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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十一章

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闘技大会 本戦三回戦目、終了!

「皆様お疲れ様です……どころではありませんね!すぐに治療します!」


 現れたのは魔王のメイド、ルー。俺達に手をかざすと、傷ついた箇所の痛みが引いてきたんだ。


「傷が治ってる?あ、ありがとう。」


「すごーい!」


「今回は緊急です、怪我が酷い方はこの場で処置します!」


 それからルーは瞬間移動、倒れた参加者達に応急処置を行い、瞬間移動で運んでいる。とんでもない魔力量だ、皆まとめてなんて簡単に出来る事じゃない!








「お待たせしました!これより本戦の結果を……と言いたい所ですが。」


「待って待って!あの機械ちょっと変だったよ!ゴールしたのにミー達を撃ってきたんだ!」


「そうだぞ!何で終わった奴を狙う必要があるんだ、それも本戦の内容だって言うのか!?」


「かー!かめー!」


 俺達三人でルーに抗議する。だって危ないだろ、完全に不意打ちになるから死者だって出るかもしれなかったんだ!


「それはその……私達の方でも原因が分からないのです……。」


「そ、そうなのか?」


「はい。ですから早急に調べます!今回は申し訳ありませんでした!」


 ルーはお辞儀をしてるけど、別に彼女が悪いわけじゃないんだよな。酷いこと言っちゃった……でも皆倒れ……そうだった!


「ご、こめん。ルーのせいじゃないよな。でも、ロットンやリッチ達はどうなるんだ?皆倒れちゃったり落ちたりしたけど、合格はしてる筈だ。」


「も、もちろんゴールを通った方は全員合格にさせて頂きます!その点はご安心下さい!」


「よ、よかったー!これで安心だねラルフ!」


「ああ!」


「それでは私は一度降りますね!下に居る皆様の様子を確認した後、お嬢様に報告しますので!」


 また消えた。本当に速いな……









「でもこれで……俺達合格したんだな!」


「かめー!」


「ラルフすごかったよ!あんな強い爆発を一人で抑えちゃうんだから!」


「そういえば俺の持ってる板は何だろう?突然出てきて握ってたんだよ。」


 俺は手に持ってる板を身体に近づける。この模様は、タルトの甲羅にそっくりだ!


「タルト、これお前が?」


「かー!かー!」


「何て言ってるの?」


「かっこいいよって言ってるみたいだ。」


 なるほどタルトが力を貸してくれたって事だな。って事は……



「もしかして俺も、先生やサリアみたいになれたって事?」


 ティム先生はレルと力を合わせてブレードを出してる。サリアは鎌は自前だけど、ギルと力を合わせてより強力に変形させている。俺は剣に魔力を纏わせるだけ……でも今回、より上の事が出来たのか!


「今までよりも上手く、タルトと力を合わせられるようになったんだ!」


「かめー!」


「や、やったぞ!俺また一段と強くなったんだ!やったー!」


「おめでとうラルフ!じゃあ忘れないうちにもう一度だよ!」


「み、ミー。今は無理だ、もう限界だよ。」


「それもそうだね!ちょっと休もうか!」


「ああ!」


「かめー!」












「ハァハァ……ラルフもタルトもミーも、皆かわいいわぁ……。でもあの機械、実戦って考えても暴れすぎよね。何かあったのかしらー。」


「レニー、こっちで一緒に休もう!どうだ?」


「本当?今行くわ!ハァハァ……堪らないわー!」









「危なかったな、死ぬかと思った。」


「じゃの。あのメイドさんには感謝じゃな。それよりラルフ達があの巨人を倒したのじゃ、ワシびっくり!ロットンはどうじゃ?」


「全く……やるじゃないかラルフ!このピンチで更に強くなるなんてな!」


「ホッホッホ!嬉しそうじゃの。」


「当たり前だろリッチ。アイツが強くなった、それを間近で感じられるんだぜ?さ、俺達も合流するか!」


「びー!びー!」


「ま、待って下さーい!」


「びー君とサキも治してもらったんだな。なら一緒に行くか!」


「びー!」


「は、はい!」



















 ◇◇◇


「ライアお嬢様、ただいま戻りました!」


「ご苦労様なのじゃルー!本戦も次で終わりじゃな!」


「はい。怪我の酷い方は病院にお連れしました。それでお嬢様、今回の戦いは……」


「もちろん見たのじゃ!ラルフさんが盾を出して皆を守っていたのじゃ。あれだけの爆発をよく防げたものじゃな。ますます目が離せないのじゃー!」


「た、確かにそうですが。今はそういう話では……」









「ふむ。これは実に気になる。ルーの言いたい事はそういう事、なのだろう?」


「シンマ様?それではやはり……」


「ああ。最後の仕掛けになる巨人、ここまで積極的に攻撃するようには調整していないのだ。試験として用意したのだ、落とす事はあっても殺すつもりなど全くない!」


「じゃあ何だ?アタシ達の中に機械をいじった奴が居るってのか?」


「私達は知りませんな。もしやるならば許可を申請する筈、そうでしょう?」


「ドレイク、ガイア殿。二人の言う通りだろう。ここは……ルー、残骸を回収してくれないか?調べてみたいのだ。」


「はい!それでは早速持ってきますね!」


 シュッ。








「何かが起こっているのかもしれない、ならば私達も気を配る必要があるな。」


「面倒くさいがそうも言ってられないか。アタシも少しだけ注意するかな。」


「私も二人に同じですな。」


「まあ程々になのじゃ。多少のトラブルは想定内、大会を楽しみながらチェックすると良いじゃろう!」




「そうだな。では、私は観戦しながらメンテナンスの用意をしておこう。」


「ま、これに対応するのも戦士の資質って事だな!一応周りを見ながら楽しむか!」


「単なる不調の可能性もある、ここは様子見と行きますかな。」









(そう、大会にはトラブルが付き物、という訳じゃ。何とも無ければそれで良し。勿論……警戒はしておくのじゃ。程々に、な。)





今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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