは腕を振り上げ、地面に投げようとしてるっす。その時、あーしと奴の目線が同じ位置になったっす。







「……どかーん、ってね。」


「ゴォォォォォォ!?」


 あーしは手のひらから魔力の弾丸を放出。衝撃と黒煙で前が見えなくなった奴は雄叫びを上げながらあーしを手放した。


「ふー、危ないっすね。もしあそこで握りつぶされたらおしまいだったっす。……でしょう、ギル?」


「今更来たのかサリア!余りに遅いから、奴は我一人で愉しむつもりだったのだがな!」


「そうっすか。これでも急いだんすけどね。」


 軽口叩けるなら平気っすね。あーし達二人で前のゴーレムを見ると、奴は蒸気を上げながらこちらを睨んでいた。








「サリア、ギル!お待たせ!大丈夫だった!?」


「わん!わん!」


「おお!ティム、それに犬っころ!そっちはどうだ?カインに勝てたか?」


 今それ聞く事っすか!?目の前を見るっす目の前を!


「それは後にして!今はブラッドゴーレムを倒さないと!」


「フン!ならば後でじっくり教えて貰おうか!」


「うん。それでギル、ブラッドゴーレムの様子は?」


「ああ。我の鎌で随分斬りつけたが、相当頑丈だ。流石は上位ランクの魔物と言った所だな。」


 ギルの話を聞いた後、ティムはブレードを持ってあーしの横に。レルも一緒っす。やっぱり頼もしいっすね。


「ここからは僕達も手伝うよ!」


「わん!」







「いーや。ここはあーし達に任せて欲しいっすよ。」


「サリア!?相手はAランクの魔物だよ!?」


「大丈夫っすよ、あーし達なら。ただ……そうっすね。準備に少しお時間頂きたいっす。お願いして良いっすか?」


「分かった!僕達が何とかするから、早めにお願い!」


 ティムはレルと一緒にブラッドゴーレムへ走る。奴は彼らに注目したから、今がチャンスっすね。











「サリア。[アレ]をやるのか?」


「ええ。あーし達が確実に奴の首を獲る、それにはこれが一番っす。」


「……そうか。なら始めるとしよう。ティム達も頑張っているのだからな!」


「それじゃあ、始めるっすよ。……んっ。さあ、出して。」


「ああ。」


 あーしはギルの隣に立ち、彼の鎌をギュッと握る。少し恥ずかしいけど、今はそんなの気にならないっす。何故ならこれは……敵の首を狩る為の行為だから。









「そこだっ!お願いレル!」


「わふ!ガァァァ!」


「ゴ、ゴォォォ!?」


 ティムとレルは二人でブラッドゴーレムの周りを走り回っている。ゴーレムの目が追いつかなくなっているのか、段々とふらつき出した。そこで彼は先程の短剣を足元に投げつけた。始めは仕込み用、本命は次なのよね。



「もう一本!当たれーー!」


「!?」


 短剣同士がぶつかって火花を起こし、それが爆発を生む。ダメージにはならないけど、足元が大きく揺れ、奴は転倒した。すかさずレルが首元にブレードを突き立てる。


「わ……わん!?」


「ゴォォォ!!」


 ブレードの刃が通らず困惑してるわね。やはり消耗してる状態じゃ厳しいかしら。


「ゴォォォォォォ!」


「いいぞ!こっちだ!かかってこい!」


「わーふ!わーふ!」


「ゴォォォォォォォォォォォォ!!」


 ゴーレムは立ち上がり、ティム達を睨む。完全に彼らをターゲットに決めたようね。彼らは高速で移動しながら、上手く惹きつけてくれているわ。















 ティム達が戦って数分経つ。もう少しだけ頑張って欲しいわね。……私達もじっとしてるのは大変なのよ?でも、これはどうしても必要なの。だって……。


「サリア、そろそろだな。準備はいいか?」


「ええ。始めるわよ。」


「では……始めるとしよう!」










「「我らの戦いを!」」


 折角の大物ですもの。私達も愉しませて貰わないとね。

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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