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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十一章

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少年テイマー、勇者と相対する!

今回からティムの住む村のメンバーが合流します。よろしくお願いします。

「この通りを抜けると、ティムさんとラルフさん達が居る闘技場に着くんですね!早く皆さんの活躍を見たいです!」


「ま、待って下さい姉貴!俺達荷物が重くて……」


「ったく、このくらいで情けない!姉貴、こっちは俺達に任せて、姉貴は席を取っといてくれ。」


「はい!先に行ってますから、早めに来て下さいね!」


 闘技大会が始まってから少し経った後。三人の男女が会場に向かっていた。少女は闘技場への道を走り、その後ろには荷物を背負った、細身の男性と大男の二人が歩いている。


「見えましたよー!入り口です!」


「分かった!早く早く!」


「あ、兄貴重いです!こっちも少し頼みますぜ!」


「全く……ほら、お前も行って来い!」


「へ、へい!」


 少女の名前はリース。細身の男性と大男はモブスケとモブロウ。リースはティムとラルフが滞在している村の村長、二人はそこで暮らしている村民である。


「大会が始まる前に着けると思ったけど、時間がかかっちゃった。早く皆を応援しないと!」






 ◇◇◇


「おいロットン!先生刺されたぞ、大丈夫なのか!?」


「かめー!?かめー!」


「何とも言えないが、まだ分からないぞ。ティム君達は一度態勢を整えるつもりだ。」


「ひきょうだよ!仲間を盾にするなんて、あれでも勇者なの!?」


「ラルフにタルト、それとミー。これは闘技大会だぜ?自分以外は皆ライバルであり、蹴落とすべき敵だ。手段を選んじゃいられないんだよ。」


「「でも……」」


「それにティム君達は諦めてない。勝負はまだ続いてるのさ。」


「み、みなさーん!」


「ん。あれは……」


「どうしたラルフ?」










「リースちゃん!良かった来れたんだな!今大変なんだよ、早くこっち来てくれ!」


「え、えっ?……み、皆さんお待たせしました!たくさんお料理を作ってきましたよ!」


「あ、兄貴もう限界ですぜ……もう動けない……」


「確かに疲れた……お、ラルフ兄貴とミー姉貴じゃないか。」


「あっリース!モブスケとモブロウも!」


「今来たのか……マズイな。」


「な、何かあったんですかロットンさん?」


「まあな。あれを見てみろよ。」


「あ……ああ!?」


「「ティム兄貴!?」」















 ◇◇◇



「さ、サハギンさん?」


「ギョッ。」


「わふ?」


「ギョッ、ギョッ!」


「わ、わっ!?」


 サハギンさんは僕達を飛び越えて、シャーユの前に出た。手に持った槍の先を堂々と向けているんだ。


「何だお前は?魔物如きが俺に勝つつもりか?」


「ギョッ!」


 槍を構えた……戦う気なんだ!


「ならば始末してやろう!俺の為にな!」


「ギョッ!」


「あ、ありがとうございます!」


「わん!」


 僕は急いで傷口に手を当てる。魔力を送って傷を塞ぐんだ。早く動かないと……!





 その間に、サハギンさんはシャーユの剣を避けて一回転、地面に着くと槍でシャーユの足を払った。


「おおっ!?」


「ギョギョッ!」


「さ、させるかお前が犠牲になれ!」


 倒れたシャーユに槍を一突き……な、何で!?また参加者さんを盾に!?


「ギャァァァ!?な、何をしやがる!」


「うるさい!俺は勇者だぞ!俺のやる事は正しいんだ!」


「ぐ、ぐああ!」


「ギョッ!?ギョッ!」


 慌てて槍を抜いて、そっと寝かせるサハギンさん。シャーユを見る目はさっきよりもずっと鋭い!


「ギョッ!ギョッ!」


「何を怒っているかは知らないが、俺は勇者だ!俺の為なら他の奴らなんてどうでもいい!」


「ギョッ!」


 シャーユの剣を左右に動いて避けるサハギンさん。サハギンは水辺で暮らす魔物、本来は川や海の方が強い魔物なんだ。それでもあの動きが出来るなんて……相当鍛え上げてるんだ!


「わ、わふー?」


「うん。傷は良くなってきたよ。もうすぐ復帰出来るからね!」


 シャーユ……どうして、どうしてあんな事を?勇者なら、他の戦い方もあるはずなのに……








「ギョッ!」


「あ、サハギンさん!」


 と、捉えた!槍の間にシャーユの剣が挟まったんだ!


「ギョギョッ!」


「ぐっ!?」


 槍で剣を落とし、水かきをシャーユに向ける。濡れてる……そうかここで!


「ギョギョギョッ!!」


「ご、ごぶぅぅぅ!?」


 やっぱり水鉄砲だ!シャーユの顔面に直撃して、空中に吹き飛ばした!


「ごふっ!?魔物の分際でやってくれたな!タダで済むと思うな……?」


「ギョッ!」


「ひ、ヒッ!?」


 シャーユの顔ギリギリを槍が掠める。もう明らかだ、サハギンさんの勝ちだ!



「ギョ!ギョッギョッギョッ!」


「ふ、ふざけるな!俺は負けていないぞ!そ、そうだこれを使えば!」


「あ?お、お前また俺を!?」


「……ギョッ!?」










「ひ、酷すぎる!」


 ……も、もう僕達にはシャーユが勇者なんて思えなかった。倒れた仲間を盾にして、その首に剣を突きつけてるんだ……。


「武器を捨てろ!一歩でも動いたらコイツが死ぬぞ!」


「ギョッ!?ギョッギョッ!」


「ほら早く!どうなってもいいのか!?」


「ギョッ……」


 サハギンさんは槍を地面に置く。それを見てすぐ、シャーユはサハギンさんを殴りつけた。



「ギョッ!?」


「この、このっ!魔物が俺に逆らうなんて百年早いんだよ!俺は勇者だぞ!」


 地面に倒れたサハギンさんに、何度も攻撃を加えるシャーユ……


「俺にはティムの手柄を手に入れる権利があるんだ!さっさとくたばれ!」










「…………」


 僕の傷はまだ塞がりきってない。でも……




「ふざけるな……」


「わふ?」










「ふざけるなぁぁぁぁ!!」


「あ?なんゴボッ!?」


 僕はシャーユを全力で蹴り飛ばした。傷が痛むけど、そんな事を気にしてる時じゃない!








「いい加減にしろ!僕はお前を勇者なんて認めないぞ!お前みたいな奴は、僕がやっつけてやる!」


「わ、笑わせるな!たかがテイマー、それも怪我人に何が出来る!?俺の名誉の為にさっさと死ね!」


「レルお願い!力を、力を貸して!」


「わふ……わん!わん!」


 シャーユ、僕達の力で絶対に倒してやるぞ!勇者だからって何でも思い通りになるなんて大間違いだ!


「絶対に……絶対に倒すんだ!」


「わん!わん!」



今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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