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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十一章

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見習いテイマー、第二の仕掛けに挑戦する。

「やったー!ラルフさんいい調子です!」


「負けるなラルフー!俺達が応援してるぞー!」


「大丈夫ですよ、きっと合格間違いなしですぜ!」


 三回戦目が始まってからしばらくが経った。ティムとラルフ達を応援するリース、モブロウ、モブスケの三人は、ラルフの活躍を見て声援を送っていた。


「でもティム兄貴は負けちまいましたね。勝負しなけりゃ合格間違い無しだったのに。」


「言うなモブスケ、あそこで逃げたら男が廃るってもんよ!兄貴は見事だったと思うぜ!」


「ティムさんはきっと大丈夫です!今はラルフさんを応援しましょう!」


「おう!」

「ですぜ!」


「……あれ?」


 三人で観戦を続けていると、その席に小さな足音が近づいてきた。段々とそれは大きくなって、三人の隣で止まった。








「ここだね!ちょっとお隣よろしいですか?」


「お、誰だ?ってモブスケどうしたその顔?」


「あ、あ……兄貴この人は!」


「だから誰だって聞いて…………おお!?」


「二人ともどうしました?」






「あっ。」


「こんにちは、貴方がリースさんですね!ティム君から話は聞いています!」


 リースと丁度目が合ったのは、地竜の国の魔法使い、シュリ。彼女は挨拶をした後隣の席に座り、お菓子を背負ったカバンを広げた。


「今はラルフとミーの二人ですね。ティム君は残念だったけど、ここは二人を応援しましょう!」


「あの、シュリさん、ですよね。ティムさんの配信で見ました!でも、二人とも知り合いなんですか?」


「ええ。グランド王国に行った時とここに向かう時に会いました!二人とも強い方達ですよね!勿論ティム君も!」


「はい!皆凄くいい人達なんです!……私もおやつを持ってきました、一緒に食べませんか?」


「いただきます!」


 リースとシュリはお互いに話しながらお菓子を口に入れる。それをモブロウとモブスケは笑いながら観察していた。


「兄貴、二人とも楽しそうですぜ!」


「同じ話題があると盛り上がるよな。俺達も楽しもうぜ!」


「へい!」
















 ◇◇◇



「追いついたぞ、今度は何だ!」


「落ち着けラルフ。ここでも皆止まってるようだな。」


「皆酷いよな、俺達に全部押し付けやがった!」


「向こうの作戦だろ。気にしてたら体力が続かないぞ。」


「お前は良いよなあ、元々強いんだから。」


「それほどでもない。」


「…………。」


 話をしながら前を見ると、そこにはさっき見た丸い足場が五つある。全部動いてるのか。


「見ろよあの壁!切れ込みが入ってるぞ!」


「これも何かの仕掛けなのかしら……?」


 他の参加者が話してるのはあそこか!足場の先に壁がある。そこにドアみたいな線が引いてあるんだ。


「まずは俺が行く!こうだ!」


 参加者が一人、足場を跳びながら進んで行く。それから一番壁に近い足場に止まり、体を揺らしながら壁を観察していた。


「何か、何か無いか!スイッチとか、ヒビとか!」


 お、おいおい足が揺れてるぞ!大丈夫なのか!?


「どこだ、何か無い……おわぁぁぁあ!?」


 また落ちた……ここ高いから戻って来るの大変だし、ノーミスで進まなきゃならないぞ!


「難しそうだな……」


「はーい!今度はミーがしらべてあげよう!えいっ!」


「お、お前危ないぞ!」


 ミーの奴、簡単に言うけどバランスが


「えいっ、とうっ!やっ!」


 そうだ運動神経凄く良いもんな。心配なさそうだ。三つの足場を順番に飛び越えて、すぐ奥に到達した。



「うーん。あれだよねー。」


 片足立ちで顔を壁に近づけるミー。切れ込みをジッと見て、首をかしげて……


「わかんないや!一度戻るね!」


 片足立ちからジャンプで、一気にここまで戻って来た……本当凄いよな……




「どうだった?」


「最初の人の見立てどおりかな?あの壁が開くのはまちがいなさそうだよ!仕掛けはついてないから、こっちに無いかな?」


 俺達の居る場所を調べ始めたミー。そういえば地面にスイッチがあるとか、柱に仕掛けがあるとか本で読んだ事ある!俺も調べてみるか!


「俺も一緒に行くよ!タルトはここで待っててくれ!」


「かめー!」


「やれやれ、俺もここで待機かな。走って少しだけ疲れたし。」


 タルトとロットンにはここで待ってもらってっと。


「じゃあ行こう、必ず何かあるはずだ!探せ探せー!」
























「ほほう。皆頑張っておるのう!」


「リッチさん。今度は私が調べてみます。」


「おや?サキも調べるのかな?何か気になる事でもあったのかな?」


「あ、あの……ミーさんが足場を進んだ時、一つが光ったような気がしたんです。」


「本当かの!?それならワシも行こう!飛べるから落ちる事は無いじゃろうし、ワシらが適任じゃ!」


「ありがとうございます!一緒に行きましょう!」


「皆よりも早く合格するぞ!出発じゃー!」




今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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