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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第三章

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少年テイマー、住民を救助する

 僕達はサリアとカインさん達、皆で街の外へ向かう。急がないとギルが危ない!


「あそこだ!」


「急げ皆!俺達で街を守るんだ!」


「おおー!」





 他の冒険者達と一緒にどんどん外へ向かって行く。そして遂に、入り口付近に辿り着いた。するとそこには見張りの人が倒れていた。カインさんはその人を起こし、話を聞く。


「う、うう……。」


「おい君、大丈夫か!?」


 僕達の前には、街を覆う壁がバラバラに崩れている。その近くには、瓦礫に巻き込まれ、下敷きになっている人達が居た。


「ぶ、ブラッドゴーレムが暴れていて……すみません。ギルさんに任せて下がっていたのに、これでは足手まといですね……。」


「気にするなよ!とにかく無事で良かった!」


 カインさんはその人を寝かせて介抱しつつ、目の前の瓦礫の山を見ていた。


「相当暴れてるっすね。あーしは一足先に外に出るっす!」


「お願いサリア!僕は後で行くから、ギルを助けてあげて!」


「ティム……ええ、任せてっす!あーしがギルのパートナーなんですからね!」


 サリアは外に駆け出し、それに続いて他の冒険者さんも外へ。本当は早く行きたいけど、まずはこの人達を助けなきゃ!










「レル、行くよ!」


「わん!」


 僕はブレードを持って、レルと一緒に瓦礫の山に走る。まずはこれを移動させないと!


「カインさんすみません!この瓦礫って、風の力でどかせませんか?」


「ごめん、ちょっと難しいな……。塊が大きすぎて動かせない。それに削るにも時間がかかる。どうすればいいか。」


「それなら……これはどうでしょうか?」


 僕はカインさんの側に行き、自分の考えを伝える。一刻を争うんだ、とにかくアイデアを出さなきゃ!


「カインさんは常に魔力を使って風を起こして下さい!僕があれを少しづつ壊せば、その風の流れで飛んで行きませんか!?」


「えっ、待ってくれ!下に誰か居たらどうするんだい!?」


「だから、目に見える大きい物だけ壊します!そうすれば時間短縮になると思うんです!後はひたすら掘りますから!」


「……迷ってる暇は無い、って事か。分かった、それなら取っ掛かりになる場所、あそこを頼むよ!」


 カインさんが指差したのは、一番大きな塊。あれをどかせば、下の捜索が出来るようになるんだ。


「レル、同時にお願い!」


「わふー!」


 僕達の狙いは一番上から、パンのように少しづつ薄く斬る事。一気に壊したら破片が多すぎて、下にいる人も危ない!


「せーのっ!」


「わーーー!」


「よし、行くぞ!ティム君、頼む!」


 まずはレルが飛び掛かり、横に一閃。それをカインさんが浮かせ、その内に僕達二人がかりで細かく斬る!最後にカインさんが細かい瓦礫を吹き飛ばして、切れた部分は処理できた。



「ハアッ!……よし、動かせた!次を早く頼むよ!」


「分かりました!どんどん行くよ!」


「わふ!」


 焦るな……少しずつ、少しずつ!僕達は瓦礫を切り進め、目の前の塊は段々と小さくなってきた!



「よし!ここまで小さく出来れば、何とかなる!皆、スコップは持ったな!」


「「「「「「おーーー!」」」」」」


「急いで掘り進めるぞ!作業開始だ!」


 カインさんの号令で、皆はどんどん瓦礫の山を掘り進めていく。僕もスコップを持つけど、カインさんは僕の手をそっと止めた。


「カインさん?」


「ここまでくればもう大丈夫さ!君はサリアの所へ行ってあげてくれ!」


「で、でも!」


「俺達なら心配無いさ!さ、早く!」


「わ、分かりました!ありがとうございます!」


「わん!」


 カインさんはそう言って、風の魔力で細かい瓦礫を取り除き始めた。僕達はサリアとギルの居る外に急ぐ。あの二人なら平気だと思うけど、相手はブラッドゴーレム。油断したら駄目だ!





「見えた!レル、あそこだよ!」


「わん!わん!」


 僕達の先にはブラッドゴーレムと、その側で戦っている二人の姿があった。サリア、ギル!今行くからね!



今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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