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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十一章

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見習いテイマー、第二の仕掛けを突破する!

「ここかな?うーん。」


「こっちも無いな。落ちない様に気をつけろよ!」


 俺とミーは協力して仕掛けを探してる。足場だけじゃ無い仕掛けが必ずあるはずだ。


「あれ。ラルフー、ここの地面がちょっと変だよー!」


「見つかったか?今行く!」


 と思ったらミーが発見したみたいだ。すぐに解いて次に進もう!








「ここだけ四角い枠があるな。何かはめ込んだみたいな……」


「これをとるのはちょっと大変かも。ミーがやった方がいいかな?」


「ここは俺に任せろ!」


 俺は短剣を枠に差し込みグイッと動かす。……動いた!これ蓋だったんだな。


「何これ、ボタン?」


「これを押せばいいのかな?ぽちっと。」


「こらまだ押しちゃ駄目だろ!何が起こるか分かんないんだぞ!」


 み、ミーがボタンを!どうすんだこれ!?ここは一度皆に確認した方が良かったのに……。














 ◇◇◇



「サキ、光った足場はどれかな?」


「は、はい!ここです。」


「ちょうど真ん中の足場かの。」


 トン。


「……おお!弱い光じゃが確かに光っておる!よく気づいたな!」


「もしかして、この光は踏む順番でしょうか?他の所も踏んでみます!」


「最初はここで、次はどこかな?ワシは一番遠い所を踏もうか。」


 ピカッ。


「おや。光が強くなった?」


「え、えっ?まだ一個しか踏んでないのに……」





 ピカァァァァ!



「キャッ!?」


「のわっ!眩しい!?」



 ◇◇◇












「ラルフ見て!足場が光ってるよ!」


「本当だ!まずはあそこを踏めって事か。でも眩しいな、ここに居ても目を閉じるくらいだ。」


「もしかして、これってトラップ?」


「目つぶしも兼ねてるのか?でもこれ無いと進めないし、一度戻ろう!」


「うん!」










「タルト、ロットン!戻ったぞ!」


「やっと来たか。お前達見てみろ、足場が急に明るくなったんだ。何かあったのか?」


「それがな……」


 俺達がボタンの事を話すと、ロットンは軽く頷いていた。今回はどうする?攻略法は分かったけど、これじゃ進めないよな……




「ここはサキとリッチに頼もう!二人ともとべるから、順番を調べてもらおうよ!」


「あの二人は戦闘不能だ。今は動けないぞ。光で目を閉じちまったんだ。その時にふらついて壁に激突したんだよ。」


「嘘だろ!?俺達のせいか!」


「ええっ!?ご、ごめんね二人とも。ラルフは悪くないよ、ミーが押しちゃったの……」


 サキとリッチは……居た。地面に横になって目を押さえている。ビックリしただろうな……


「二人ともごめん!俺達がボタンを押したから……」


「ホホ。気にする事は無いのじゃ。これで仕掛けは解けそうじゃな、後は頼むぞ!」


「ラルフさん、ミーさん、私達はもう大丈夫です。でもここはお願いします……どうやら足場には踏む順番があるみたいです……」


「……分かった!必ず突破するからな!」


 あそこが始めに踏む所だ。暗記して挑むしかない!



「ミー!一度ボタンを切ってくれ、俺が足場に乗る!」


「ええっ!?ここはミーがやるよ!さっきのミスを取り返すんだ!」


「でも」


「ラルフはさっき頑張ったでしょ?ここはミーにまかせてよ!」


「ミー……ごめん!ここは頼む!」


「はーい!」


 俺がボタンを押すと、電源が切れたのか光は無くなる。そこをミーに乗ってもらって、次は適当な足場に。ここでまたボタンを押すんだ。


「行くぞミー!目はちゃんと閉じたな?」


「うん!いつでもいいよー!」


 両目を手で塞ぐミー。それを確認してまたボタンを押す。



「ま、まぶしいけど、ミーなら大丈夫!ここは違うから、他を押していくからね!」


 後は手当たり次第にボタンを切り替えると、一段と輝きを増していく。二番目の足場も分かったぞ!


「二番目は一番左端だ!」


「ありがとー!」



 この調子だ!これを繰り返して…………











「こ、これでおしまい!」


 ミーが最後の足場に乗った!どうだ!?









「…………何か起こったか?変化無しに見えるけど。」


「何にも起きてないな。ラルフ、これは失敗じゃないのか?」


「ま、まさか。でも足場はちゃんと光ってるだろ?」


「何かが足りないのか。だが何が……」










「あらー。ラルフ、お困りのようねー。」


 こののんびりとした声は……やっぱり。槍を背負った緑髪の女性……!



「レニー!何か気になった事が?」


「うん。今ミーが仕掛けを解き終わったのよねー?」


「ああ。そのはずなんだけど。」


「これ、光で見えないだけで、もう壁は開いてるんじゃないかしらー?」


「…………確かにそうかも!でも確認出来ないぞ?俺達は行けないし、ミーも動けない。」


「なら私が行くわー。皆頑張ったからねー。えらいえらい。」


 俺の頭を撫でるレニー。何で撫でるの?





「さー。張り切っていきましょー。」


 レニーは槍を構えて光る方向を見据えてるみたい。位置的には合ってそうだが、どうやって……?



「魔力を込めて……せーのっ!」


「っ!?き、消えた!」


 一瞬で見えなくなった!?じゃあもう、壁に居るのか!?








「あらー?壁は開いてないわよー?」


「お、おい足場大丈夫か!?」


「平気よー。槍にぶら下がってるからー。それより、一度電源を切ってもらっていいかしらー?」


「へ?ボタン?わ、分かったー!」



 何か気づいたレニーの指示で、俺はボタンを押し直す。



「切ったぞー!……あっ!」


 電源を切ると、そこには足場で立つミーと、壁に突き刺さる槍を握っているレニーの姿が!?


「それに……壁が開き始めた!?」


「あらー。正しい足場を踏んで電気を切ると、壁が開くようになってるのねー。」


「電源を入れないと足場が分からない。でも入れっぱなしだと壁が開かない……意地悪いなこれ!?光が必要だと思うだろ!」


「もう少しよー。ここまで上手く来れるかしらー?」


「種が分かれば楽勝だ。ラルフ、今度は先に行くぜ!」


「ロットン!?」


「ごめんラルフ、ミーも先に進むよ!追いついてねー!」


「ミーまで!ま、まあしょうがないか……」


 足場を軽快に乗り継いで壁に入り込む。他の参加者達も次々と突破していくんだ!



「今度は遅れないようにしないとな!ほらタルト乗ってくれ、サキとリッチも早く早く!」


「かめー!」


「は、はい!私達も回復しましたので、一緒に行きます!」


「ホッホッホ。頑張ったのうラルフ!ではワシも、もうひと頑張りするかな!」



 今の所知り合いは皆抜けられそうだ。このまま突破出来れば良いなあ。







「そうそうラルフ。ワシらの目で見た所、足場が少し光ってたみたいなのじゃ。でも本当に少しじゃし、これに気づけたワシらは凄いじゃろ?」


「…………もしかしてボタン押さなくても進めたの?壁は切ってから開いたんだし…………やっぱりトラップじゃないか!意地が悪すぎるぞもうー!?」

















 ◇◇◇



「お、おいおい随分残ったな!?このままだと皆ゴールするかもしれねぇぞ!」


「何、慌てる事はない。最終関門は私が担当したのだ、実に素晴らしい内容を用意したから、楽しみにしていてくれ!」

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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