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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十一章

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ライバルだらけ!?見習いテイマー、第三回戦に挑む!

ここからしばらくの間、ラルフ視点が多くなります。よろしくお願いします。

「おおおおお!頑張ったなティム!ソードも見事なものだ、無事に合格出来た!」


「実に素晴らしい戦いぶりだったな。だがニールも素晴らしい!引き分けだが事実上の勝利だ、あんな逸材に会えるとは!」


「ニールはアタシの国の冒険者さ。強いのは知っていたがここまでとはな!アタシも嬉しいもんだ!」


 剣聖ガイアと王であるシンマ、ドレイク。三人は大会を観戦し、興奮を隠せないでいた。一方魔王ライアは進行を務めるメイド、ルーと共に話をしている。


「先生が……失格じゃと!?」


「はい。それで勇者シャーユが次に進んでいますね。」


「まさか勇者が残るとは思わなかったのじゃ。腐っても勇者と言う事なのか……。」


「ティム先生、そしてニールさんの戦いは見応え抜群でしたね。それだけに失格なのは残念ですが。」


 ルーは顔を伏せるが、ライアはグラスを揺らしながらにっこりと笑っていた。


「まあ、先生の目標……テイマーの強さを伝える事は、ほぼ完璧に出来たのじゃ。二人も覚悟の上で一騎打ちをしたはず、だから問題無いのじゃ。では!儂らも次に行くのじゃー!」


「次?ああ、次はいよいよあの人が出るんですよね!」


「そう、あの人が出るのじゃ!先生を見つけるきっかけになったラルフさん!楽しみじゃな!」


「それでは私は戻りますね。皆様、まだまだ勝負はこれからですよ!」


 ルーは両手を握りしめ、体の前にポンと出してアピール。王達も楽しみに闘技場を覗いていた。


「分かってるよ。ここからもっと面白くなるぜ!」


「実に楽しみだ。次の戦いは……」


「これは手強いな。皆生き残れると良いのだが。」


「ではでは!三回戦目、スタートなのじゃー!」












 ◇◇◇


「俺達集合場所間違ってないよな?ここで合ってるよな?」


「かー?」


 俺達は指示された場所に集まって、試合の開始を待っているんだ。でも全然来ないな。あのメイドはどこへ行ったんだ?


「かめー!?かー!」


「タルト?そうか来たんだな!」


「お待たせしましたー!皆様集まりましたねー!」


 物凄い魔力だ、遂に始まるのか!魔王のメイド、ルー。奴が俺達の頭上に現れて、地面にスッと降りてきたぞ!



「皆様準備はよろしいですか?このまま続けて三回戦目に入りますよ!」


「もちろん!俺達なら大丈夫だ!」


「かめー!」


 俺とタルトはやる気満々だ!どこからでも掛かってこい!


「俺達も行けるぞー!」


「さっさと始めようよー!」


「他の方も問題無さそうですね。まあ、続けてやるのは二回戦目でも分かってると思いますから。では……始めましょう!会場はこちらです!」


 そう言ってルーがパチンと指を鳴らすと、目の前が真っ白に……!












「な、何か出てきた!?何だこれ?」


 俺達の前にはカラフルな建物が!でもこれ、中には入れないな。窓もドアも何も無い、奇妙な建物だ。


「皆様のスタート位置はこちらです!ついてきて下さい!」


 ルーの案内で俺達は歩き出す。一番端に階段がある、これで上まで上がるのか。










「よっと。結構高いな。タルト怖くないか?」


「かめー!」


 俺達は上に進んでいく。ここもカラフルだ、何か目が疲れる……下を見ると結構な距離だ。落ちたら痛いぞ!


「では!三回戦目はここ、アスレチックでのレースを行います!ここからスタートになりますので、建物の反対側にあるゴールに向かって下さい!」









「もちろんただのレースではありません。途中には仕掛けもありますし、ここも時間制限付きですから。時間は一時間、今から五分後にスタートです。では私は最終確認をしてきます!」


「あっ。」


 ルーの奴、空を飛んでアスレチックを確認してるのか。ここからじゃ全体は見えないな、作戦をどう立てようか……








「なあロットン、ミー。これはどう見る?」


「そうだな、アスレチックとは驚いた。おそらく目の前の仕掛けへの対応力と、乱戦での動きを見るんだろう。一回戦と二回戦の複合だ。」


「見てみて!あそこ楽しそうだよ!ミー早くスタートしたいー!」


 ミーの指差した場所を見ると、丸い足場が複数動いていた。……もしかして、あれを渡って行くのか!?









「ラルフさん、ロットンさん、それにミーさん!」


「あ、サキ!サキもこっちに居たのか!」


「はい。私だけじゃなくて、びー君とリッチさんもですよ!」


「びー!びー!」


「やあ諸君、元気してた?」


「や、やったぞ!皆が居れば心強い!」


 コツン。


 知ってる人達が居ると安心するよな。って思ってたらロットンに肩を叩かれた。何だ一体?


「気をつけろよ。この中だと間違いなくお前が一番弱いからな。乱戦は避けるようにな?」


「お、お前正面から言う奴があるか!いや事実だけどさ、俺達だって格段に強くなったんだからな!」


「かめー!」


「そうよー。戦いにおいては、油断が一番の敵なんだからー。」


 …………何だか間延びした声が聞こえたぞ。最近聞いた声だな。





「………あ。」


 そこには緑髪の女性が立っていた。ほっぺを膨らませて、手にはお菓子……待て待てもう始まるんだぞ!?


「あ、アンタは……レニー!」


「皆かわいいわね。ハァハァ……見ているだけで元気になるわー。」


「ら、ライバルが多すぎる……。」


「焦らない焦らない。ゴールすればいいのだから、のんびり行きましょー?」


 この様子は……強者の自信って訳か。だけど俺達だって!


「タルト!皆に負けないよう頑張ろうな!」


「かめー!」


 ライバルが多いとか関係無い!俺達がここを越えれば良いんだ!


「や、やってやるぞー!」


「かー!」


「おー!ミー達に追いつけるよう頑張ってね!」


「その意気だぜラルフ!ま、俺が先だがな。」


「お前らさぁ……」


 そ、そろそろスタートだよな……先に抜け出した方が良いか?それとも後ろから様子を見るか?作戦は





 あっ、ルーだ。






「さあ、時間が来ましたね。確認は完了です、それでは皆様、健闘を祈ります!いざ……スタート!」


「「「「「「「「「「「おおおおおおおおーーー!!!」」」」」」」」」」」




 …………急すぎるだろ!?そこはよーいスタートじゃないの!?


「た、タルト行こう!」


「かめ!」


 完全に出遅れた!か、必ずここから追いついてやる!


「負けてたまるか!俺達が必ず勝つからな!」

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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