表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

267/279

配信テイマー、強敵と対峙する!

次回で二回戦目は終了の予定になります。遅くなってしまって申し訳ありません。

「いそげいそげー!おーい、ティムー!」


「うけー!」


「あ、アオハ君にシロメ?どうしたの?」


「わふ?」


 僕達が闘技場の中心に向かってると、アオハ君達がこっちに走って来た。二人とも慌ててる、何かあったんだ!


「大変なんだよ!今怖い人に追われてるんだ!ソードもやられちゃったんだよ!」


「えっ、ソードが!?」


 そ、ソードが負けちゃった!?う、ううん、そんな訳無い!ソードは剣聖だし、特訓も欠かさずやってるし、それに強いんだ!


 ……でもアオハ君達が嘘を言うとも思えないし……










「よし!なら僕達が戦うよ!その人今どこに居る?」


「後ろ後ろ!すぐにこっちに来るよまっすぐ向かってきてるんだ!」


「落ち着いてアオハ君!それなら横から攻撃だ、先制攻撃で相手の勢いを止めるよ!」


「わん!わん!」


「あ、ありがとうー!じゃあ、僕達は一度息を整えるよ!落ち着いたらすぐ助けに行くよ、皆で戦えばきっと勝てる!だからここはお願い!」


 そう言ってアオハ君達は走って行っちゃった。でもアオハ君がここまで慌てる相手なら、一筋縄ではいかないぞ!



「レル、一緒にやろう!同時に攻撃だよ!」


「わん!わん!」


 二人でブレードを持って、お互いに魔力を纏う。息を吸って、吐いて……



「行ける!レルお願い!」


「わん!」


 僕達は一気に高速移動!アオハ君が来た道を戻ると、確かにこっちに来てる人が居る!



「あれはニールさん!?もしかしてさっきの強い風も……?」


 参加者さん達をまとめて吹き飛ばしたのなら、やっぱり簡単に勝てる相手じゃない!


「横に跳ねて、一気に斬るよ!」


「わん!わん!」


 僕達は今居る場所から大きく横に動いて待機。ニールさんは本当に真っ直ぐ進んでる…………





 そろそろだ……







 うん!このタイミング!ちょうど直線、最短距離だ!


「突っ込めー!」


「わふー!」


 全力で走ってニールさんを攻撃だ!このスピードなら、気づいても対応出来ないぞ!



「ここからは僕達が相手だ!絶対に勝つぞ!」

















「なるほど良い考えだ!だからオレ様が反撃出来なかったんだな!」


「ま、まあそうなんですけど……」


 うん、ちゃんと攻撃は出来た。でもニールさん、剣を使って防御姿勢をとってたんだ!すぐに対応してきて僕達が攻め切れなかったのもあるね……。




「本当に楽しいな!じゃあ無駄話はこれくらいにして……始めようか!」


「は、はい!よろしくお願いします!」


 お互い剣とブレードを構えて、相手を睨みつける……どう動いてくるんだ……!





「先攻はオレだ!」


「来た!」


 速い、ジャンプしただけでもう目の前に!?


「オラァ!」


「えいっ!」


 僕達の攻撃が空中でぶつかり合う、それと同時にニールさんの剣が振動し始めた!


「ゆ、揺れるー!?」


「オラオラオラオラァ!オレの力はこんなもんじゃないぜ!」


「ま、まともに持てない!この勢いは!?」


 ガタガタ揺れて上手くブレードを握れない!一度離れよう!


「……はっ!」


「おっ!」


 無理やり後ろに下がって一呼吸……ってまた来た!


「あの剣聖も同じ手を使ってきたな!だが離れてどうする?攻撃出来るか?」


「心配ありません!僕達の力なら!」


「ガゥゥゥ!」


「そうかパートナーか!」


 直線上に挟み込んだぞ!僕が前、レルが後ろから攻撃だ!


「上手いな!だがまだ足りない!」


 えっ!?今度は剣を地面に刺した!?



「この上に乗って、ほらよっ!」


「うわっ!?」


「わふっ!」


 け、剣から跳び上がった!?で、でも僕、今手首を押さえられてる!?


「い、痛っ!」


「お前は首だ!悪いがブレードを持たせるつもりは無いぞ!」


「ガゥゥゥ……。」


「そこだっ!」


「惜しいな!」


 まさか……一瞬で動いて僕達を抑えたんだ!反撃のキックは体で止められた、全然効いてない!


「ならこれなら!」


 今度は空いている手で短剣を持ってニールさんに投げる!でもこれも弾かれた!


「オレは丈夫なんだよ、これくらいじゃ効かないぜ!」


「…………。」


「ん?諦めたのか?」


 落ち着いて、僕はブレードを片手で握ってるんだ、地面を揺らせば……!


「どうする?このままギブアップか?」


 不完全だけどやるしか無い!片手に魔力を集めるんだ!


「グラウンドブレイク!」


「おおっ!?」


 これだけ近い距離なら絶対に隙が出来る!



「や、やるじゃねぇか!この場で技を使うなんてな!」


「今だー!」


 手が離れた、ここで僕は両手でブレードを握るんだ!


「うりゃぁぁぁぁ!」


「くっ!」


 今度はちゃんと当たった!胴体に直撃だ!


「吹き飛べー!」


「うおぉぉぉ!?」


 勢いに乗せて横に薙ぎ払う、それからニールさんに向けて高速移動、腕に張りついた!


「これならどうです!」


「お、お前まさか!?」


 がっちり腕を掴んで、勢いを使って地面に投げるんだ!


「お返しです!」


 体を捻って態勢を崩す、それから地面に叩きつけた!


「ぐあっ!?」


「今だよレル!」


「わん!わん!」


「おい嘘だろ!?」


 地面に倒れたニールさんにレルのブレードも直撃だ!両手でガードしたニールさんは地面にめり込んで……




「く、クソォォォォ!」


「ガゥゥゥ!」


 それからガチンと音がしてレルが後ろに下がった。これで決まったはずだよ!


「レルー!お疲れ様ー!」


「わん!わん!」


 相当深く押し込んだから出る事は難しい…………よね?


「勝った、勝ったんだ!やったよレルー!」


「わん!」










「いやーまいった!身のこなしもパワーも大したもんだ!」


「……えっ、何で!?」


 ……目の前にはニールさん。確かにやっつけたと思ったのに……



「普段の力がこれほどのレベルなら、魔装だっけ?配信でやってた本気の状態!あれならどんなに楽しいんだろうな?」


「あ、あの。そう言われても……」


「な、な!オレ待ってるからさ、今度は魔装で勝負してくれ!頼む!」


「えぇ……。」


 こ、ここを越える為には、もう使うしかない!これ以上押し込むのは無理そうだもん!


「わ、分かりました!準備しますから少し時間を下さい!」


「良いぜ!準備出来るまで、他の奴らには指一本触れさせないからよ!」


「レル、お願い!」


「わん!」


 僕達は魔装を展開する為に深呼吸。ここで僕達の力をニールさんに、それと観客席の人達に見せつけるんだ!大丈夫、僕達は強いんだ、凄いんだ!


「ここを越えて、目指せ優勝だよ!」


「わふー!」





今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ