本戦終了!それぞれの感想
「これにて本戦は終了なのじゃ!いよいよ次は決勝戦なのじゃー!」
「まさか今からやる気か!?皆疲れてるだろ!」
「今からはやらないのじゃ。詳細はルーに任せるのじゃ!」
「はい!では、行ってきますね。」
第四回戦が終わり、本戦の内容は全て終了。ルーは決勝戦に向けての説明を行う為、もう一度闘技場に降りていった。
「んじゃアタシ達は一杯やるとしようか!手に汗握る戦いを観てたら腹が減った!」
「実に良い提案だ!この街の特産品を頂くとしよう!」
「お二人とも楽しそうですな。では私も付き合うとしましょう!」
ドレイク、シンマ、そして剣聖ガイア。三人は今後の予定を立ててくつろぐのだった。
◇◇◇
「皆様お待たせいたしましたー!これにて本戦は全て終了になりますー!」
「お!来たか、皆説明が始まったぞー!」
一斉に参加者達が空を見上げると、映像に映し出されたルーの姿が映っている。彼女はペコリとお辞儀をして話し始める。
「病院に居る方、観客席に居る方も聞けるように、配信映像でお伝えしておりますー!
まずは合格した皆様方へ一言……おめでとうございます!この勝利は大きな名誉になるでしょう!誇って下さい、貴方達は強い!そして更なる高みへ登るチャンスを得たのです!」
「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおお!!!」」」」」」」」」」
激励の言葉に盛り上がる参加者達。ルーは更に言葉を続ける。
「決勝戦は今から一週間後に行います。それまで体を休めて、観光も楽しんで下さい!折角ここに来たのです、楽しむ事も忘れないでくださいねー!」
「ルー!今から皆でおやつ食べるのじゃ、もうすぐ終わりそうかの?」
「お嬢様!?もう、まだ話してる途中です、魔王の威厳が台無しじゃないですか!
……そ、それでは皆様、お疲れ様でした!また決勝で会いましょう!」
そして映像が終了、それぞれが一度解散の流れになる。宿に帰る者、観光を始める者、一度病院に行く者、皆で一斉に動き出した。
◇◇◇
「終わった終わった。俺達は皆合格だー!」
「次が本番だね!ミーわくわくしちゃうよー!」
「浮かれてる暇は無いぞラルフ。お前は準備しとけよ?……俺はまず検査を受けて来るか。まさか撃たれるとは思わなかった。」
「ワシも行くぞロットン!骨に弾が詰まって無いか確認しておくのじゃ!」
「びー!びー!」
「びー君お疲れ様です。わ、私はティム様の病院に行こうと思います。心配ですし……」
「じゃ別れるか。ラルフ、今日の飯は豪華にしてやるよ!」
「本当!?楽しみにしてるよ!」
ラルフ達は一度解散。ラルフ、ミーはのんびり休息。ロットン、リッチ、びー君、サキ。四人は別々に病院に向かう事になった。そしてもう一人……
「ハァハァ……私はスイーツを食べに行こうかしら。疲れた分はたくさん食べるわよー!」
レニーは財布を取り出して、街の中に消えていった……。
◇◇◇
「まさか……まさかティムが負けるなんて思わなかったっす……ギルもそう思うっすよね?」
「仕方あるまいサリア。一騎打ちをした以上覚悟はしているだろう。後悔は無い筈だ。」
「俺達も、彼らは決勝に来ると思っていたんだが……」
「おにいちゃん、ならびょういんに行こう?ティム達はそこにいるよね。」
「ああ!彼らには一言、あの時の謝罪を伝えたい。俺達は病院に行くが、二人はどうだ?」
「ならば別行動にすると良いだろう。我らは次の準備を始めるつもりだ。……レイン、レイ。お前達との協力で本戦に勝てたのだ、礼を言うぞ。」
「こっちもさ。じゃあまた会おう!ありがとう、サリア、ギル!」
「またね。ばいばい。」
「……ええ!お互い頑張りましょう!最も、勝つのはあーし達ですけどね!」
一方サリアとギルは決勝への準備に取り掛かり、レインとレイは病院に向かう予定を立てていた。
◇◇◇
「わん!わん!」
「ギョッギョッ!」
「うけー!」
「……何を話しているのでしょうか?」
「ぼ、僕も全部は分からないけど、ご飯食べたいんじゃない?」
場所は変わって、ソード達の話し合い。二回戦が終わってから、観客席に移動していた五人はのんびりと話をしている最中である。
「わん……。」
「うけー。うけー!」
「わ、わん!わん!」
「これは分かるよ!ティムの事は心配無いってシロメがレルに伝えてるんだ!」
「アオハさんもシロメさんの言葉が分かるのですね。」
「シロメは家族みたいな物だからね。自然と分かるようになってたよ!」
「これがパートナー……俺も負けられません!俺はこの決勝で優勝するんです!」
「わん!わん!」
「うけー!」
「僕もー!」
「ギョッギョッ!」
ソード、レル、アオハとシロメ、最後にサハギン。仲を深めた五人は互いに優勝の決意を述べていた。
「わん!わん!わふー!」
「うけー。」
「そうだね、後で皆で病院に行ってみよっか!」
◇◇◇
「あの一撃は痛かったな。見事なもんだ、このオレ様を脱落させたんだからな!」
「僕達も全力でやりました。勝てたと思ったんですが……」
「実際は引き分けだったな、もっと鍛えると良いぜ!……お、配信じゃないか。見てみようぜ。」
「思ったよりは生き残ったな!奴らで決勝戦かー!」
「始まるのは一週間後みたいです!それまでに身体を治しましょう!」
「一週間?遅い遅い!治療が早かったから、三日もあれば出られるだろ!」
「それなら嬉しいです。皆の活躍を直接見られますから!」
「くぅーー!楽しみだぜ!まあ、まずは早く治して観光でもするか。戦いばかりじゃ休まらないしな!」
「僕ものんびりしようと思います。レルと一緒に色々お店を見て、おいしい物を食べたいなー。」
…………ティムとニールの二人は配信映像を見ながら、病院のベッドで観光の予定を立てているのだった。
◇◇◇
「次が決勝……全員始末して、この俺が優勝を取る!準備は出来ているな?」
「もちろんです……様。早速参加者達を始末に向かっています。」
「栄光はこの俺の為にあるんだ!邪魔な奴らは全員潰してやるぞ!」
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